年間5万ケース出荷する「初代葱師」清水寅が葱を選んだワケ

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真の葱 ねぎびとカンパニー

真の葱(ねぎびとカンパニーオフィシャルサイトより)

年間5万ケースの葱を出荷するねぎびとカンパニー株式会社代表取締役・清水寅が、黒木瞳がパーソナリティの番組「あさナビ」(ニッポン放送)に出演。未経験の農業に挑み、「初代葱師」と自らを呼ぶ清水。自信満々で始めたものの、苦労続きであった初年度について語った。

黒木)「初代葱師」とは、何ですか?

清水)農業を生まれて初めてやったのですが、葱を専門で作ろうと思いました。キャベツを作っている人はキャベツを愛しているし、葱を作っている人は葱を愛している人がたくさんいますが、そうではなくて、「葱から愛される」人になりたいと思ったのです。それを「葱師」と呼んで、みんなを葱師に育てようと思い、自分のことを初代葱師と呼んで頑張っています。

黒木)葱から愛されようと思った。なぜ、白羽の矢が葱だったのですか?

清水)山形なのでサクランボとかラ・フランスとかあったのですが、生まれて初めて農業をやって、「日本一になりたい!」と思ったとき、サクランボやラ・フランスでは勝てないと思ったのです。こだわっている人とか見ていると、スゴいのですよ。
それで、「味じゃない方がいいな」と思って、「味が分かりにくく、刻んで食べる方がいいな」ということで葱だったのです。

黒木)キャベツだって刻めるじゃないですか。

清水)そうですね。それのなかで、最も難しかった。

黒木)ニラでもいいのでは?

清水)ニラでもよかったけど、「刻んで味が分かりにくく、主役にならないもの」をたくさん作ろうと思いました。一番になるために。

黒木)ねぎびとカンパニーという会社を設立なさいましたが、これは葱だけを作る会社ですか?

清水)そうです。葱に特化したプロフェッショナル集団という感じの、部活動みたいな会社ですね。

黒木)やり始められて、葱を出荷して、商売になったのは、収入を得たのは、開始からどれくらいの期間でしたか?

清水)1年目はやはり赤字でした。2年目から少しずつ……1年目はもう大変で。もう何も分からなくて。畑で何百回も泣いたし、作り方も分からないし、売り上げもないし。

黒木)師匠もいらっしゃらなかったのですか?

清水)師匠はいました。たまたま、1人だけ。それが「葱の神様」と呼ばれた人でした。
最初は山形弁が全然分からなかった。「もう1回言ってもらっていいですか?」みたいな。そうしたら、「お前おもしろいな。毎日聞きに来なさい」と言われて。それからペンと鉛筆を持って、毎日通いましたよ!

黒木)でも、やはりいきなり農業を始めたわけでしょう? それで1年で上手く行くわけはないと、自分のなかでも思っていらっしゃいますよね?

清水)それが、1年目は自信満々だったのです。「絶対俺ならイケる!」と思っていました(笑)。

黒木)そのポジティブシンキングはどこから? 元から前向きな人なのですか?

清水)前向きすぎるし、前の職業も全部成功させていたので、自信があった。だから、農業をやっても絶対にできると思っていましたが……やられました(笑)。最初はダメでした。

清水寅/ねぎびとカンパニー株式会社代表取締役

1980年長崎県生まれ。
長崎に支店のあった金融会社に入社後、東京本社に呼ばれ、関連会社の社長を歴任。27歳のときにはゴルフ場・ホテルなど7社の社長を務めた。
2011年、親戚から農業の話を聴き、妻の実家のある山形県天童市に移住し農業をはじめる。
2014年、自ら“初代葱師”を名乗り、「ねぎびとカンパニー株式会社」を設立。
それまで農業経験は皆無だったが、「3年で日本一」という目標のもと、日々の努力で経験を積み、新規就農2年目にネギの栽培面積が新規就農者最短として日本一となった。また2015年には糖度19.5度、2017年には糖度21.6度の葱を創りあげ、ネギの出荷量は年間5万ケースを超える。
現在は「真の葱」「寅ちゃんねぎ」「恋するかぼちゃ」「キスよりあまいほうれん草」などブランド野菜を数々栽培。日本の農業に一石を投じている。

ENEOSプレゼンツ あさナビ
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