必要とされる喜び、感じていますか?愛犬空羽(くう)が教えてくれた「日々の幸せ」 【わん!ダフルストーリー】

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窓から外を見るのも大好き!(w680)
窓から外を見るのも大好き!

■我が家に「長男」がやってきた!

人懐っこい性格の空羽(w680)
人懐っこい性格の空羽

埼玉県に住む手嶋真由美さん。
仕事をしながらご主人と一緒に大切に育てて来た娘さん2人も無事に成人。
上の娘さんはすでに嫁ぎ、下の娘さんも大学生になって、ほとんど手がかからなくなりました。
「上の娘が嫁いだのに続いて、下の娘も一時寮生活をするために家を出てしまったので、急に家ががら~んとしてしまった気がして…。子育てがほぼ終わってホッとした半面、なんだか寂しくなってしまいました」という手嶋さん。
「でも、せっかく自由になる時間が増えたのだから、前々からの夢を実現しようと思いました。そう、自分の犬を飼おうと思ったのです」。

お目当ての犬種はマルチーズ。昔からマルチーズが大好きだったこと、そして犬好きの友達や同僚にマルチーズは毛が抜けづらいのでアレルギーの心配もあまりないと聞いたことが決め手でした。
とはいえ、マルチーズならなんでもいいというわけにはいきません。良い出会いがあるまでゆっくり探そうと思っていたある日、偶然立ち寄ったペットショップで運命の出会いが待っていたのです!
「それまで見た犬は体が弱そうだったり、性格がやんちゃすぎたり…と、なかなかピン!とこなかったのですが、そのペットショップであるマルチーズを見た瞬間、この子だ!と直感。一度家に帰って家族の承諾を得て準備を整え、数日後には我が家に迎えました。これが、私の大切な愛犬・空羽(くう)との出会いです」。

運命の出会いから1年10か月。人懐っこい空羽はすぐに手嶋家での生活に慣れ、毎日のびのびと過ごしています。
甘えてじゃれついてきたり、手嶋さんの布団に潜り込んできて一緒に寝てしまったり…。
「まるで小さな子どもと一緒に暮らしているような楽しいきもちで毎日が過ごせるようになりました。空羽は我が家の長男のような存在ですね」。

■「犬」がきっかけで生まれる笑顔と人の輪

(上)手嶋さんの次女と空羽、(下)長女夫妻と空羽(w680)
(上)手嶋さんの次女と空羽、(下)長女夫妻と空羽

これまで大きな病気やケガはしたこともなく、健康そのものの空羽ですが、手嶋さんには1つだけ気がかりなことがあります。それは空羽が時折、「食糞(しょくふん)」をしてしまうこと。
「最初に気づいたときはすごくびっくりしました。ネットで調べると『ストレスが原因かも』と書かれているのを見て、何か自分に問題があるのではないかと悩んだこともあります」。でも、手嶋さんには心強い味方が!
「幸い、私の職場には犬を飼っている人が多いので、先輩飼い主である皆さんに食糞について相談したんです。すると、同じ悩みをもつ人が結構いたんですよね。食糞が決して珍しい行動ではないことがわかって、すごく安心しました。もちろん、食糞はやめてほしいので、これからもできるかぎりのことはしたいと思いますが、自分を責める必要はないことがわかって、すごく気が楽になりました」。

こういった健康相談だけでなく、犬に関するいろいろな情報交換をしたり、愛犬自慢をしあったりして職場の仲間と過ごす時間がより楽しく有意義なものになったといいます。
「休み時間に愛犬の写真を見せ合ったり、お互いの家に愛犬連れで遊びに行ったりするのも、すごく楽しいですね」と手嶋さん。
笑顔と会話が増えたのは、職場だけではありません。
「家でも空羽のおかげで、家族の会話が増えました。先日も次女がこっそり録音した空羽の寝言を聴いて、二人で大笑い!もしも空羽がいなかったら、こんなに笑うこともなかったんじゃないかなって思います」。

■「絵に描いたような愛犬ライフ」じゃなくてもいい

実は空羽を飼い始めるまで、手嶋さんは「犬と一緒にドッグランに行こう、旅行につれて行こう、ドライブに行こう」といろいろな計画を思い描いていたそうです。

ところが、いざ飼い始めてみると、空羽は車での移動があまり得意ではなく、乗せるとすごく不安がって、手嶋さんの膝から降りられなくなってしまうので、長距離のドライブはまだ難しい状態。
今の空羽の楽しみといえば家で家族と遊ぶこと、あとは定期的に通っているトリミングサロンで、顔なじみのサロン犬・ルビーちゃんと一緒に遊ぶことくらいです。
「旅行に行けないのはすごく残念ですね。でも、家でまったり満足そうに過ごしている空羽を見ていると、これはこれでいいものだなと思います。何でもない毎日を穏やかに過ごすことが、私と空羽らしい暮らし方。全然アクティブじゃないし、テレビや雑誌に出てくる絵に描いたような愛犬ライフには程遠いのですが(笑)、今の暮らしをすごく気に入っています」と手嶋さん。

「毎日、家に帰るのがとても楽しみです。私の気配を察した空羽が『おかえり!』と言わんばかりに、喜んで出迎えてくれるから。子どもが巣立って、自分の役割はもうほとんど終わってしまったのかなと思い始めていた私にとって、空羽に必要とされていることは何よりの心の励みになります。必要とされているんだっていう実感が、仕事にも家事にも人付き合いにも前向きな気持ちにしてくれるんです。その意味でも空羽にはとても感謝しています。これからも空羽と一緒に、何でもない毎日を、丁寧にゆっくりと過ごしていきたいと思います。少しずつ車にも慣れさせて、いつか一緒にドライブや旅行に行けたら嬉しいですね」。

行きつけのトリミングサロンにて(w680)
行きつけのトリミングサロンにて

サロン犬のルビーちゃん(右)とは大の仲良し!(w680)
サロン犬のルビーちゃん(右)とは大の仲良し!

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  わん!ダフルストーリー Vol.23

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