カッコつけてるワケじゃない!?  グラサンをかけたチビっ子が激増中! 【ひでたけのやじうま好奇心】

b11c42fadf3a4bc0e861c15f7449e27a_s(w680)

「サングラス」… もっとくだけて言うと、「グラサン」。
こう聞いて、パッと、どんなイメージが浮かびますか?
有名人ですと、鈴木雅之さんとか、タモリさんとか…。あるいは、若い頃の野坂昭如さんとか、チャールズ・ブロンソンとか…。
まぁ、いずれにしろ、「グラサン」と言うと、「ダンディなオトナのファッションアイテム」というイメージがあるじゃないですか。
ところが… そんなジョーシキが、根底から覆りつつあるんです。
なんと今、全国のチビッ子たちが、突如として、サングラスを、かけまくり始めているんです!

じゃあ、どんな場所で、チビッ子たちは、サングラスをかけているのか?
答えは、「野球のグラウンド」です。
いま、リトルリーグのチビっ子たちの間では、「サングラスをかけるのが当たり前」になっている… というんです。

実は、こうした動きは、清廉潔白なイメージがある高校野球から始まったのだそうです。
2年前、平成26年度の日本高等学校野球連盟(高野連)のルールブックの一項、「高校野球用具の使用制限」という項目には、こうあります。

「サングラスの着用」
『サングラスを使用する可能性のある時は、試合前に主催者・審判員に申し出て許可を得たものの
使用を認めることとする。(中略)著しく反射するサングラスの使用は認めない。』

… 要するに、鏡みたいにギラギラと光を反射するような、あからさまにガラの悪いサングラスは、さすがに御法度ですが、試合前に許可さえ取れば、「グラサン、まことに結構!」「ドンドンかけなさい!」ということになったんです。
この高野連の判断が、中学野球やリトルリーグにも波及!
来月19日に開幕する「日本中学野球選手権大会」では、今年から、「野手全員のサングラス着用」を、認めることになりました。
そして、さらに年下…「日本リトルリーグ野球協会」のルールブックにも、「プレーに必要ならサングラスを認める」と、「明記」されるようになっているんです。

272815582f32f9fc37c2414d9efd8463_s(w680)

これまではもちろん、サングラスなんて不謹慎極まりないということで、認められていませんでした。
じゃあ、いったいなぜ、「サングラスOK」ということになったのでしょうか?
勘のいい方なら、お分かりでしょう。
大きな理由は、ズバリ… 「紫外線から、子どもの目を守るため」!

実は今、日本に降り注ぐ紫外線は、年々、増加の一途を辿っているんです。
気象庁のホームページ(※今年の5月20日に更新)によりますと…

(紫外線量を観測している)国内3地点(札幌、つくば、那覇)のうち、札幌とつくばの地表に到達する紫外線量は、1990年代はじめの観測開始以降、増加傾向が明瞭に現れており、 増加率はそれぞれ10年あたり3.5%、5.0%で、統計的に有意でした。

… とあります。
「統計的に有意」というのは、「偶然の産物ではなく、数学的に信用できる結果が出た」という意味。
要するにこの10年間で(那覇を除けば)紫外線の量が、約4%も増えている… ということなんです。

こりゃ由々しき事態ですよね…。
さらに、最近の研究により、もっとコワイことも分かってきました。
それは… 「紫外線により、目にもシミができる」という事実です!
もっと具体的にいうと、白目の部分に黄色く濁ったシミができる… というもの。
コレを、「瞼裂斑(けんれつはん)」と呼ぶのだそうです。
この「瞼裂斑」が進行すると、充血やドライアイの原因になることも多いんです。
さらに、のちのち、「白内障」を発症するリスクも高くなるのだそうですよ。

さて、4年前のことです。
金沢医科大学の佐々木洋(ささき・ひろし)教授という方が、石川県の小中学生を対象に、この「瞼裂斑」(けんれつはん)」の発症状況を調査しました。※金沢医科大学 研究結果より引用
すると… 恐るべき数字が、浮かび上がってきたんです。

なんと、野球部員たちのうちの過半数… 実に「61.5%」の子供たちに、「瞼裂斑」(けんれつはん)の初期症状が出ていたというんです。
しかも、部活動にみると、その数たるや、室内の文化部に所属している生徒たちの「2倍」だった!
これは、いくらなんでもマズイ!
「野球少年たるもの、サングラスなんて不謹慎だ」なんて言ってる場合じゃないじゃなかろう!
… ということで、いま、急速に、野球少年たちの間で、サングラスの着用が広がっている…というワケなんです。

さらに、サングラスには、紫外線から目を守るということ以外に、もうひとつ、大きな利点があります。
それは… 「ボールがぶつかったとき、目を守ってくれる」というところ!
最近は、ちょっとやそっとじゃ壊れない、実に頑丈な作りのプラスチック製サングラスが増えてます。
野球の技術が未熟な子どもは、打球への反応が遅れることが、「まま」あります。
もしもボールが目に直撃したら、眼底骨折や失明の危険もある…。
でも、打球が当たっても割れにくいプラスチック素材のサングラスならば、こうした危険から身を守ってくれる… というわけなんです!

さて、ここまで、野球をやっているチビッ子、あるいは野球少年の例を挙げてきましたが…この、「子どもにサングラス着用を認める動き」。
実は、野球以外のスポーツでも、着実に進みつつあるんです。

4588f27564fc8eb2fe957a0167d8d65a_s(w680)

たとえば、ゴルフ!
ゴルフっていうのは、夏になると、芝の照り返しが強くて、目に痛いですよね。
しかも、バンカーの砂やホコリも、目に入ってきたりします。
でも、サングラスをかけておけば、そんな心配はご無用です。

日本高校ゴルフ連盟は、2014年から、ゴルフの公式大会でのサングラス着用を許可しました。
すると… 去年の全国大会では、約2割に及ぶ選手が、堂々とサングラスをかけてゴルフをプレー!
さらに今後は、もっともっと「サングラス率」が高くなると言われているんです。

ギラギラと陽射しが照り付ける夏…。
なにしろ外にいるときは、サングラスをかけたほうがよさそうです。
いずれ、虫取りや川遊びに興じるチビッ子たちも、みな、サングラスをかける日が、やってくるのかもしれませんね。

7月20日(水) 高嶋ひでたけのあさラジ!三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より