ボクシング連盟不正疑惑~文科省の早い対応が必要

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ニッポン放送「飯田浩司のOK!Cozy up!」(8月6日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。夕刊フジのスポーツ担当の久保武司記者に電話で山根会長によるボクシング連盟不正疑惑について訊いた。

山根明 日本ボクシング連盟 会長 山根 明 ボクシング会長 山根会長

WBC世界バンタム級 山中慎介対ルイス・ネリを観戦する山根明・日本ボクシング連盟会長 2017年8月15日=島津アリーナ京都 写真提供:産経新聞社

日本ボクシング連盟泥試合化

元オリンピック代表選ら関係ら333人がスポーツ庁、日本オリンピック委員会などに対して、アマチュアの日本ボクシング連盟の会長の助成金不正流用、審判へのパワハラなどに対する告発状を提出した問題。山根明会長は「全部が嘘だ」と反論に転じたが、暴力団組長との付き合いは認めたことで各界から猛烈な批判が巻き起こっている。

飯田)日本ボクシングを再興する会が告発のゴングを鳴らして以来、本当にノーガードで打ち合いになってきているわけですが、このあたりの経緯、問題点を夕刊フジスポーツ担当、久保武司記者とつながっていますので、まとめてもらおうと思います。
まず基本的なところですが、告発というのは誰が何のためになにやっているのでしょうか?

久保)日本アマチュアボクシングのジムの関係者ですとか大学の関係者とかが、いまの山根明会長のやり方、体制はおかしいのではないか、ということをやむにやまれぬ形で告発したということですね。

飯田)山根会長は相当、独裁的にやっていた部分があるのですか?

久保)昨年の秋から続きました大相撲やレスリングの問題と絡むところがあるのですが、組織を牛耳る、スポーツの団体を牛耳る、お金のこと、運営のこと、牛耳りながら力を付けていって「俺について来ない奴はもういらない」と。そういう流れになっている部分が多分にありますね。

飯田)取材されていると、関係者の方は相当腹に据えかねる部分があったということですね。

告発の引き金となった団体実施競技のランク最下位

久保)そうですね。最終的な引き金になったのは、2年前ですね。国体の実施競技のランクの中でボクシングが最下位になってしまったのですよ。

飯田)へー。

久保)その結果、2023年からボクシングの国体の参加が2年に1度になってしまった。

飯田)毎年だったものが。

久保)毎年だったものが。加えて東京五輪でボクシングが出られるかどうかというのも微妙な形になってしまったのですよ。

飯田)そこでも「会長何やってんだよ」という声が上がったと。

久保)「会長、あなたがやってきたことでこんなことになってしまったんですよ」と。ですから、それがイエスかノーか決まるのが今年の11月以降ということで時間がない。告発された側の方たちはもういましかないな、ということで告発したということです。8日にもまた会見が予定されていますが、いろいろな動きが本当に泥試合化しちゃっているって感じですね。

飯田)スタジオにはジャーナリスト須田慎一郎さんもいらっしゃいます。

ボクシング連盟不正疑惑~文科省の早い対応が必要
決定的な影響を及ぼす山根会長の反社会勢力との付き合い

須田)最終的に山根会長の退任というところを考えていくと、反社会勢力との付き合いというのは、決定的な影響を及ぼすだろうなと思いますが、そのあたりはボクシング界ではどのように受け止められているのでしょうか?

久保)そうですね。それが表立ってしまった以上は、山根会長の去就というのは大きな柱の1つになると思います。

須田)もう辞めざるをえないと。

久保)そうですね。

飯田)他の競技への波及みたいなものはありますか?

久保)一般社団法人という制度は、スポーツ団体のほとんどが入っています。
我々担当記者の間で出てきている話は東京五輪に向けて、選手の親交の仕方とか、お金の動きとか、他のスポーツ競技団体でも言われている部分が昔からありましたから。どんどん出てこないといいな、と思う反面、とにかく文科省やスポーツ庁に早く対応して頂きたいと我々記者の間でも話はしています。

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