本当の意味で、ソフトボールの楽しさを感じる事が出来ています –戸田中央総合病院・田中江理奈選手-

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本当の意味で、ソフトボールの楽しさを感じる事が出来ています –戸田中央総合病院・田中江理奈選手-

2017年シーズン、総合順位を大きく上げたチームがありますが、その中の1チームが、戸田中央総合病院Medics(メディックス)です。
2015年8位(8勝14敗)、2016年10位(6勝16敗)に終わりましたが、2017年は6位(10勝12敗)と順位を上げ、2018シーズンは、さらに上位進出に期待が出来る。そんな雰囲気のあるチームです。今回は、そんな上り調子のチームのキャプテンを紹介します。
(インタビューは、第1節が行われる前に行っており、インタビュー内容には、すでに終了した試合の話題も入っていますが、ご了承ください。)

戸田中央総合病院Medics 背番号10 田中江理奈(たなか えりな)
1992年生まれの25歳 身長156cm 右投左打 ポジション:セカンド
2017年の個人成績は、打率0.204、打点4

戸田中央総合病院Medicsは、3月31日(土)4月1日(日)にナゴヤドームで行われた女子ソフトボールリーグの開幕節では、昨シーズン、同じように順位を上げてきたSGホールディングスと対戦しました。
試合は、SGホールディングスのエース・パーナビ―投手(2017シーズン防御率6位)を、戸田中央総合病院がどう打ち崩すか、がポイントでした。
戸田中央は、2回表・4番坂本選手のツーベースヒットで出塁すると、続くバッターがランナーを三塁に進め、6番・小沢選手がヒットエンドランを決め先制、試合をリードします。しかし、4回・同点を許すと、5回には、田中選手にランニングホームランを打たれ逆転。これが決勝点となり、1対2で逆転負けとなってしまいました。

本当の意味で、ソフトボールの楽しさを感じる事が出来ています –戸田中央総合病院・田中江理奈選手-

(開幕節 戸田中央総合病院Medics × SGホールディングス)


■開幕節、第1節の試合について

- 開幕節のSGホールディングス戦、どんな戦いを想定していましたか?

「相手ピッチャーは、エースのパーナビ―投手で来ると思っていたので、練習は、このパーナビ―投手対策をしてきました。とても良いピッチャーで、簡単には点が入らないと思っていたので、数少ないチャンスをどうにかつなげて、エンドランやスクイズなどで、しぶとく点を取りにいこう。という練習でした。ただ、バッティングも良いチームなので、ピンチも沢山あると思っていて、凌いで、凌いで0点に抑えようと、守備の練習もやっていました。なので、開幕節は、途中までは思い通りの試合をしていたのですが、『やっぱり1点では足りなかったな』と思っています」

- 第1節の初戦は、昇格チーム・大垣ミナモとの対戦ですがどんな戦いになると思いますか?

「油断する試合は一つもないのですが、私たちは、これまで1部でずっと戦ってきた意地をみせたいと思います。『1部と2部の差はこれだ!』というものを見せられるような、そんな試合にしたいと思います」

- 大垣ミナモ戦は、相手のホーム・岐阜県大垣市での開催で、大応援団が来ると思いますけど。

「特に応援団の数とかは気にはなりません。まあ、4年目なんですけど、4年間やって来て、そういう場には慣れてきたなと思います。それに、私達、戸田中央総合病院Medicsにも、心強い応援団がついているので、私たちは大丈夫です」

- 大垣ミナモの中で、気を付けなければいけない選手は誰ですか?

「キャプテンの平川選手と、ピッチャーの竹原投手。あと、昔、レオパレスでプレーをしていた谷口選手ですね。竹原投手は、ピッチャーなんですけど、バッティングも良い選手なので、気を付けたいなと思っています」

- 先制点が欲しいところですね。

「そうですね。チーム的にも、先制点を取って逃げ切るというか、点が取れれば、沢山取りたいのですが...なるべく先制点をとって、流れを作りたいと思っています」


【4/28(土)第1節試合結果  大垣ミナモ● 0 × 7 〇戸田中央総合病院 】

本当の意味で、ソフトボールの楽しさを感じる事が出来ています –戸田中央総合病院・田中江理奈選手-

‐ 翌日には、昨年の準優勝チーム・太陽誘電と対戦ですが、太陽誘電にはどんなイメージを持っていますか?

「バッティングのとても良いチームで、1番から9番まで、気の抜けないバッターが揃っているな! という印象です」

‐ 太陽誘電には、日本代表で二刀流の藤田倭選手もいますね。

「そうですね。日本を代表するピッチャーでもあるので、とてもコントロールが良くて、球の出し入れが、とても上手なピッチャーなので、簡単には打たせてくれないと思っています。
しかし、私達のチームには、この藤田投手からよく打つバッターがいるので、何とかその選手にチャンスを回して行きたいなと考えています」

- よく打つ選手って誰ですか?

「坂本選手です、右バッターの。いいピッチャー相手だと燃えるのかわからないのですが(笑)、外国人ピッチャーにも強くて、この藤田選手からも良く打つので、なんとかこの坂本選手に回したいと思っています」


【4/29(日)第1節試合結果  戸田中央総合病院〇 3 × 2 ●太陽誘電 】

本当の意味で、ソフトボールの楽しさを感じる事が出来ています –戸田中央総合病院・田中江理奈選手-

■田上監督が来て、チームが変わったと思います。

- 今年のチームはどんなチームですか?

