小田原駅「小田原 その名も鶏めし」(890円)~小田原名物のとりそぼろをたっぷり!

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】

185系 電車 特急 踊り子 東海道本線 大井町 大森

185系電車・特急「踊り子」、東海道本線・大井町~大森間

新緑の東京都内を駆け抜けていく特急「踊り子」の185系電車。
グリーンストライプの車体が、最も映える季節になりました。
すっかりアラフォーの車両ですが、ひと際大きなモーターの唸りの音と共にこの電車がやって来ると、やっぱり湘南・伊豆方面へ出かけたくなりますね。
この大型連休中も、長い編成にたくさんのお客さんを乗せて快走していました。

185系 電車 特急 踊り子 東海道本線 早川 根府川

185系電車・特急「踊り子」、東海道本線・早川~根府川間

都心のビル群を後に、1時間も乗れば、のどかな西湘の海が広がります。
若々しい木々の緑と、青い海の景色の中に飛び込んでくるグリーンストライプ。
早川~根府川間は、源平合戦の石橋山古戦場と合わせてウォーキングルートが案内されており、トレインビューポイントの紹介もされています。
最近は「JR東日本アプリ」が充実したお陰で、目当ての列車の走行位置などが分かるので、どの列車が何時ごろやって来るか、スマートフォンで確認できるのも有難いですね。

小田原 その名も鶏めし

小田原 その名も鶏めし

この近くには、早川漁港に小田原魚市場があり、連休中は魚市場食堂をはじめ、小田原名産の蒲鉾の老舗店周辺も観光客でにぎわったようです。
小田原・箱根エリアでは魚料理をいただく機会が多いことを考えますと、“肉駅弁”の存在は、食のバリエーションを付ける意味でも有難いもの。
明治21年創業、小田原駅弁「東華軒」も、去年(2017年)9月に新作「小田原 その名も鶏めし」(890円)を登場させています。

小田原 その名も鶏めし

小田原 その名も鶏めし

【お品書き】
・鶏ごはん
・鶏の生姜焼き
・とりそぼろ
・筍賽の目
・錦糸玉子
・わらび
・蓮根金平
・花人参
・椎茸
・桜かつお大根

小田原 その名も鶏めし

小田原 その名も鶏めし

「鶏の生姜焼き」という変化球を投げてきたのが興味をそそります。
これに加えて、東華軒名物の「とりそぼろ」がたっぷり!
鶏肉と筍、グリンピースを甘めに煮込んだ独特のもので、小田原では随一の人気を誇り、2016年の「小田原セレクション」にも選ばれたご当地名物と言ってもいい存在です。
生姜のスパイシー感は程々に、とりそぼろの甘さでバランスを取っている印象。
いずれにしても、小田原ならではの「鶏めし」といえましょう。

185系電車 回送列車 東海道本線 根府川 早川

185系電車(回送列車)、東海道本線・根府川~早川間

連休中は臨時の「踊り子」としても、多数走っていた185系電車。
平日は、再び東海道線の有料通勤列車「湘南ライナー」をはじめ、通勤輸送でも頑張ります。
185系電車も、平日は東京~小田原間を中心に働く人を乗せ、休みの日は海を眺めながら伊豆通いする“サラリーマン電車”といった存在。
しばらくの間、連休はお預けですが、またグリーンストライプの列車に揺られて海を観に行く日を思い浮かべながら、頑張っていきたいですね!

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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