壇れい、山崎貴監督も大絶賛のインド映画とは…。『PK』ジャパンプレミア しゃベルシネマ【第45回】

By -  公開:  更新:

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

近年、再び脚光を集めているインド映画。
縁あってこれまでに何度も来日イベントで司会を務めさせていただいてますが、インド映画は本当に面白い!
今年劇場公開される中で、八雲ふみねイチオシのインド映画がいよいよ日本に上陸します。
そこで今回の「しゃベルシネマ」では、『PK』ジャパンプレミアの模様とともに、インド映画の魅力を掘り起こします。

この男、非常識につき!? 『きっと、うまくいく』の監督&主演が贈るヒューマンドラマ

01(w680)

2013年に日本中を笑顔と涙で包み込み、異例のロングランヒットを記録したインド映画『きっと、うまくいく』。
青春ドラマでありながら社会問題にまで鋭くメスを入れたこの映画は、ボリウッド映画ファンのみならず多くの人の反響と共感を呼びました。

そして2016年。
『きっと、うまくいく』主演のアーミル・カーンとラージクマール・ヒラニ監督が再びタッグを組んだ映画『PK』が、いよいよ日本公開となります。

本作の主人公は、見るもの聞くものすべて、子どものように興味を持つ謎の男、PK。
世間の誰もが"常識"として片付けている出来事に純粋な心で疑問を持ち、その小さな疑問は大きな社会問題へと発展していき、やがて大騒動を巻き起こすことに…。

すでに全世界で100億円以上の興行収入を記録し、世界中で大絶賛を受けている本作。
メガホンを取ったラージクマール・ヒラニ監督が初来日し、インド大使館でジャパンプレミアイベントが行われました。

「Hello!」は日本語でなんと言う?

02(w680)

奥様、ご子息と共に初来日を果たしたラージクマール・ヒラニ監督。
日本に来る前に友人から日本語を教えてもらい、準備万端、日本の地に降り立ったのですが…。
「『 “Hello!”という時は“もしもし”と言うんだよ』と教えてもらったので、息子は会う人みんなに『もしもし!もしもし!』と挨拶してたんです。皆さん笑顔で応えてくれてはいたのですが、後でコーディネーターさんが『“もしもし”は電話の時に使うんだよ』と教えてくれました(笑)」と、ユーモラスなエピソードを披露。

03(w680)

ヒラニ監督の初来日をお祝いして、日本映画界を代表するスペシャルゲストが駆けつけて下さいました。
『ALWAYS 三丁目の夕日』や『永遠の0』を手がけ、日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞した、映画監督の山崎貴さん。
そして映画・ドラマ・舞台で大活躍、女優の壇れいさん。
お二人とも映画『PK』をご覧になったばかりということで、まだまだ興奮冷めやらぬ様子です。

日本を代表する監督&女優が語る、映画『PK』の魅力とは?

04(w680)

『きっと、うまくいく』を観て以来、ヒラニ監督の大ファンだと公言する山崎監督。
最新作『PK』についても「本当に面白かったですね〜。心から『やられたな』と思いました」と、しみじみ。
「伏線の張り方と回収が素晴らしく、気持ち良い。エンタテインメント映画がやるべきことを完璧に成し遂げていて、これだけのクオリティの作品を2作も続けて作られるなんて本当に尊敬します」と、ヒラニ監督作品の魅力を映画監督ならではの目線で語って下さいました。

一方、壇さんは「まだ『PK』を観たときの興奮が続いています。笑ったり泣いたり、観てる間は感情が忙しかったです」と作品を思い返し、ちょっぴり涙ぐむような表情も。
また「本作ヒロインのアヌシュカ・シャルマさんは、とてもチャーミング。お芝居もステキな女優さんですが、歌って踊ってステップを踏むと、さらに女性としての魅力が全面に溢れ出て…。同じ女性としても心奪われるものがありました」と、こちらも女優ならではの見どころを挙げて下さいました。

ハニム監督、壇れいの美貌にメロメロ?!

05(w680)

お二人の話に熱心に耳を傾けていたヒラニ監督は「同じ監督を職業にされている方、そして一流の女優さんに喜んでいただけて光栄です」と、笑顔。
さらに壇さんに「言葉もないくらい美しい」と、メロメロ。
「ぜひ日本で、インド人男性と壇さんが演じる日本人女性が恋に落ちるラブストーリーを作ってみたい。その時は監督としてではなく、私が出演したいです」と、ちゃめっ気ったっぷりにラブコール。
ヒラニ監督の思わぬ提案に「踊りの練習をしておきます」と、壇さん。
ボリウッド監督は、女優さんへの出演交渉もスマートでチャーミングですね〜。

06(w680)

スジャン・R・チノイ駐日インド大使閣下も交えてのフォトセッション。
「とても楽しいテイストの映画ですが、同時に『我々は同じ人間として共存していけば、平和な世の中になるのではないか』という大切なメッセージを込めています。そういった思いも汲み取っていただけたなら嬉しいです」と、ラージクマール・ヒラニ監督。
ご自身が作る映画のように温かくて慈悲深い、ヒラニ監督の人柄に触れることが出来たプレミアイベントでした。

07(w680)

2016年10月29日から全国ロードショー
監督:ラージクマール・ヒラニ
出演:アーミル・カーン、アヌシュカ・シャルマ、スシャント・シン・ラージプート、サンジャイ・ダット ほか
©RAJKUMAR HIRANI FILMS PRIVATE LIMITED
公式サイト http://pk-movie.jp/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

Page top