自民党総裁選、参議院竹下派が石破氏を支持へ

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(7月30日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演し、自民党総裁選について解説した。

自民党総裁選、参議院竹下派、石破氏を支持へ

9月の自民党総裁選を巡って、党内第三の派閥である竹下派のうち、参議院議員21人が石破茂元幹事長支持に回ることが明らかになった。
これによって石破氏自身が率いる石破派20人を含めて50人前後を固めたこととなる。

飯田)竹下派の動きがいま注目されています。それとは別に共同通信が自民党所属議員ひとりひとりに当たっていったところでみると、7割が安倍さん支持、その段階では石破さん支持が20数名と出ていました。いまは流動的になってきているのでしょうか。

須田)竹下派がひとまとめになって石破支持に回ったとしても、この9月の総裁選の結果は揺るがないでしょう。ではなぜあえて反安倍、対立側に立ったのか。これは負け戦じゃないかと思えますが、そうではないんです。ポスト安倍を睨んでの動きです。
自民党総裁の任期は3年であり、自民党の党則によって3回までしか認められていませんから、今回は安倍さんにとってみると最後の総裁選なんです。安倍さんは総裁任期3年やったところで引退、あるいは一旦引いて後継指名をしてある程度の影響力を残す。場合によっては院政、そういうところを睨んでいるんだと思うんです。おそらく竹下派としてはそれは許すまじと。ポスト安倍を睨んで石破さんで行こうじゃないか、というところなんだと思います。
ただ最近、かつて派閥会長を務め、派閥のオーナー的な立場にいた人の活動が活発化していて、裏でウロチョロ動いているなぁと思うんです。

飯田)今回の参院竹下派の一件も、報じられているところではかつて参院のドンと言われた青木幹夫さんが言ったと。これは取材すると参院の自民党のなかでも「いやぁ、安倍さん支持の方が」という人もいるらしいんです。
今日の読売新聞が面白い記事を載せていて、青木さんのセリフを引いて「うちが自前候補を出して戦うわけじゃない。いろんなつながりがある人がいるわけだから、みんなが一緒にならなくても仕方がないね」と周囲に語っていると書いてあるんです。一致団結箱弁当と言われたあの竹下派が割れちゃうのかもしれないということもです。

須田)そういうことを深読みしていくと、一緒にならなくても仕方がないねと言われてお前はどっちに行くんだ? と言われた時に、じゃぁ私は青木さんに背を向けてあっちに行きますとは言えないという面もあります。

飯田)今までの恩義とか、いろんなものを考えると。

須田)青木さんは、強引にやっているわけではない、当人の自由意志に任せたら、自分にくっついてきたという流れを作ろうとしているんです。

飯田)ある意味、暗黙の踏み絵じゃないですけど、踏ませているような。

須田)青木さんというのは、もともとは徹底した石破嫌いなんです。私も青木さんの口から聞いたんだけど、あいつだけは許さないと言われたのが石破さんだったんです。そういった点でいうと、政界というのは一寸先は闇だなと。中長期的な利害を見据えて、いとも簡単に好悪の感情を乗り越えちゃうんだなぁということを今回しみじみと感じました。

飯田)読売の記事を読むと、竹下派というのは、その先に小渕優子さんをどうするというのがあるんだと。次の次の総裁選を考えると、小渕優子さんあたりを推したいということもあるのでしょうか。

須田)そこに向けての布石なんだろうと思います。

飯田)そこらへんまで絡んでくると、読みづらいというか、ふたを開けてみるまではまだ分からないということですか?

須田)結果はもう出ているから、総裁選後の政界の動きですよね。おそらく来年は統一地方選挙、参議院選挙と大きな選挙が二つありますから、そこを見据えて場合によっては政界がゴタゴタしてくる可能性がありますよね、選挙結果次第では。

飯田)なるほど!その前の支持率などの動向もやっぱり睨んでということになりますよね。

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