「姫」がいるから、頑張れる。シングルマザー、奮闘中! 【わん!ダフルストーリー】

姫ちゃん(w680)

■恐怖の「えのきベーコン事件」!

仲良し3兄弟!?(w680)
仲良し3兄弟!?

埼玉県志木市に住む和久津彩子さん。
事情があって数年前にご主人と別居し、今は看護師として働きながら女手一つで高1と中2の男の子、そして愛犬・姫ちゃん(トイプードル、7歳)を育てています。

姫ちゃんは、彩子さんが生まれて初めて自分の意志で飼い始めた犬。
「子どもが2人とも男の子なので、ペットくらいは女の子がいいな~と思って姫を飼い始めたのですが、飼ってみたら姫はすご~くやんちゃないたずらっ子。男の子がもう1人増えたようなものですね」と彩子さんは苦笑い。
特に中2の次男君と姫ちゃんの「兄妹喧嘩」は日常茶飯事。姫ちゃんがシャープペンシルを噛んだり食事をつまみ食いしたりして次男君を怒らせる…というのがお決まりのパターン。
けんかといってもじゃれあっているようなものなので、いつもは笑いながら見守っているという彩子さんですが、ある「事件」をきっかけに、姫ちゃんのつまみ食いにはかなり気を付けるようにしているそうです。

「その日の朝食のメニューは『えのきベーコン』でした。えのきをベーコンでくるっと巻いて、爪楊枝で留めたもの。子どもたちも大好きなメニューなんですが、次男がテレビを見てごはんから目をそらした瞬間に、姫がそれをパクッと横取りして爪楊枝ごと丸呑みしてしまったんです!」。

爪楊枝の先が内臓を傷つけてしまうかもしれない…と心配した彩子さんはすぐさまかかりつけの動物病院へ。
検査の結果、その時点ではまだ異常はなかったものの、もしも内蔵に爪楊枝が突き刺さってしまったら全身麻酔で手術をして取り出さねばならないかも…という大変な事態に。
姫ちゃん本人は元気にケロッとしているので、とりあえず一晩様子を見ることにして帰宅した彩子さんでしたが、その夜は心配でいても経っても居られなかったそうです。

そして姫がウンチをするたびに探索を始めて二日後!待ちに待った!
姫が呑みこんだ爪楊枝は、折れもせず消化もされず、そのままの姿でウンチと一緒に排泄されていたんです(笑)。
「本当に何事もなくて、ラッキーでしたね。あれ以来、姫のつまみ食いには家族みんなで注意しています」。

■守るべき存在がいたから、苦境を乗り越えられた

ペットのハムスターを観察中の姫ちゃん(w680)
ペットのハムスターを観察中の姫ちゃん

そんな具合に、毎日が何かと騒がしい和久津家。
仕事に子育てに姫のお世話に家事に…とフル回転の生活を送る彩子さんですが、今の暮らしがとても気に入るっていると言います。
「確かに毎日すごく忙しいのですが、別居前のつらい生活を思えば、今は子どもたちや姫と一緒にのびのびと暮らせているので、すごく幸せです。なにせ1年半前には住む家さえなかなか見つからなかったんですから…」。

実は別居後に住む新居を探していたとき、姫を飼っていることがネックになって、彩子さんは大変な苦労をしたのでした。
「子どもの学区内の地域に限定すると『ペット可』の物件はものすごく少ないし、数少ない『ペット可』の物件は家賃が割高。なかなか条件に合う家が見つかりませんでした。だから最初に借りたのは、いろいろと妥協して選んだ家。もし犬を飼っていなかったらもっと条件のいい家が借りられたかもしれませんが、どうしても姫と一緒に暮らしたかったので、多少の条件の悪さには目をつぶることにしたんです。
本当にゼロからの再スタートでしたが、息子たちと姫という守るべき存在がいたおかげで、自分でも驚くほど頑張ることができました。子どもたちにとっても姫がいてくれたことが癒しになり、寂しい想いをさせずに済んだのではないかと思っています」。

■なんでもない1日が、何よりの幸せ

熟睡中の次男君&姫ちゃん。寝相がそっくり!(w680)
熟睡中の次男君&姫ちゃん。寝相がそっくり!

そんな彩子さんの想いを知ってか知らずか、姫ちゃんは新しい家に来てからも元気いっぱい!
相変わらずイタズラは大好きで、次男君のシャープペンシルや消しゴムは、油断していると姫ちゃんに噛まれてボロボロに…。
「そのたびに二男は『もう姫なんか嫌いだっ』と怒るのですが、なんだかんだいって、結局は仲良し。先日も二男と姫が同じような姿で熟睡しているのを見て、思わず笑ってしましました。イタズラをするときにチラチラとこちらの様子をうかがっている表情、安心しきって寝ている表情、姫のいろんな表情に毎日癒されて、幸せを感じます。こんなふうに、なんでもない1日がしみじみと幸せに感じられることが、犬と暮らす醍醐味なんじゃないかな。犬と暮らす喜びを知ることができて、本当によかったと思います」と彩子さん。

そんな姫も、もう7歳。犬では「シニア期」に入るとされる年齢です。
以前、家で飼っていた犬が18歳まで長生きし、最期の数か月は介護も経験した彩子さん。

「あと数年もしたら息子たちは進学や就職で家を出ていくかもしれません。息子たちの成長は嬉しいけど、やっぱり寂しいですよね。だから姫にはしっかり長生きしてもらって、できるだけ長く一緒に過ごしたいなと願っています」。

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  わん!ダフルストーリー Vol.21