なぜ憲法9条改正が必要なのか

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(8月2日放送)に自民党参議院議員の青山繁晴が出演。リスナーからのメールに答えながら、憲法改正に関する持論を展開し、強く語りかけた。

秋の総裁選は安倍総理が優勢~憲法9条改正に期待

飯田)リスナーからの疑問に青山さんが答えます。たくさんのメールをいただいていますが、多かったのが総裁選について。ラジオネーム青山さんのファンさんから。「青山さんに質問します。ズバリ、秋の総裁選は安倍さんと石破さんのどちらに風が吹いているのでしょうか。国会議員の風、教えてください」とあります。

青山)安倍さんですね。
地方党員票と言われる票も、実は安倍さんの方が今回は優勢です。だから、石破さんにとっては今回で政治生命が絶たれたりしないように、次につなぐのが命題になっているのが現状です。あと、秋の総裁選で安倍総理が3選されても、来年夏の参議院選挙で負けたらそこで終わりですから。いずれにしても、再登板後の安倍政権も長くて3年、短くて1年で終わりです。今度こそ終わりですから、総理には憲法9条改正も含めて、もちろん賛否両論ありますが、内閣の本願をちゃんと国民に問うていただきたいし、僕も自由民主党としてではなく、国会議員として、それに携わっていきます。

憲法改正~そもそも96条に明記されている改正条項

飯田)そこで川崎市高津区にお住まいのショウジさん(72)から。「憲法改正について。憲法フォーラムに出席して、改正に向けた提言を聞きました。なぜこのような内容ですら、野党や1部メディアは反対するのか。憲法に自衛隊が明記できないのか。どうなっているのでしょうか?」。憲法改正に向けた歩みについて聞いていらっしゃいます。

青山)73年前、日本が長い歴史のなかで初めて戦争に負けました。「初めて負けた」ということは、負けたときにどうすればいいのか分からなかった。それで、勝ったアメリカが憲法も含めて原案を作った。「敗戦後に民主主義になった」と僕らは思いこまされています。本当は、古代から。元から日本は民主主義です。
「敗戦後の体制をずっと守らなければならない」と教育されてきた。僕もそうですし、若い方もそうですよね。
よく憲法を読んでいただくと96条に改正条項があって。というのも、いくら当時万能だった占領軍といえども、50年後、100年後の日本や世界を想像できるはずがないから、ちゃんと憲法そのものに「時代に合わせて、国家が危機を迎えたときに変えてください」と96条にあるわけですから。実は僕は護憲派なのです。改正条項をちゃんと生かさなければいけないから。「改正条項が、103条あるなかで、ちゃんと96条に書いてあるのにそれを無視するのは、本当は、まったく護憲派ではない」と僕は議員として発言しています。野党や、オールドメディアのなかにも、「憲法を変えた方がいいのでは?」と言う人は増えていますから、対立を煽って敵味方になるのではなく、「一緒にいい国にしていこう!」と味方を増やすことがまさしく日本の政(まつりごと)です。

秋は憲法改正に向けての正念場

青山)もう1つ。憲法で、みんなで一緒に読みたいのは、103条もある長い憲法の内で、「国民をどうやって守るのか?」です。例えば隣にいる新行さんを僕と飯田さんで守るかは、1カ所しかない。9条だけなのです。
ところが、武力行使も武力威嚇も、陸海空軍を持つことも。それだけでなくその他の戦力を持つことも全否定で、最後に国の交戦権まで否定してあるから、拉致被害者を奪われても相手が北朝鮮という「国」なら、何をしてもならない、と。全部否定。どうやって守るのか書かれていない。国民を守る手段がない憲法は世界のどこを探してもない。こういうには、右や左のイデオロギーとはまったく関係ない、客観的事実を言っているだけですから、今回ショウジさんが仰る「どうして議論できないか?」というのが大切なことで、国会は議論するためにあるから、秋の臨時国会から始めるべきです。秋からが、憲法改正に向けて正念場になります。国民にとっても、早いと国民投票はあっという間。最速で国会が改正を発議したら、60日以内ですからね。本当は60~180日の間ですが、短いと2カ月しかないのです。その間に国の運命を主権者が考えなければいけないのです。

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