明日、日本映画の歴史が動く!『シン・ゴジラ』 しゃベルシネマ【第43回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

明日は「日本映画の歴史が動く」と言っても過言ではない日。
そう、待望の『シン・ゴジラ』がベールを脱ぐ日です!
そこで今回の「しゃベルシネマ」では、明日から全国公開となる映画『シン・ゴジラ』を掘り起こします。

史上最長ゴジラ、日本列島に現れる!

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ゴツゴツとした岩のようなフォルムに、ギザギザの歯。
ギロリと睨む、つぶらな瞳。
フルCGで制作されているゴジラは、全長118.5メートル。
ハリウッド版も含めて、史上最大となります。
脚本・総監督は、人気アニメーション「エヴァンゲリオン」シリーズの生みの親にして、世界中にファンをもつ庵野秀明。

アニメーションで不動の地位を気付いた庵野監督が、誰もが知るゴジラという存在をどう表現するか、とても興味深いところです。

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東京湾・羽田沖。
突如、東京湾アクアトンネルが巨大な轟音とともに大量の浸水に巻き込まれ、崩落する原因不明の事故が発生。

首相官邸では総理大臣以下、閣僚が参集されて緊急会議を敢行。
内閣官房副長官・矢口蘭堂が、海中に棲む巨大生物による可能性を指摘するも、内閣総理大臣補佐官の赤坂秀樹をはじめ、周囲は矢口の意見を一笑。

しかしその直後、海上に巨大不明生物の姿が露わになった。
慌てふためく政府関係者が情報収集に追われる中、謎の巨大不明生物は鎌倉に上陸。
次々と街を破壊し、止まることなく進んでいく。

政府は緊急対策本部を設置し、自衛隊に防衛出動命令を発動。
“ゴジラ”と名付けられたその巨大不明生物と、自衛隊との一大決戦の火蓋がついに切られた…。

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今作のテーマは、現代日本に初めてゴジラが現れた時、日本人はどう立ち向かうのか。
ゴジラによって崩壊したビルや家屋。
あふれた河川の水が津波のように人々に迫りくる描写。

これら映像を観ていて思い出すのが、東日本大震災以降、我々が体験した災害・事故。
そう、『シン・ゴジラ』は単なるフィクションでも怪獣映画でもなく、日本の“いま”を描いた物語。

第1作の『ゴジラ』が、当時、ビキニ環礁で強行され大きな問題となっていた水爆実験に着想を得る形で誕生したように、本作においてもそうした“元祖”『ゴジラ』に込められた思いを踏襲し、現実の社会がしっかり反映されているのが『シン・ゴジラ』の大きな特徴。

広島・長崎への原爆投下から東日本大震災に至るまで、これまでの日本の歩みを、映画の随所で意識させられる作風となっています。

ゴジラ、それは祭りだ!!

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1954年に第1作の『ゴジラ』が公開されてから、約60年。
これまで国内で計28作品が製作された『ゴジラ』シリーズは、日本を代表するシリーズ映画にして最大級の怪獣映画であることは言わずもがな。

人気は日本だけにとどまらず、“キング・オブ・モンスター”として世界中でその不動の地位を誇っています。
ほとんどの日本人がその存在を知っているゴジラですが、あなたが初めて出会った“ゴジラ”は、何作目の“ゴジラ”だったでしょうか。

東宝の看板タイトルとしてほぼ毎年新作が作られていた、昭和ゴジラシリーズ。
人間の味方としてヒーロー化したゴジラから原点回帰、徹底して人間と敵対し続けた平成ゴジラシリーズ。
あらゆる意味で独自路線を突っ走った、ミレニアム・ゴジラシリーズ。
さらに二度にわたる、ハリウッドリメイク作品。

私のゴジラデビューは平成で、遡って昭和ゴジラの威力に触れる…といった感じだったかなぁ。
時代と共に姿を変え、日本のエンターテイメント業界を席巻してきた「ゴジラ」シリーズ。
いつどのタイミングで“ゴジラ”という存在に出会ったとしてもその衝撃は大きく、過去作品も含めて誰かと“ゴジラ語り”をしたくなってしまいますよね。
そう言った意味では「ゴジラ」シリーズが劇場公開されるということ自体が、お祭りそのものと言えるのではないでしょうか。

待望の日本版『ゴジラ』祭は、実に12年ぶり。
ゴジラや怪獣映画への知識があるかないか、そんなコトは関係なし。
新鮮な気持ちで「もしいま、ゴジラが出現したら…? 」という体験を劇場で味わってみませんか。

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2016年7月29日から全国東宝系ロードショー
脚本・総監督:庵野秀明
監督・特技監督:樋口真嗣
准監督・特技統括:尾上克郎
出演:長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ ほか
©2016 TOHO CO.,LTD.
公式サイト http://www.shin-godzilla.jp/

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