首相と加計氏の面会問題~国会記者クラブの定点カメラで確認すればいい

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5/23FM93AM1242ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』今日の聴きどころ!⑤

安倍総理が3年前の加計学園理事長との面会を否定
7:44~ココだけニュース スクープUP!:コメンテーター高橋洋一(数量政策学者)

首相と加計氏の面会問題~国会記者クラブの定点カメラで確認すればいい

衆院本会議 安倍晋三首相 提供産経新聞

 

会ったかどうかは国会記者クラブの定点カメラで確認できる

3年前の2月25日に、加計学園の加計孝太郎理事長と安倍総理が面会したとする愛媛県が提出した文書について、総理は昨日の衆院本会議で「ご指定の日にお会いしたことはない」と否定。また獣医学部に関する説明を受けとされることに関しても「話をしたことはない」と否定している。

飯田)愛媛県が21日に国会に提出した内部文書には、学園側が今治市にした報告を今治市から聞いたという形だそうですが、2月25日に加計理事長と総理があって、獣医学部の構想を説明した。総理はいいねと言ったと。

高橋)1年前に似たようなことがありました。文科省から文書が出た時にも、あたかもそれが公式の文書であるかのように扱われて、結果的に国会で話を聞いたけれど、総理の意向は何もなかったということがありました。今回の文書も文科省の文章よりもっと又聞きのような気がします。公明党の山口代表も又聞きの又聞きのようだなと言っていましたが、私もそう思います。要するに確証がない。この手の文書は相手方の確認を取らないと公文書にはなりません。社内文書でもよくあるのですが、相手方のチェックを経るものでないと盛って書くものです。ですからそれが直ちに証拠だという話にはならない。
丁度文科省の去年のケース、確か5月でしたよね、同じですよね。またその繰り返しのような気がします。
事実かどうかチェックしようと思うと、文科省の文書の場合は内閣府との交渉の議事録で公開されているので確認できます。今回の場合、どうやってチェックできるかというと2月25日に会ったか会わなかったかという話なので、これに関しては首相動静、官邸からの広報のことですが、これで調べるにしても、ここに載ってない人もいます。ですから首相動静をもって直ちに証拠とはならないのですが、官邸の前の国会記者クラブに定点カメラがあるので、そこから出入りしている車は全部チェックできます。

飯田)あれ、5階建てだか6階建てだか、官邸を上から見下ろすような形でしたよね。

高橋)少なくとも車は全部チェックできますので確認すればいいのです。もちろん官邸の中に入る秘密のルートもありますが、はっきり言ってこの案件ですし、3年前だし、そこまでやらないと思います。
話の中身だって、もし秘密ルートを使うのであれば15分で済む話じゃないと思います。それから2月25日というのは、3月の手前で衆議院予算委員会の佳境の時です。2月いっぱいに可決すれば、3月に自然成立するギリギリの時でしょ。

2月25日という忙しい時期にわざわざ会いに行くか

飯田)年度内の成立を考えて、衆議院をいつ通過させるかというのを考えると、2月中に通過させると、衆議院の優越で可決後30日ですよね

高橋)ですので、毎年2月25日というのは予算委員会をものすごく真剣にやっている時です。

飯田)2月25日あたりというのは、いつ採決してみたいな駆け引きしている最中。

高橋)官邸の中の行事もありますけど、忙しいと分かっている時に友人が会いに行くでしょうか? そんなに急いでなければ外すのが普通ですよ。国会記者クラブの定点カメラでチェックすればわかるのだからやったらいいですよ。それと加計理事長がその時にどこにいたのかを言ってもらえばいいのですよ。それで東京にいなければ、さすがに無理だとわかる。検証できると思いますよ。

飯田)基本的な裏取りですよね

高橋)裏取りして、報道すればいいのだと思います。あたかも事実のようにずーっとそこで潜行していくでしょ。それは無益な話で、私が見るとあれは行政文書じゃないメモだから、はっきり言って盛る。いくらでも誇張することもあります。そうする事は悪意のある話ではありません。

飯田)議事録を書き留める係として会議に入った場合、一言一句メモることはできないから、何となくこういうことだなと自分の中で編集しながらメモを取る。そうすると一言一句正確ではない、だいたいのニュアンスはあっているかもしれませんが。

戦略特区は認可の申請をしただけ~認可・合否判定は文科省

高橋)この特区は何をやったかというと、実は認可の申請だけを指して、認可ではないんです。ここがポイントなんです。全然関係ないから、ここでどういう話をしたって全然関係ないです。

飯田)これでやっていいですよ、とまで特区でもってきたわけではない。

高橋)認可申請だけでしょ。

飯田)やりたいですと手を挙げただけ。

高橋)試験を受けさせるかどうかの話で、試験の合否は全然別の文科省でやっているから、許認可関係には全く関係ないです。仮に会ったことが事実であったとしても関係ないです。

飯田)維新の会の浅田均さんが、それに関してずっと指摘をしてきているけど、なかなか声が伝わりません。

高橋)報道が違うんです。特区によって認可されたと報道していますが、それが間違いです。戦略特区で申請を受けることができました、認可は文科省でやりました、合否判定は文科省ですというのが正しい。それが分かっていると、この手の話は、本当は下らない話なんです。

飯田)いつまでやるのですかね、この話は。

高橋)働き方改革関連法案の高度プロフェッショナル制度の議論が出来なくなっちゃったから、当分やっていると思いますよ。

飯田)これをやらなかったら、ほかの議論ができない

高橋)本当は高度プロフェッショナル制度でずっと反対できればよかったのですけどね。出入り自由の選択権が出ちゃったから、これではもう追及できないでしょう。

飯田)カジノを含めたIR、統合型リゾートの話が昨日から出てきました。

高橋)これが盛り上がって来ると、そっちに話が行くかもしれませんね。

飯田)これが本格的な審議に入ったら、また風向きは変わりますかね?

高橋)変わっちゃうかもしれません。今回の話、愛媛県知事と文科省事務次官だった前川喜平さんは似たような立ち位置だと思います。

飯田)全国ネットで顔が売れる。愛媛は県知事選が近いです。

高橋)政治家とすればうれしいでしょう。

 

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