社員の才能を引き出す秘訣を息子の塾から発見した敏腕編集者

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社員の才能を引き出す秘訣を息子の塾から発見した敏腕編集者

「漫画 君たちはどう生きるか」amazonより

「箱崎みどり夕暮れWONDER4」(5月9日放送)では、「漫画 君たちはどう生きるか」の佐渡島庸平のエピソードを紹介した。

「漫画 君たちはどう生きるか」は、昨年8月に発売され、10万部でベストセラーと言われる時代で、累計発行部数が、なんと200万部を突破!原作は、今から80年以上前、昭和12年刊行の同名小説。物語は、15歳の少年が叔父との対話を通じて貧困や暴力という社会問題と向き合いながら成長する物語。

そんなヒット作、「漫画 君たちはどう生きるか」の出版に携わった人1人が、漫画家・小説家・エンジニアなどクリエイターのエージェンシー「コルク」の代表、佐渡島庸平さん。

佐渡島さんは、元・講談社の敏腕編集者。関わってきた作品は・・・バガボンド(井上雄彦)、ドラゴン桜(三田紀房)、宇宙兄弟(小山宙哉)など、ヒット作品ばかり!
そんな、数々のヒット作品に携わり続け、編集者としても常に正直でいることに努め、感じたことを、正確な言葉で伝えてきた佐渡島さん。当然、自分は編集や、人の能力を引き出すのが得意だと考えていました。

ところが、いざ自分で会社を立ち上げると、その考えが揺らぎます。社員の才能を引き出そうとしても、なかなかうまくいかないのです。

そんな、佐渡島さんにヒントを与えたのは“息子さんの公文”でした。最初、楽しそうには通っていなかった「公文教室」、そこで地域でも評判のいい教室に変えて通わせてみたところ…息子さんは公文へ行くのを楽しむように変わったのです。

この違いは先生の教え方にありました。以前は、間違っているところをしっかり直しながら、前に進むタイプ。新しい教室は、“できる”を意識させて、次へと後押しするタイプ。

佐渡島さんの頭に、褒められた新人漫画家が、長所を活かして、生き生きと次回作に取り組んでいた姿がよぎります。佐渡島さんは言います。

「得意だという気持ちが、僕の眼と意識を曇らせていたんですね。」

“受け止めること”の大切さを感じた佐渡島さん。今では相手を深く観察して、モチベーションをあげるような褒め言葉だけを使うよう心掛けている、と言います。百戦錬磨の編集者も、日々努力が欠かせません。

 

 

「箱崎みどり夕暮れWONDER4
FM93AM1242ニッポン放送 月曜-木曜16:00-17:40

番組情報

草野満代 夕暮れWONDER4

毎週月曜〜木曜 16:00 - 18:00

番組HP

素敵な音楽&豊かな暮らしを、あなたに!「草野満代 夕暮れWONDER4」
(放送は2020年7月2日まで)

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