原爆の日~核兵器保有の是非を議論する時期なのかもしれない

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ニッポン放送「飯田浩司のOK!Cozy up!」(8月6日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。73年目の原爆の日を迎える今日、核兵器保有の是非について解説した。

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原爆ドーム – Wikipediaより

今日広島で原爆投下から73年の原爆の日

今日8月6日、広島は原爆投下から73年目の原爆の日を迎え、広島市中区の平和記念公園で営まれる平和祈念式典に安倍総理、アメリカからは駐日大使が3年ぶりに参列するほか、イギリス、フランス、ロシアの核保有国を含む85カ国とEUの代表が参加する見通しとなっている。

飯田)式典の中では松井一實市長から平和宣言が読まれる、ということです。午前8時に開始され、8時15分には全員で黙とうを行います。核兵器禁止条約が発行されましたが、唯一の被爆国である日本が、なぜこれに参加しないのだ、ということが議論になっています。

ドナルド・トランプ ドナルド トランプ 米国 米 アメリカ トランプ大統領

ドナルド・トランプ – Wikipediaより

日米地位協定と安全保障

須田)そこの、ある種の鍵かっこつきの矛盾っていうものとやっぱり向き合っていかないといけないのだろうと思います。唯一の被爆国であると同時に、日本の安全保障はアメリカの核の傘の下によって、守られている現実もあるわけです。ですから、核兵器の使用、保有については反対、これは当然のことです。核兵器の廃絶に向けて協力していかなければならないのだけども、とは言っても日本の安全保障はそういう状況にあるということを頭に入れておく必要があるのかな、と思います。
その上で、あくまで個人的な意見ではありますが、戦後70年以上経って、日米地位協定であるとか、その日米地位協定を運営する日米合同委員会の存在などをみるにつけ、本当に日本の戦後は終わったのだろうか、と思うわけです。
未だに東京の空域には、横田空域という圧倒的な容積を誇る、アメリカ軍しか使ってはいけない空域があって、西日本へ飛んで行くときもいきなり千葉へ飛んで、グーンと迂回して行かなくてはならない。そのことを考えると、この国の主権はいったいどこが持っているんだと考えてしまいます。
アメリカからの独立ということを考えて行くと、では、その核の傘はどうなるのか…やはりそのあたりがあるからアメリカからの独立を果たせない。そこに僕はあるのだろうと思うのですよ。

エマニュエル・トッド エマニュエル トッド 歴史人口学者 家族人類学者

エマニュエル・トッド – Wikipediaより

核兵器保有の是非の問題を議論する必要がようやく訪れた

須田)日本というのは北朝鮮を含めて、核兵器保有国に囲まれるわけですから。その中でいきなり「アメリカとの同盟関係をやめます」なんていうことになったら相当なリスクになります。
何が言いたいのかと言うと、日本は外圧から変わっていかなくてはならないと僕はしみじみ思います。先月号の「文藝春秋」でエマニュエル・トッドという政治学者が「日本は核兵器を保有すべきだ」という主張をして右トップで大きく掲載されました。

飯田)そうでしたね。

須田)それに対して、やはり左派やリベラルの人たちが猛反発した。読ませて頂きましたが、左派リベラルの人たちのものは感情論で合理的な説明がついていないなという感じがする。これまでこの日本の核兵器の保有の是非ということは、議論が封じられていたという部分があるじゃないですか。こんなことを言うと軍国主義復活なのか、みたいなことを言われてしまいますが、こういった議論をしていく必要がようやく出てきたのかなと思います。

飯田)安全保障というのは人の命が直接関わるものですから、リアリストの目になって冷静に議論していかなければならない。極力、感情論は本来排除しなければならないのですが、日本の場合、そこが大きなウエイトをしめてしまうというか、なかなか議論にいかないですよね。

須田)言霊信仰みたいにね、そんなことを言っていると本当に戦争が起こるみたいに言う人が出てくる。私も感情論は排除して、冷静な議論をしていく必要がいよいよあるのではないかなと思います。

飯田浩司のOK! Cozy up!
FM93AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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