文科省汚職~疑われる大物の存在

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(8月17日放送)に外交評論家の宮家邦彦が出演。文部科学省の汚職事件について解説した。

文部科学省の汚職事件、前国際統括官が保釈

JAXA(宇宙航空研究開発機構)の業務をめぐる接待汚職事件で、東京地裁は昨日収賄罪で起訴された文部科学省の前国際統括官、川端和明被告の保釈を認める決定をした。川端氏は保釈保証金1,000万円を納付し、昨日保釈されている。一方で、受託収賄罪で起訴された文科省の前局長、佐野太被告は勾留が続いている。

飯田)ブローカーとされているコンサル会社の元役員の谷口浩司被告も起訴されていてということですが。

宮家)情けないですね。接待交際費を月300万円使っている。300万円使うって大変ですよ。普通に使ったら使えないですよ。

飯田)確かに休日無しで1日10万円使うということですよね。

宮家)行くところに行けばあるのかもしれないけれど、そんなところに行く馬鹿はいないよね。役人のくせに月300万円も使って恥ずかしくないのかね……。何を考えていたのでしょう。

飯田)いまは相当厳しくなっているわけでしょう。

宮家)まだこんなことをやっている人たちがいることにがっかりしました。

飯田)私学の助成などは、課長補佐レベルくらいで差配できる業務だということです。

他に政治家はいなかったのか

宮家)昔「外務省を早く辞めて大学の教授になりませんか」という話があったのですよ。

飯田)来るのですね、そういう話が。

宮家)国立大学だったのだけれど、「どうですか」と聞いたら「楽しいですよ」という。1つだけ問題があって、研究費を貰うのが大変だという話でした。なぜかというと、当時の文部省の若い奴のところへ行って説明しなければならないということでした。冗談じゃない、そんなことやれるかとやめたのです。
でもいまおっしゃった通り、課長や局長が決めるわけではないので。下っ端が決めるわけですよ。相当な額が決まるわけで、学者にとっては死活問題。そんなことをしなくても、もっと別の方法があるでしょうと思うのですがね。なかなか日本は寄付が集まらないから、税制を変えて寄付で集められるようにする必要があるのではないでしょうか。そうすると強いところが強くなり過ぎてしまうかもしれないので難しいところですが、国家公務員になったのだったらちゃんとやって欲しいです。

飯田)局長や統括官、次官も出席というと「こんなに偉い人たちがどうして出るんだ」となると、他に登場人物が誰かいたのではないかと疑ってしまいます。政治家の名前が、まだ噂レベルで出てこないのはなぜだろうと。

宮家)誰かいるのかね……。とにかく綺麗にしてください。

飯田)これは捜査の行方を見守るしかないですね。

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