シドニー五輪4位入賞・萩原智子さんが語った「オリンピック」 【政井マヤ 世界ぐるっと カフェトーク】

ニッポン放送で毎週月曜19:20から放送している『政井マヤ 世界ぐるっと カフェトーク』。
7月4日・11日の放送では、シドニーオリンピックの競泳・200m背泳ぎで4位に入賞した荻原智子さんをお迎えしました。

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シドニー五輪4位入賞・萩原智子さんが語った「オリンピック」

政井マヤ(以下政井) 萩原さんからご覧になって、どうでしょう、今回の日本の競泳陣は?

萩原智子(以下荻原) 楽しみです。期待してください。

政井 競泳の選手たちにアドバイスするとしたらなんですか?

萩原 今はもういろいろなことを一切考えずに自分がやるべきことをまっすぐに見つめて、邪念は振り払うことです。

政井 萩原さんがオリンピックにでたのは20歳の時ですね。

萩原 地に足がついていなかったです。ふわふわしたまま終わってしまいました。決勝前、部屋で待機するのですが、プールと部屋のドアが少しだけ空いていて、2万人の歓声で扉がカタカタカタと揺れているのを見た時にとんでもないところへ来てしまったと思いました。世界選手権とは全く違いますね。

政井 オリンピックとはどういうものですか?

萩原 武器のない戦争だと思います。それまでの世界大会では笑顔であいさつしていたライバル選手が目の色を変えて、戦うという姿勢になっている。その瞬間に私は世界一を決めるところに来たのだと思いました。

政井 オリンピックではすごいプレッシャーなんですよね?

萩原 周りの期待もありますが、本人が望んでいる目標はメダルを獲ることなのですが、メダルを獲れる選手は一握りなので、敗れる選手のほうが多いのです。

政井 解説をする上で気をつけていることはなんですか?

萩原 なるべく現場で直前まで取材をして、選手の生の言葉、彼らの思いをそのまま伝えたいと心がけています。

政井 振り返ってみて、オリンピックで楽しかったことは?

萩原 赤道ギニアのエリック・クサンバ選手が100メートルを黒人で初めて泳いだ時です。失礼なんですが、会場で見ていて溺れていると思ったんです。溺れるようにして頑張って泳いでいる姿を見ていて、会場にいる2万人の観客方が立ち上がって彼に拍手を送ったことに感動して、オリンピックの宝刀の意味を知りました。とても幸せでした。

競泳の初日は400メートル個人メドレーで金メダルを狙える

政井 競泳の若い選手を見ていてどうですか?

萩原 我々とは違いますね。新・新世代くらいに感じます。もちろん礼儀正しいのですが、競技になると例えばリレーで最終アンカーで順位が決まるという場面だと、私なら飛び込む時に「負けちゃったらどうしよう」とかマイナスに考えてしまうのですが、今の子は「いいとこ回って来た、これは自分がおいしいところ持って行ける」いうのプラスに思える力は強いです。

政井 今の代表選手の中にもいるのですか?

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萩原 今回10代が5人選ばれていますが、今井月選手。彼女は200メートルの個人メドレーに出場しますが、彼女は一発先行の日本選手権で同世代の選手が次々と決まっていく中で、私だったら「ああ、私だけいけなかったらどうしよう」と思ってしますところですが、今井さんは「絶対私は行ける、次は私の番だ」って思ったというんですね。そんな強さがあります。新世代だなと思いますね。楽しみです。

政井 メダルの期待はどうでしょうか?

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萩原 競泳の初日は金メダルを狙えるレースがあります。萩野公介君と瀬戸大也君の400メートル個人メドレー。これで初日にいい形でワンツーフィニッシュしてもらえると、日本のチームは一気に盛り上がります。

政井 特に注目する選手というと?

萩原 やはり、萩野公介選手ですね。今回はエースとして大活躍してくれるのではないかと期待しています。400メートルの個人メドレーで初日なんですが、実は彼は4年前のロンドンオリンピックでも初日に当時高校生で銅メダルを獲得しました。それで一気にチームが勢いづいて戦後最多の11個のメダルを獲得しました。やはり、キーマンになるのは彼です。

写真提供;産経新聞社

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