GW終わり、待っていたのは自動車税納税通知書

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【報道部畑中デスクの独り言 第57回】

ゴールデンウィーク(GW)も終わり、世の中はいつもの風景が戻ってきました。ただ今年の春の天気は不安定ですね。春の天気が荒れるのは決して珍しいことではないのですが、初夏の汗ばむような暑い日もあれば、朝、急に冷え込む日も。一般に1日の気温差が8度を超えると体調を崩しやすいと言われています。「5月病」という言葉もあります。しっかり乗り切ってまいりましょう。

ところで、皆さまはGWではどれだけのお金を使うのでしょうか? 海外で過ごす人、国内でも遠出する人、近場で済ます人とでは大きく差があるので、平均値にどれだけの意味があるのかはわかりませんが、様々な調査では概ね1人あたり2万5,000円から4万円という金額のようです。ちなみに私は近場にある「街の洋食屋さん」で家族とちょっぴり贅沢な時間を過ごしました…。

そしてGWが終わると、多額の出費で消沈した気持ちを見計らったかのように、我が家にも一通の手紙がやってきます。それは…

自動車税納税通知書!

GW終わり、待っていたのは自動車税納税通知書

自動車税の払込票、支払期限は一部を除いて5月末。なぜこの時期なのか?…建前では毎年4月1日午前0時時点で自動車の所有者を確定し、事務処理を経た上で、送付が概ね連休後になる…こういうことだそうです。GW前に送付すれば、せっかくの連休特需に水を差すという、いわば「お上の計らい」にも見えますが…やはりGWでお金を奮発した後にやってくるこの通知は暗澹たる気分になりますね。下に額の内訳を記します。

自動車税額(乗用車 個人所有の場合)
1,000㏄以下 29,500円
1,000㏄超~1,500㏄以下 34,500円
1500㏄超~2,000㏄以下 39,500円
2,000㏄超~2,500㏄以下 45,000円
2500㏄超~3,000㏄以下 51,000円
3,000㏄超~3,500㏄以下 58,000円
3500㏄超~4,000㏄以下 66,500円
4,000㏄超~4,500㏄以下 76,500円
4500㏄超~6,000㏄以下 88,000円
6,000㏄超  111,000円

なお、軽自動車の場合は、軽自動車税10,800円がかかります。では、電気自動車は…? エンジンがないので0円かと思いきや、“1,000㏄以下”なので29,500円がかかります。もっともエコカーによる減税措置、補助金もありますので、実際はより複雑になります。

その上に自動車には自動車重量税、自動車取得税、ガソリン税、軽油引取税、消費税(車体、燃料それぞれに)など、様々な税がかかっています。まさに「“税金”が道路を走っている」と改めて思います。日本自動車工業会によりますと、車両価格180万円の車(1,800㏄)を13年間使った場合、税による負担は約170万円にも上るそうです。ほぼ車1台分! このうち自動車税は51万円あまり。自動車税に限れば諸外国と比べた場合、イギリスの1.9倍、ドイツの2.3倍、アメリカの24倍にもなります。フランスに至っては2,000年に個人所有に対する自動車税は廃止されています。

国内で年間500万台近くを販売していても、日本ではクルマはまだまだ“贅沢品”なんでしょうか…日本自動車工業会など関係団体は毎年、税負担軽減の要望書を作成していますが、クルマの税に関しては、日本はまだまだ“後進国”と言わざるを得ません。現在はエンジンの排気量に対して課税されますが、前出の電気自動車も今後普及すれば、新たな税体系ができるかもしれません。“お上”は取れる所から取ろうと考えているでしょうから。それにしてもどうにかならぬものか…自動車ファンとして常に思います。

以前、国内自動車販売の2017年度ランキングについてお伝えしましたが、先月4月のランキングも明らかになりました。1位N-BOX(ホンダ)、2位スペーシア(スズキ)、3位ムーヴ(ダイハツ)、4位タント(ダイハツ)、5位アクア(トヨタ)…上位4車種は軽自動車。いまだ税金でがんじがらめになっている現状では、性能が向上し、税金も安い軽自動車にユーザーが向くのも無理はない気がします。

毎年のGW…現状は楽しい時間の後に“厳しい通知”が来ることを忘れてはいけない…残念ながら肝に銘じています。

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