宇都宮、浜松の次は宮崎?!~今本当に美味しい餃子はどこにある? 【ひでたけのやじうま好奇心】

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餃子の消費量と言えば「宇都宮」「浜松」が有名ですが、3位以下に注目したことはなかったのではないでしょうか?!

今年発表された総務省の家計調査で、宮崎市が1世帯あたりのギョーザ購入額で、初めて、第3位に躍り出たことが明らかになりました。※
いつもは宇都宮市と浜松市の首位争いに注目が集まり、しかも第3位は「京都市」が定位置だっただけに、宮崎市は「まさか」と驚きを隠せません。※(産経ニュース 2016.2/3刊)

そもそもこの餃子消費量の調査というのは、いろいろルールがありまして・・・
『スーパーなどで売られる生ギョーザや焼ギョーザへの支出額』を調べるもの。
同じスーパーで売られているモノでも冷凍品は含まない。
それから、料理店で食べたものや持ち帰り分は含まない。
ですから、宇都宮や浜松は店でも食べるし、スーパーで買って家でも焼いて食べる、あらゆるときに餃子を食べているということになります。

3位に躍り出たことでさぞかし喜んでいるだろうと宮崎市観光協会に電話した所・・・「理由が分からないんです」と首をひねるばかり。

“宮崎餃子”と言葉はなく、よって特徴がある餃子はない。変わり映えはしない。
しかし考えてみれば、県産の材料をいろいろと使っていることは間違いない。
キャベツなどの野菜の生産量も多い。
特に、鹿児島県に次ぐ畜産県で、牛・豚・鶏ともに生産量が多いので、そもそも肉がウマい。

よって宮崎の誰も主張してこなかったのですが、餃子好き市民であることは間違いなく、県内では誰もが知っている餃子の持ち帰りの専門店「ぎょうざの丸岡」には毎日行列ができる。

宮崎と言えば「チキン南蛮」「地鶏」が名物でしたが、今回の餃子騒動で急きょ“餃子にも乗っかっていこう!”と、今後の「宮崎市観光マップ」には、餃子専門店が数カ所書き加えられることになりました。

一方、3位から4位に転落してガックリ来ているのが京都市。
京都は「餃子の王将」の本社があることもありますが、京都市民は伝統的にラーメンや餃子などのB級グルメが大好き。
ただし、今回の4位転落について、まだ原因を分析しきれていないようです。

では、1位2位をめぐる2大餃子都市の争いはどうなっているのか?!
宇都宮も浜松もともに、満州からの引き揚げ者による餃子作りがそのルーツだと言われています。

そして2010年までは、15年連続、宇都宮が消費量1位を獲得していました。
ところが2011年震災の影響で消費量が伸び悩み、浜松に1位を奪われ、翌2012年には2連覇されてしまう。

そこで、宇都宮では、地元の下野新聞が中心となって、街挙げて『宇都宮餃子日本一奪還計画』を開始。
ポスターの愛言葉は「為すべきことは、ただひとつ 食って、食って、食いまくれ」。
WebページやSNS上のコミュニティーなどを駆使したり、スーパーのキャンペーンなどで購入を促したりして奪還運動を展開した結果、見事2013年の購入額は4,919円と、浜松市の4,155円を上回る結果で、日本一を奪還!

下野新聞は号外まで発行したほか、奪還を記念して宇都宮中心市街地で感謝祭の「餃子の大安売り 3個100円」が行われ、お祭りムード一色でした。

このキャンペーンで新たな広告主を増やしたことなどが評価されて、下野新聞は開業以来初めて、日本新聞協会の新聞広告賞という由緒ある賞を受賞したのです。

その翌年2014年からは、また浜松に日本一を奪われてしまい、現在も浜松が日本一という状態が続いていますが、宇都宮は「もはや消費量で争わない」と宣言。
特に下野新聞は「宇都宮餃子とともに生きていく」と心に決めたようで、いま、首都圏で『宇都宮餃子のイベント』の主催で大成功を収めているのです。

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【画像】宇都宮餃子祭り HPより

そのイベントというのが、横浜の赤レンガ倉庫前で開催されている「宇都宮餃子祭り」で16万人を動員!
そして、おとといまでの先週末は、初めて都内で開催。
新宿にある大久保公園で「みんみん」など有名店10店舗が出張して餃子を振舞い、7万人動員!

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考えてみれば「総務省の家計調査」は、宇都宮市民がスーパーで買う生餃子の購入額という内向きなランキングですから、そこをがんばるよりも、宇都宮餃子を外に出していった方が、宇都宮の発展のための訴求効果は高い。
なかなかうまいことを考えたなという感じです。

それでは、他の街の餃子はどのような状況になっているのか?
訪れた餃子店の数は1,000店舗以上、餃子好きが高じて2010年から餃子情報を毎日更新、餃子ファンから雑大なる信頼を集めるウェブマガジンの「東京餃子通信」。
その塚田編集長にいろいろと情報を教えていただきました。

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【画像】東京餃子通信 HPより

現在、他でもない『東京』で餃子専門店が続々と出来ているという、かつてない“餃子活況”がやってきているそうです。

東京の餃子専門店と言えば、神保町の名店「スヰートポーヅ」、お相撲さんが作った10センチ以上のでかい餃子で有名な「天龍」、そして常に行列の飯田橋「おけ以」など、昭和10年代から30年代までに出来て、60年以上の歴史を誇る店しか元気じゃなかった。

ところがここ数年、餃子バルや餃子居酒屋など、餃子を打ち出した飲食店があちこちに出来て活気を呈しています。
それをけん引しているのが、京王線沿線を中心に展開している『肉汁(にくじる)餃子製作所 ダンダダン酒場』です。
焼き目は完璧なきつね色。ちょっぴり甘目の厚い皮。その中に肉汁を称える肉たっぷりの餡。
この味が評判を呼び、今20店舗あまりと増殖中です。

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【画像】肉汁(にくじる)餃子製作所 ダンダダン酒場 HPより (2枚目は肉汁焼餃子)

宇都宮餃子は軽い食感ですが、ダンダダン酒場の餃子は少し重い。
それがビールに合う、という狙い。

そのほかの街なら「東京餃子通信」の塚田編集長によりますと、「福島」「神戸」「大阪」が面白い、と言う状況だそうです。
この夏、「餃子を食べに行く」という旅行はいかがでしょうか。

ぜひ「東京餃子通信」を参考にしてみてください。
東京餃子通信 URL : http://www.tokyogyoza.net/

7月12日(火) 高嶋ひでたけのあさラジ!三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より