FIFA ワールドカップ 期待されないなか、日本選手たちはどう闘ったか

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「飯田浩司のOK! Cozy up!」(7月12日放送)では、2018 FIFA ワールドカップロシアでサッカー日本代表の活躍を現地から伝えてきたスポーツライター飯尾篤史氏に、日本チームの38日間の闘いを聞いた。

サッカー ロシア W杯 2018 長谷部 誠 西野 朗 監督

【サッカーロシアW杯2018】ラウンド16 ベルギー対日本 長谷部誠をねぎらう西野朗監督=2018年7月2日ロシア・ロストフナドヌー 写真提供:産経新聞社

飯田)FIFA ワールドカップで日本代表を追いかけロシア入りして、現地の様子を伝えてくださったスポーツライターの飯尾篤史さんにお話を伺います。Twitterを見ると、帰国直後に体調不良だったようですが、大丈夫ですか?

飯尾)いまは戻りましたが、やはり緊張の糸が切れて、疲れがどっと出てしまいました。

飯田)38日間、日本を出てずっと日本代表を追っかけてきたのですよね。

飯尾)そうですね。事前キャンプ初日から行っていましたから。

飯田)出て行った当初は、帰国のときの会見で選手の方も言っていましたが、あまり期待されていなかったと。選手たちは、どう受け止めていたのでしょうか?

飯尾)出国するときもそんなにサポーターに見守られたわけではないし、やはりFIFA ワールドカップ本番2カ月前に監督が変わったこともあり、非常に厳しい意見がサッカーファンも含めてありました。それは彼らも分かっていて、今大会が惨敗で終わってしまうと、ブラジル大会から2大会連続惨敗となるので、「日本サッカー界が急速に萎んでしまうのでは」という危機感も彼らは持っていた。「日本サッカー界の未来の命運も自分たちが背負って戦うんだ!」という覚悟は、特に4年前に戦った選手から、言葉やプレーから、非常に伝わってきました。


4年間で3人監督が交代

飯田)この4年間、日本代表だけを見ていくと、監督がどんどん変わったり。「そういえばアギーレさんとか、いたなぁ」みたいな感じですが、大会に至るまでに3人変わりましたよね。

飯尾)そうですね。ブラジル大会後、まずアギーレさんが監督就任。ただ、アギーレさんは7カ月くらいで昔のスペインリーグで八百長に関与した噂や、実際2015年1月のアジアカップでベスト8敗退だったこともあり、契約解除。その後ハリルホジッチ監督が就任して、今年の4月に契約解除。西野さんになりました。3人がこの4年間、監督をやりましたね。


西野監督になって明るさと自主性が生まれた

飯田)監督が変わって、一番変わったのはどこでしたか?

飯尾)チームの雰囲気は非常に変わりました。選手同士のコミュニケーションも非常に活発になり、いい意味で明るさも戻った。ただ、これはハリルホジッチ監督時代を全否定しているわけではなく、どちらかといえばハリルホジッチ監督は自分の戦術・戦略を、「こういうサッカーを日本代表に植え付けたい」と明確なものがあって。だから、どちらかというとトップダウンです。「これをやれ」と上から指令を出す。
一方、西野さんの場合。まあ、これは西野さんのやり方というより、ハリルホジッチ監督のやり方で頭打ちになってきていたことをふまえ、西野さんは「みんなで話し合え。意見を出し合い、ディスカッションしてぶつけ合え」と。「○○なサッカーをする、と選手たちで作り上げていけ」と。いままで西野さんがずっとそうしてきたわけではないですが、今回に関してはそういうやり方を採用した。それはハリルさんのやり方で頭打ちになっていたのもあると思います。そこで、チームが非常に抑圧されていた部分が解き放たれ、非常にコミュニケーションも増え、チームが一丸となった印象はありますね。

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