「華麗なプレーというよりも、しぶとく、1球に対して食らいつく、泥臭く、1球にこだわって、何としてでも、勝ちを掴み取る、そんなチームになっていると思います」

- 今年の目標順位は何位ですか?

「チームとしては、決勝トーナメントに行く=4位以上と、決めてやってきています」

- 昨シーズンは、10位から6位にジャンプアップしましたが、どんなシーズンでしたか?

「これまでずっと下位にいたので、勝つ事の喜びを感じる事の出来たシーズンになりました。もっとこのチームで勝ちたい! そう思えるシーズンになりました」

- 昨年、大きく変わった事といえば、田上美和監督が就任した点だと思いますが、チームは変わりましたか?

「はい、とっても。田上監督が来てくださって、チームは変わったと思います。田上監督が、選手と真剣に向き合ってくれて、私達も正面からぶつかって行けます。1人1人の性格をよく理解してくれていて、本当に温かい監督です。
あと監督からは、『ソフトボールを知りなさい』って毎日言われるんですけど、本当の意味で、ソフトボールの楽しさを感じる事が出来ています」

- 試合を見ていると、勝負どころでは強気に攻めていると思うのですが。

「監督の性格も《強き》なので、私達もだんだんと、『あっ! ここかな? ここが勝負どころなのかな?』とか、『ここでこのサインが出るのかな?』というのがわかるようになってきたと思います」

- その辺りは、現役時代、日立高崎(現・ビックカメラ高崎)で三冠を達成して、日本代表でも活躍してきた田上監督の経験を感じますか?

「そうですね。日立高崎(ルネサス→ビックカメラ高崎)でずっとやってこられた方で、宇津木麗華さんとも一緒にプレーをされていて、SGホールディングスの小林監督とも一緒にやっていた、本当に凄い方だなと思いますね」

本当の意味で、ソフトボールの楽しさを感じる事が出来ています –戸田中央総合病院・田中江理奈選手-

■病院のチームですが、ケガ予防とか・・・

- 選手の皆さん、若いですね。

「そうですね。私より上は2人いるんですけど、ほとんど下の子ですね。チームは本当に明るいです、元気で。だから、田上監督の元でソフトボールを勉強して、プレーしていけば、どんどん成長していくチームだと思います」

- 病院が持っているチームという事で、珍しいと思いますが、ケガの予防とか、注意しているのですか、ケガをしちゃうとイメージが悪いとかないですか(苦笑)?

「(笑)ケガ予防に関しては、トレーナーがついているので...。病院という意味では、健診とか、女性の乳がんとか、子宮がんとか、そういう《検診に行きましょう》と促したり、選手も人間ドックに行ったり、そんな健康への取り組みはしていますよ」

- 皆さんは、病院ではどんな仕事をしているのですか?

「受け付けをして、患者さん対応をしたり、ほとんどが総務課に所属しています。よく『看護師をやっているのですか?』とか、言われますけど、制服を着て、総務課の仕事をしています(笑)」

- 田中選手がソフトボールを始めたキッカケはなんですか?

「人数が足りなくて、友人に誘われたのがキッカケです。小学校5年生から始めました」

- どんな所に魅力を感じたのですか?

「えー、魅力ですか? 父が野球をやっていて、キャッチボールはよく遊びでやっていたので、本当に、単純に楽しいなと思って始めました。最初はピッチャーをやりたかったのですが、やらせてもらえませんでした(笑)」

- 憧れの選手とかいますか?

ソフトボールじゃないんですけど、レスリングの吉田沙保里選手が憧れの選手です。トップ選手として、長くスポーツをやっている事、そしてあの大舞台で、オリンピックで3連覇をして、本当に自分を持っているなと感じます。吉田選手のように、ピンチの時に結果を出せるような選手になりたいなと思っています」

- 自分では、その目標にはどの位近づけていると思いますか?

「まだまだです(笑)でもキャプテンになったので、絶対にチャンスでは私に回ってくると思っているので、これから見せていきたいと思います」

- 最後にメッセージを!

「見ていて楽しくて、感動してもらえる、そして心に残るようなプレーが出来たらと、私達は毎日練習に取り組んでいるので、ぜひ球場にお越し頂き、それを感じて頂けたらと思います。また、2020年東京オリンピックに向けて、ソフトボールを盛り上げていきたいと思っていますので、皆さん応援よろしくお願いします」

2018 戸田 中央 総合 病院 Medics

(2018シーズンの戸田中央総合病院Medics)

*写真は、チームからお借りしたものを使っています。

戸田中央総合病院Medics https://www.tmg.or.jp/softball/

日本女子ソフトボールリーグ機構 http://jsl-women.com/

チケット購入方法 http://jsl-women.com/static_pages/view/ticket/

公益財団法人日本ソフトボール協会 http://www.softball.or.jp/

★日米対抗ソフトボール2018
(6月20日東京ドーム/21日シェルコムせんだい/23日福島県営あづま球場)
★第16回世界女子選手権大会
(8月2日~12日@千葉県千葉市・成田市・市原市)
★2018 JAPAN CUP 国際女子ソフトボール大会 in 高崎
(11月2日~4日@群馬県高崎市)

(よこいみちひと)

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