女子ゴルフ・大山 フルスイングもできない状態だった

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大山志保 優勝 ガッツポーズ 花束 女子 ゴルフ ヨネックス レディス ゴルフ トーナメント 最終日

【女子ゴルフ『ヨネックスレディスゴルフトーナメント』最終日】優勝を決め、花束を手にガッツポーズする大山志保=2018年6月3日新潟県長岡市のヨネックスカントリークラブ 写真提供:産経新聞社

昨日最終日を迎えた、国内女子ゴルフツアー「ヨネックス・レディース」。2位と1打差の首位でスタートした大山志保選手は、この日も絶好調でした。1番ホールで、およそ5メートルのバーディーパットを沈め、ガッツポーズ! 続く2番ホールでも、2.5メートルのパーパットを決め、再びガッツポーズ! これで終わりじゃありません。さらに3番から5番まで、3連続バーディー! 5ホール連続でガッツポーズが飛び出し、そのたびに沸き返る会場。最終18番ホール、2位に4打差をつけて最終グリーンに上がった大山を、ギャラリーはスタンディングオベーションで迎えました。

このときすでに、目が潤んでいた大山。

「今年はケガが続いていたので、うれしさ、悔しさ、いろいろな感情が頭をよぎった」

そうです。

涙をぬぐいながら、およそ1mのパーパットを沈めた瞬間、右手で何度もガッツポーズをし、両手を天高く掲げて、喜びをあらわにした大山。トータル10アンダーで逃げ切り、おととしの「フジサンケイ・レディース」以来2年ぶりのツアー通算18勝目を飾りました。この大会は3度目の優勝ですが、「同じ大会を、20代・30代・40代で制覇」という快挙も達成しています。

頸椎椎間板ヘルニアのため首と背中に激痛が走り、公傷制度の適用を受けて、去年の9月から治療に専念。その間、ゴルフができない辛さから、「ゴルフ中継もゴルフ雑誌も見たくない!」と、情報を遮断した時期もありました。

今年の2月上旬にようやく練習を再開しましたが、1ヵ月も経たないうちに首の痛みが再発。見かねた周囲から「引退しては?」という声も上がったそうです。

しかし、逆境に追い込まれるほど、それをバネに燃えるのが大山。

「こんなに悪い状況のまま引退したくない。絶対に復活してみせる!」

と心に誓い、先月の「ほけんの窓口レディース」で、8カ月ぶりに試合復帰を果たします。そして復帰4戦目で、ついに栄冠をつかみました。

実は、首の痛みはまだ完治しておらず、フルスイングもできない状態ですが、故障との闘いを通じて、メンタルが大いに鍛えられたという大山。昨日の優勝インタビューでは、このコメントが印象的でした。

「今年は1%の可能性でもいいから、優勝したいと思っていました。神様に試練を与えられて、負けたくない。1%の思いが叶って、夢のようです!」

41歳は、まだまだこれからです。

6月4日 飯田浩司のOK! Cozy up!「スポーツアナザーストーリー」

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