しゃベルシネマ

生誕60周年に映画初主演!久本雅美がおめでたい!!

【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第456回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、現在公開中の「イマジネーションゲーム」を掘り起こします。


久本雅美×板野友美、ダブル主演で贈る新感覚ヒューマン・サスペンス


映画やドラマのテーマ音楽をはじめ、シーンにあわせて作曲された音楽、劇伴。作品の世界観に観る者を引き込むために、とても重要なアイテムです。
その劇伴の世界において第一線を走り続ける作曲家・菅野祐悟。現在放送中の連続テレビ小説「半分、青い。」をはじめ、これまで多くの作品を手がけている彼が、ついに映画を企画・プロデュース。友人でもあり、カンヌ国際広告祭へのノミネートなどCM業界でキャリアを積む畑泰介監督に企画を持ちかけ実現させたのが、本作「イマジネーションゲーム」です。


大手ゼネコンで部長をつとめ、仕事一筋で生きてきたシングルのキャリアウーマン、早見真紀子。男性社員顔負けの仕事ぶりながらも女性としての幸せとは縁がないまま年を重ねてきた彼女には、実はもうひとつの“顔”があった。
専業主婦として何不自由ない生活を送る、池内葵。一見“勝ち組”のように見えて夫とはすれ違いの日々。夫に不満を持つ妻たちが集う復讐サイトに書き込むうちに、彼女はいつしかカリスマ的な存在になっていた。
女性として正反対の道を歩んできた二人は、怪しげなアイテム探しゲームの主催者“真夜中の女神”をきっかけに出会う。それを契機に、それぞれの人生を見つめ直していく…。


還暦を迎えたばかりの人気タレント・久本雅美が、歌手・女優として活躍の場を広げる板野友美とダブル主演を務める本作。「キャスティングのテーマは二面性」と畑監督が語るとおり、これまでにないイメージの役柄にチャレンジしています。バラエティ番組や舞台でコメディエンヌぶりを発揮している久本雅美の役どころは、無表情で冷徹なバリバリのキャリアウーマン。仕事のためなら部下を人とも思わぬ叱責の連続、しかし“女としての幸せ”を掴めなかった悲哀や切なさも内に秘めているという役どころ。
一方、「こんな可愛い奥さんがいたら…」と、男性なら妄想してしまいそうな板野友美の若妻役。しかしその実態は、旦那の歯ブラシでトイレ掃除をしたり腐ったカレーを夕食に出したりする復讐妻。それぞれの女性が隠し持つ“心の隙間”を、細やかに体現しています。


日々進化していくネット社会。匿名で別の人格になりすましてネット住民になることで、リアル社会では得られない“何か”を得て精神バランスを保とうとする登場人物たちの生き方は、現代社会に生きる私たちにとって、他人事として簡単に片付けるわけにはいかないリアリティに溢れています。自分らしく生きるとは何か、そして幸せの定義とは。この映画が私たちに問いかけるものは、私たちがついつい見過ごしがちなモノなのかもしれません。


イマジネーションゲーム
2018年7月28日からシネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー
監督・脚本・編集:畑泰介
企画・プロデュース / 音楽:菅野祐悟
出演:久本雅美、板野友美、田中幸太朗、仙石みなみ、鷲尾修斗、長州小力、ヨッピー、カリスマブラザーズ、水橋研二、東ちづる、小沢仁志、寺島進 ほか
©「イマジネーションゲーム」製作委員会
公式サイト http://imaginationgame.jp/

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