発売50周年!函館駅弁のレジェンド~函館駅「鰊みがき弁当」(880円・函館みかど) 【ライター望月の駅弁膝栗毛】

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北海道における普通列車の主力、キハ40系気動車。
国鉄時代から40年近く、北海道の一線で活躍しています。
新車を入れられない苦しい事情も伝えられていますが、ここまで来れば「レジェンド」の存在。
この春からは、並行在来線の「道南いさりび鉄道」にも譲渡されました。
もはや、鉄道界の「葛西紀明選手」と呼びたい、北海道のキハ40です。

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一方、函館駅弁のレジェンドといえば「函館みかど」の「鰊みがき弁当」!
発売開始は1966年(昭和41年)ですので、今年で発売50周年!
ニッポン放送でいうと「ショウアップナイター」と同じくらいの歴史があります。
野球といえば「巨人」、函館といえば「ニシン」!
そのくらい「定番中の定番」な函館駅弁なのです。

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昔ながらの「掛け紙」を外せば、胸がときめく太~い数の子が3本!!
でも、じっくり味わいたいのは、隣の「身欠きにしん」の甘露煮。
骨が柔らかくなるまでじっくり煮込んで、一晩寝かせたものなんだそう。
身欠きにしんの甘露煮の甘さと、数の子のしょっぱさが実にいいバランス。
ロングセラー駅弁の基本は、やっぱり「バランス」だと思います。

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レジェンド駅弁をいただきながら、函館から足を伸ばしたいのは「温泉」!
実は函館の近くに、レジェンドな温泉があるのです。
北海道新幹線・木古内(きこない)駅から、クルマで20分あまり。
やって来たのは、青函トンネルの北海道側の出口がある知内町(しりうちちょう)。
ビューポイントには、駐車場付きの展望台が設けられています。

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今回、この場所を訪れたのは、北海道新幹線の開業前のこと。
青函トンネルから顔をのぞかせたのは、最後の力走を見せていた特急「白鳥」。
485系電車と呼ばれるこの車両も、鉄道界ではレジェンドの域です。
この車両は新幹線開業を前に引退、現在この場所からは新幹線が望めることでしょう。
ちなみに「白鳥」の名前は、北海道新幹線の運行を管理するシステムの名前に受け継がれています。

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青函トンネルの北海道側の出口は、知内町の「湯の里」という所にあります。
「長いトンネルを抜けると、そこは”温泉”であった・・・」と言ってもいいような場所。
展望台からクルマで5分ほど走らせた所には「知内温泉 ユートピア和楽園」があります。
実は「知内温泉」、開湯800年の歴史があり、北海道最古とされる温泉。
北海道の温泉の「レジェンド」と言える温泉なのです。

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歴代の松前藩主も湯治に訪れていたという、歴史あるお湯。
ご主人に話を伺うと、北海道の温泉で一番古いのがこの「知内温泉」。
「湯ノ岱(ゆのたい)温泉」(上ノ国町)、「谷地頭温泉」(函館市)と続くそう。
私自身、鉄道と駅弁はもちろん、温泉も大好き!
朝活の老舗「丸の内朝大学」の温泉クラスで、鉄道を使った温泉旅のお話をさせていただいたこともあります。

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名物・岩風呂のドアを開けると、湯の香と共にいっぱいの湯気が!
注がれている「湯の里2号井」は、61.5℃、ph6.6、成分総計3723mg/kgのナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉。
宿の裏山の斜面で湧きだしたお湯がパイプで引かれ、そのまま高い所から注がれています。
ご主人曰く、岩風呂は男湯と女湯が別源泉で、女湯には宿直下から湧く明礬泉が注がれているそう。
「女の人には少しでも肌にいいお湯に入ってほしいから・・・」そんな心遣いも別源泉の理由なんだとか。

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さすがレジェンド、かけ流された温泉で出来る天然のアート・石灰華!
この温泉成分で足を切らないよう、定期的に削り取る作業が必要なんだそう。
ご主人曰く、宿の辺りは昔、火山の噴火口だったようで、少し掘っただけで温泉が湧いてきてしまうとのこと。
しかもスグに成分が固まるため、長距離を引き湯することが出来ず、湧いた場所の近くに風呂を設けなければいけないのが悩ましいと話していました。
フレッシュですが、熱めの濃厚なお湯ですので「かけ湯」たっぷり、体をお湯に慣らして入りたいところ。

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もちろん、混浴の露天風呂も別源泉!(☆許可を得て撮影しています)
日帰り入浴(7時~21時)もやっているので、地元の方が多く訪れていました。
この温泉も、北海道新幹線の開業に伴って行きやすくなった温泉の1つ。
JR東日本「びゅうプラザ」の人気商品「地・温泉」にも加わりました。
ぜひ、松前の桜と合わせて感じたい、道南の「レジェンド旅」です。

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
「ライター望月の駅弁膝栗毛」
(取材・文:望月崇史)

【ごあいさつ】
はじめまして、放送作家の望月崇史(もちづき・たかふみ)と申します。
ニッポン放送には、昔の有楽町の社屋の頃から、かれこれ20年お世話になっています。
最近では、月~木・深夜24時からの「ミュ~コミ+プラス」で放送された、
ルートハンター」のコーナーに、5年ほど出演させていただきました。

そんな私がライフワークとしているのが「駅弁」の食べ歩き。
1年間に食べる「駅弁」の数は多い年でのべ500個。
通算でも4500個を超えているものと思います。
きっかけとなったのも、実はニッポン放送の番組。
2002年~05年に放送された「井筒和幸の土曜ニュースアドベンチャー」の
番組ウェブサイトで「ライター望月の駅弁膝栗毛」を連載することになり、
本格的に「全国の駅弁をひたすら食べまくる生活」に入りました。
以来、私自身のサイトや、近年は「ライター望月の駅弁いい気分」というブログで
「1日1駅弁」を基本に「駅弁」の紹介を続けています。
”駅弁生活15年目”、縁あってニッポン放送のサイトで連載させていただくことになりました。
3つの原則で「駅弁」の紹介をしていきたいと思います。

①1日1駅弁
②駅弁は現地購入
③駅弁のある「旅」も紹介

「1日1駅弁」ですので、日によって情報の濃淡はありますが、
出来るだけ旬の駅弁と鉄道旅の魅力をアップしていきますので、
ゆるりとお付き合い下さい。

【プロフィール】

望月崇史(もちづき・たかふみ)望月

1975年12月8日静岡県生まれ。
早稲田大学在学中から、ニッポン放送で放送作家に。
卒業後の2002年「井筒和幸の土曜ニュースアドベンチャー」の番組サイトで始めた
ライター望月の駅弁膝栗毛」をきっかけに、全国の駅弁食べ歩きをスタート。
以来およそ15年、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。
1日1駅弁のウェブ紹介を日課とし、これまでに食べた駅弁は4500個以上。
ニッポン放送「ミュ~コミ・プラス」ルートハンター、鉄道特番などにも出演。
丸の内朝大学・温泉クラスの講師も務める。