北海道震度6強地震~家屋の倒壊や火災などの具体的な被害はどうなのか?

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(9月6日放送)ジャーナリストの鈴木哲夫が出演。北海道で発生した震度6強の地震の最新情報と、この災害に政府が取るべき対応について解説した。

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地震の影響で停電した札幌市内。中央左はさっぽろテレビ塔=2018年9月6日午前4時25分 写真提供:共同通信社

地震による被害状況~道内全域で295万戸の停電・泊原発は運転停止

マグニチュード6.7の地震で、北海道安平町では震度6強を観測した。震源の深さは37キロ。この地震による津波の心配はない。
地震の影響で苫小牧市の82歳の男性が自宅の階段を転げ落ち、心肺停止となっている。また、北海道厚真町では住宅5件の倒壊が確認され、数件で住人が下敷きになっている模様。
複数の地域で土砂崩れや家屋の倒壊、火災といった大規模な被害が厚真町で出ている。
また、札幌市内でも被害が出ていて、道路の陥没なども報告されている。その他、北海道室蘭市の石油コンビナート施設で火災が発生し、消防が消火活動をしている。北海道電力によると、地震の影響ですべての火力発電所が停止。道内全域で295万戸が停電している。
以下は、先ほど行われた菅官房長官の会見の模様である。

菅官房長官)3時8分頃、北海道胆振地方中東部を震源とする、最大震度6強の地震が発生しました。この地震による津波の心配はありません。これまで、厚真町において6軒以上の家屋倒壊、土砂崩れの発生が4軒確認されています。その他、安否不明や建物倒壊、土砂崩れに関する約810件の110番通報、多数の119番通報が寄せられています。
原子力施設についてはこれまでのところ、異常の情報は入っておりません。
なお、北海道電力の泊原発については、停電により外部電源の供給が止まっていますが、発災前から運転停止中であり、また非常用発電器により、1週間は電源供給に問題はない、という報告を受けています。
札幌市をはじめ、北海道全域で停電が発生しています。現地の警察、消防、自衛隊、海上保安庁に加え、他地域の警察、消防も応援部隊が現地に向かっており、人命第一の方針のもとに、救命、救助活動等に全力で当たっています。
揺れが大きかった地域の皆さんは、自治体などの避難情報の他、テレビやラジオの情報にも注視しつつ、お互いに助け合い行動していただくよう、お願い申しあげます。

阪神大震災の経験から政府には現場第一主義での対応が望まれる

飯田)総理もコメントを発表しています。「心肺停止、土砂崩れ、家屋倒壊、大規模な停電が発生し、被害が出ている。人命第一で政府一丸となり、災害応急対応に当たっていく」と述べたそうです。まずは初動の部分ですね。

鈴木)これは過去の経験から、阪神以降そうですが、とにかく何が大事かというと、「現場第一主義」です。東京で情報収集してあれこれ指示するのではなく、現場のことは現場にしか分からない。
例えば阪神大震災のとき、自民党の小里さんが現地入りし、もう1つの政府を現地に作ったのです。いろいろな法律や縛りはあるけれど、関係ない。とにかく現地が「やるべき」と判断したことを最優先でやる。逆に官邸はそれをバックアップする。法律違反でも許可を出す。そういう、現場第一主義。そこに本部を、もう1つの政府を作るくらいの体制が絶対に大事です。毎回言っていますが、早くそれを、政府としては対応して欲しいですね。

飯田)いま入ってきた情報です。「警察庁では、北海道の被災地で救助活動などにあたる、広域緊急援助隊を警視庁などから派遣すると決めた」とのことです。

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