『早急』『重複』の読み方 辞書も間違えている場合がある

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ラジオ番組『鈴木杏樹のいってらっしゃい』(ニッポン放送)では、『早急』や『重複』の正しい読み方や、間違えてしまう理由などについて紹介しました。

『早急』『重複』の読み方 辞書も間違えている場合がある

『早急』や『重複』の読み方 辞書でも間違えがあるので注意

『早急』の読み方

『そうきゅう』と間違うワケ

『早急』の読み方は『さっきゅう』です。
意味は“非常に急ぐこと”です。ところが、『そうきゅう』と間違った読み方が増えているそうです。
その原因として『早』の読み方に『さっ』というのがありますが、『早急』以外でこの読み方をする漢字は『早速』といったように限られているからだそうです。

それに対して『そう』と読む場合、『早朝』、『早退』、『早春』といったようにたくさんの漢字に使われているからだそうです。そのため『早急』を『そうきゅう』と読み間違えてそれが広まったと考えられています。

辞書によっては『さっきゅう』に続いて『そうきゅう』の読み方を載せていますが、正しくは『さっきゅう』です。

『重複』の読み方

『じゅうふく』と間違うワケ

続いて、『重複』です。
正しい読み方は『ちょうふく』
で、“物事がいくつも重なり合うこと”という意味です。ところが『じゅうふく』と読み間違いが増えているそうです。
その原因ですが、『重』の読み方の場合、『ちょう』よりも、『体重』や『重圧』、『重心』といったように、『じゅう』の読み方をする漢字がたくさんあることから、いわゆる“慣用読み”として認められるようになったそうです。

辞書によっては『じゅうふく』とありますが、本来の正しい読み方は『ちょうふく』です。

(『スズキ・ハッピーモーニング 鈴木杏樹のいってらっしゃい』より)

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