しゃベルシネマ

知ってそうで知らなかった?! “くまのプーさん”のお話

【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第479回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、9月14日公開の『プーと大人になった僕』を掘り起こします。


プーさんがピグレットがティガーが動く、話す! 世界的な人気キャラクター「くまのプーさん」初の実写化


世代を超えて愛されている世界的な人気キャラクター「くまのプーさん」が、初めて実写映画化されました。

『プーと大人になった僕』の舞台は、ロンドン。妻のイヴリンと娘のマデリンとともに暮らす大人になったクリストファー・ロビンが、かつての親友プーと奇跡的な再会を果たしたことをきっかけに、忘れてしまった“本当に大切なモノ”を思い出していくファンタジードラマです。


クリストファー・ロビンとプーさんが初めてこの世にお目見えしたのは、1924年に発表されたイギリスの作家A.A.ミルンによる詩集「クリストファー・ロビンのうた」でした。その後、息子であるクリストファー・ロビンのために書いた短編集「クマのプーさん」が出版され、今もなお人気の高い児童書のひとつとなっています。

本作は、1928年に発行された「プー横丁にたった家」のラストで、クリストファー・ロビンが寄宿学校へ行くことになったため、プーと“100エーカーの森”に住む仲間たちに別れを告げた、その後の物語。A.A.ミルンが紡いだストーリーやキャラクターに見られる、時代を超えた魅力やノスタルジーを覚えると同時に、少年時代の喜びや純粋さといった私たちの中にある“子ども心”にも響く作品となっています。


楽観主義でいつもお腹をゴロゴロならしているプーは、抱き心地が良くてちょっぴり使い古されたテディベア。プーをはじめ物語に登場するキャラクターたちは、息子のクリストファー・ロビンが持っていたぬいぐるみがモデルになっています。

プーさん、ティガー、ピグレット、イーヨー、カンガ・ルー、ラビット、オウルが立体的なキャラクターとして実写映画に登場するのは、本作が初めてのこと。彼らが“100エーカーの森”で過ごす様子はもちろん、ロンドンの街中を歩いたり列車に乗って大喜びしたりしている姿は実に愛らしく、思わず頬が緩んでしまうことでしょう。

撮影では実物のぬいぐるみを使用して、俳優たちはキャラクターのぬいぐるみと実際に触れ合って演技をしたとのこと。このぬいぐるみの創作には様々なこだわりがあり、例えば、プーさんのお腹は、抱き心地の良さがあること。ティガーは表情豊かであること。そしてイーヨーは、彼独特のグッタリとした雰囲気が出ていること…といった具合。

アナログ感覚と最新のコンピュータ・アニメーションの技術により、ほっこり温かみのあるキャラクター描写を実現しています。


ハチミツが大好きで、誰に影響されることもなく我が道を行くプーさんの行動や発する言葉には、驚くほど深いものがあります。仕事に追われるクリストファー・ロビンに「仕事って、ぼくの赤い風船より大事なの?」と問いかけるプーさん。「今日がいちばん好き」と微笑むプーさん。“なんにもしないこと”を毎日しているプーさん。

クリストファー・ロビンを演じたユアン・マクレガーが「(プーは)いろいろな哲学を持っているから大好き」と語るように、実は、大人にこそ必要な人生哲学がプーさんの世界には詰まっているのです。プーの言葉にかつての自分自身を取り戻していくクリストファー・ロビンのように、あなたの心を優しく解きほぐしてくれる“一言”に、きっと出会える一作です。


プーと大人になった僕
2018年9月14日(金)から全国ロードショー
監督:マーク・フォスター
キャラクター原案:A.A.ミルン、E.H.シェパード
劇中歌:リチャード・M・シャーマン
出演 [()は日本語吹替版]:
クリストファー・ロビン:ユアン・マクレガー(堺雅人)
イヴリン・ロビン:ヘイリー・アトウェル(園崎未恵)
プー:ジム・カミングス ※声の出演(かぬか光明)
ティガー:ジム・カミングス ※声の出演(玄田哲章)
イーヨー:ブラッド・ギャレット ※声の出演(石塚勇)ほか
©2018 Disney Enterprises, Inc.
公式サイト https://www.disney.co.jp/movie/pooh-boku/

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