まさに日本一!元横綱・千代の富士“九重親方”(享年61歳) スポーツ人間模様

10000000000000031724_20160801082754058573_P1506010005302
写真提供:産経新聞社

幕内最高優勝31回、53連勝や通算1045勝をあげ「小さな大横綱」と呼ばれた元千代の富士の九重親方が31日都内の病院で亡くなりました。

毎年6月、恒例のPET検査ですい臓がんがみつかり、内臓疾患を理由に名古屋場所を休場。
その後、職務に復帰しましたが約15キロも体重が落ち、重病説が流れたことから、すい臓がんであることを公表しました。
「手術はうまくいった。健康体だよ。」
と元気に話していましたが、実はこの時でもステージ2の病状。
「他の個所にも転移していたらしい」という関係者の話があります。

担当医からは、抗がん剤を強めようという意見があったそう。
しかし、九重親方は同意をせず、セカンドオピニオンを求めてさまざまな医療機関を回ったといわれます。

今年に入って病状が思わしくなく、6月から悪化して、7月の名古屋場所は4日間、顔をみせたものの、またしてもやせ細った姿が痛々しい。
「100キロを切った。病人だから仕方がないか…」と漏らしていました。

現役時は圧倒的な強さを誇り、6回の優勝決定戦で全勝。
小柄な力士は、前みつから頭をつけて!がお決まりの取り口。
つり寄りからの上手投げ&頭をおさえつけての上手投げの2つが俗にいうウルフスペシャルでした。
このウルフというニックネームは、先代の九重親方(元横綱北ノ富士)が命名。お気に入りでした。
その一方で、引退するまで、ベテラン、熟練、円熟などの表現をイヤがっており、いつまでも若々しく、勝負に厳しいことで有名でした。

昨年5月には、太刀持ちに白鵬、露払いには日馬富士を従え、堂々の還暦土俵入りを披露しました。
「これでおれも老人だなぁ」とボヤきながらも、その一世一代のイベントには、赤富士の化粧まわしを新調。
こだわりは人一倍で、古美術、絵画などに詳しく、テレビのバラエティー番組には数回出場して目利きの収集家であることを示しています。

1989年には相撲界初の国民栄誉賞に輝き、1991年夏場所を最後に引退。
1992年から九重部屋を継承します。
けいこ指導が熱心で、弟子たちには「おれを手本に。見本はおれ。」「今、強くなるけいこをするな。3年先に強くなるけいこをしろ!」が口ぐせでした。
まさにこれでウルフは日本一になったんですね。

ほんとうの意味でご冥福をお祈りします。

8月1日(月) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」