しゃベルシネマ

沢尻エリカ×吉沢亮、猫はいつもそばにいてくれる!『猫は抱くもの』

【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第430回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、6月23日から公開される『猫は抱くもの』を掘り起こします。


犬童一心監督が描く、“猫映画”の決定版!


猫と一緒に暮らす人は「このコはいま、何を考えているのかなぁ」と考える時があるのではないでしょうか。大切なネコちゃんの思考に思いを巡らす瞬間。それはある意味、至福の時かもしれませんね。

人気ミステリー「猫弁」シリーズで知られる大山淳子が2015年に発表した小説「猫は抱くもの」は、数匹の猫と彼らに関わる人々とのつながりを綴った連作短編集。人間の世界と猫の世界が交錯するストーリーを読み進めていくと、人間目線では分からない猫の気持ちにほっこりしたり切なくなったり。“猫好きさん”の共感を集めている一冊です。

そんなユニークな世界観を猫映画の名手と謳われる犬童一心監督が実写映画化しました。


元アイドルでいまはスーパーで働くアラサーの沙織は、自分が思い描く理想とかけ離れた自分の人生に嫌気がさし、いつの間にか投げやりな生き方に慣れてしまっていた。彼女が唯一心を開いているのは、こっそり飼っているロシアンブルーの猫・良男だけ。

そして猫の良男はというと、妄想を交えつつ日々の出来事を語る沙織にいつも寄り添っているうちに、自分は猫ではなく人間で、彼女を守ることが出来るたった一人の恋人だと思い込んでしまって…。


沙織を演じるのは6年ぶりの映画主演となる沢尻エリカ、そして擬人化した猫の良男を演じるのは吉沢亮。二人のシーンは、本当に人間と猫がじゃれ合っているような愛らしさに満ちていて、思わず笑顔に。また物語のキーマンであるゴッホこと売れない画家の後藤保には銀杏BOYZの峯田和伸が飄々とした存在感で観客を魅了します。

さらに猫を擬人化した猫キャストには、個性派キャストが勢揃い。「水曜日のカンパネラ」のボーカル・コムアイや、藤村忠寿、岩松了、内田健司、久場雄太、今井久美子、小林涼子、林田岬優、木下愛華、蒔田彩珠。ホンモノの猫と擬人化した猫が繰り広げるシーンの連続は、さながらミュージカル「キャッツ」のよう。猫らしいモーションを交えながら繰り広げる演技は必見ですよ。


犬童一心監督が放つ自由な創造力と斬新なアイデアによって、唯一無二の“猫映画”となった本作。ビビットで驚きに溢れる映像ながらも、描かれているのは猫が人間に注いでくれる“無償の愛”。

あなたを守って寄り添えるのは、ボクだけ。
ただ一緒にいてくれる、その幸せこそあなたが求めているモノかもしれません。


猫は抱くもの
2018年6月23日から新宿ピカデリーほか全国ロードショー
監督:犬童一心
原作:大山淳子『猫は抱くもの』(キノブックス刊)
脚本:高田亮 音楽:水曜日のカンパネラ
出演:沢尻エリカ、吉沢亮、峯田和伸、コムアイ(水曜日のカンパネラ)、岩松了、藤村忠寿、内田健司、久場雄太、今井久美子、小林涼子、林田岬優、木下愛華、蒔田彩珠、伊藤ゆみ、佐藤乃莉、末永百合恵、柿澤勇人 ほか
©2018「猫は抱くもの」製作委員会
公式サイト http://nekodaku.jp/index.html

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