しゃベルシネマ

いかにして、“動くホンモノのうさぎ”を作り上げたか?『ピーターラビット』

【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第411回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、5月18日から公開の『ピーターラビット』を掘り起こします。


“世界一愛されているうさぎ”の物語、世界初の実写映画化


たくさんの仲間に囲まれ、画家のビアという心優しい親友もいるピーターは、世界でいちばん幸せなうさぎ。ところがある日、大都会のロンドンから潔癖症で動物が大嫌いなマクレガーが引っ越してくる。マクレガーの登場により、ピーターの幸せな生活は様変わり。

動物たちを追い払いたいマクレガーとこれまでの平穏な暮らしを守りたいピーターとの争いは、日に日にエスカレート。さらにはビアをめぐる“三角関係”にまで発展して、事態は思わぬ方向に…。


全世界110カ国で発行され、シリーズ累計2億5,000万部を誇るビアトリクス・ポター原作の世界的大ベストセラー「ピーターラビット」が、ハリウッドで初めて映画化。アメリカでは興行収入1億ドルを超え、ピーターの故郷イギリスでも4週連続ナンバーワンの大ヒットを記録している“世界一有名なうさぎ”の映画が、いよいよ日本でもお目見えです。

ポターさんが愛してやまなかったイギリスの湖水地方を舞台に、青いジャケットがトレードマークのピーターの活躍を、まるでミュージカルのような心踊る世界観で観客を魅了します。


本作に触れてまず驚きなのは、動物たちの生命力あふれる姿。メガホンを取ったウィル・グラック監督によると、動物本来の姿を描くためのリサーチは特に入念に行ったとのこと。アニメーターたちは動物の動きを忠実に再現するためにその骨格をはじめとするデータをコンピューターに取り込んで、決して不自然な動きにならないように作り上げたとか。

つまり、ピーターが大きく跳ねながら野原を駆け回るシーンから二本足で立ち上がってジャケットを身につける様子まで、すべてうさぎの生態に基づいて構築されているのです。

軽快な音楽に乗せたチャーミングなダンスシーンもすべてCGであることを忘れてしまうほど躍動的で、その可愛らしさに心を奪われてしまいますよ。


いたずらっ子でファンキーな一面を見せる実写版ピーターですが、その底辺には人間と動物の共存や家族の絆といったビアトリクス・ポターが原作でいちばん伝えたかった本質がしっかりと根付いている本作。

新緑の季節、ピーターたちと一緒に湖水地方の大自然を満喫してみませんか?


ピーターラビット
2018年5月18日(金)から全国ロードショー
監督:ウィル・グラック
原作:ビアトリクス・ポター
出演:ローズ・バーン、ドーナル・グリーソン、サム・ニール ほか
声の出演:デイジー・リドリー、エリザベス・デビッキ、マーゴット・ロビー、ジェームズ・コーデン ほか
公式サイト http://www.peterrabbit-movie.jp/

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