イングランドでペットショップでの生後6ヵ月未満の子犬・子猫の販売禁止

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(8月24日放送)に外交評論家の宮家邦彦が出演。英国での子犬工場(パピーファーム)の規制について解説した。

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子犬工場(パピーファーム)への批判が高まり、悪徳業者を排除する狙い

イギリス政府は22日、イングランドのペットショップで生後6ヵ月未満の子犬や子猫の販売を禁止する方針を発表した。イギリスでは劣悪な環境でペット用の犬猫を繁殖させる子犬工場(パピーファーム)に対する批判が強まっており、悪質業者を排除する狙いがある。

飯田)禁止されるのはイギリス全土ではなく、イングランドのみと。そういった小さい子犬や子猫を飼いたい場合はブリーダーからの直接購入か、動物保護施設から引き取るかのどちらかになるということです。私も犬を飼っていますので、確かに子犬が小さいときにペットショップから買った覚えがあります。

宮家)うちも猫がいるのですが、これは野良だったのですよ。保護されていて、皆で飼いたいと言って保護施設へ行って対面して、「これがいちばんハンサムだ」なんて女房が言うわけです。どこがいいのかわからないけれど、可愛いわけです。生後1、2ヵ月なのですが、それでも野良猫なので噛むのですよ。やはりできるだけ小さなうちから飼い始めたいという気持ちはわからなくもないですがね。

飯田)自分で躾もできると。

動物を守るために、ある程度政府が規制する必要がある

宮家)でも悪質業者はいて、可哀想だけれど、どこで動物の権利を判断するのか。これは難しいと思います。

飯田)これを全て市場に任せてしまうと動物の命が弄ばれてしまう。

宮家)それはやはり冒涜ですよね。犬猫はわかるけど、イルカやクジラはどうなのかとなると、猫とクジラは違うだろうという気がしないでもない。でも彼らにとっては同じなのかもしれない。そこは感性の違いかもしれません。

飯田)保護の対象という意味では。子犬子猫に関しては、人の手が加わっている人的な部分があるというのが大きいのでしょうか。イルカやクジラは違いますからね。

宮家)だから我々は牛や豚も食べるわけでしょう。それは繁殖できるからけっこうで、だったら良いじゃないかという議論もありうるのかもしれない。それでも劣悪なのは犬猫だったら可哀想かもしれない。

飯田)日本でも、流行りによって沢山産ませたりして、流行りが去った後に残された小さい犬猫をどうするのかという問題がありますよね。

宮家)大きくなってしまうから、また難しくなるでしょう。愛情の対象になるから、他人事ではないのかもしれないですね。

飯田)これを公でどこまでやるのか、一方で市場にまかせてどこまでやれるのかというのはバランスの難しい問題ですね。

宮家)なぜイングランドだけなのでしょうか。

飯田)そうですよね、連合王国なのに。文化の違いがあるかと言うと、そんなに違いがあるわけでもないですよね。

宮家)子犬子猫に関する限りは、あまりそのような感じはしないですけれどね。きっと、イングランドの声が強かったのでしょう。そうでないとこういう形にはならないと思います。

飯田)こういう力関係も加わってくるわけですね。

宮家)だけど可愛い子犬子猫は保護してあげなきゃ。

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