生きる意味を伝えるために出版社を作り自費出版した旅人

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生きる意味を伝えるために出版社を作り自費出版した旅人

地球の広報・旅人・エッセイストのたかのてるこが、本『生きるって、なに?』を自費出版したエピソードを紹介する。

たかのてるこは、「世界中の人と仲良くなれる!」と信じ、65ヵ国を駆ける旅人。旅行エッセイ本は人気となっており、代表作『ガンジス河でバタフライ』(幻冬舎文庫)は16万部超のベストセラーだ。そのたかのが、自費出版をしたきっかけをこう語る。

大学の教え子から「生きる意味が分からない」と悩みを打ち明けられたことがキッカケでそのアンサー本が作りたいと思いまして、ひとりでも多くの方に届けたい一心で、ワンコイン(500円)でシェアしたい、できたら学校の教材としても使ってもらいたいと思い、この本のために出版社を作り、思いきって自費出版をすることにしました。

自費出版にあたり、いろいろな方の協力を得ている。

文章を読んだ教え子が「『迷惑をかけてもいい』という言葉で救われた気がしました」と言ってくれて、ハートに火がつきまして。まわりの友人にも見せまくって文章を練り直し、本の内容に賛同してくれたデザイナーの友人が、最高のデザインを考案してくれて、すてきすぎる本ができあがりました!!

全国のジュンク堂と丸善書店で購入ができる。ジュンク堂のネット書店「honto」エッセイ部門で、3位になる反響だ。なお、書籍のポップには、吉本ばなな、立川志の輔がコメントを寄せている。

生きる意味を伝えるために出版社を作り自費出版した旅人

今後の夢をたかのは、こう語る。

本が大ヒットできたら、奨学金を無料にできる財団を作りたいと思っています。
大学の教え子たちも、奨学金の返済に苦しんでいます。
地方から上京した場合、40代半ばまでローンを払い続けることになるんです。
日本の、利子つき奨学金のことをヨーロッパの友人に話すと
「それ、奨学金じゃなく、単に学生ローンだよ!」と言われます。
欧州は、大学の学費がほぼ無料で、有料の場合でも年10万程度なんです。

たかのてるこの今後の活動に注目だ。

 

『生きるって、なに?』
著者:たかのてるこ
定価:500円(税抜)

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