スポーツアナザーストーリー

阪神・上本 遅咲きの切り込み隊長が阪神復活のカギ

プロ野球 阪神対DeNA 7回、2点適時打を放つ阪神・上本博紀 提供産経新聞

開幕から1か月、阪神は、4月を11勝12敗の借金1、4位で終えました。低迷する原因のひとつは得点力不足。4月までの総得点「70」は、チーム打率.226、ホームラン12本はいずれもリーグ最少です。そんなチームに、一つ希望の光が差し込んできました。それが、阪神の新たな切り込み隊長・上本選手です。

今週火曜日のDeNA戦、不振の鳥谷選手に代わり1番・セカンドで先発出場すると、二塁打、シングルヒット、今シーズン初ホームランと大爆発。あとは、三塁打を放てばサイクルヒット達成だったのですが、7回の守りから、連続試合出場のかかる鳥谷選手と交代、お役ごめんとなりました。

雨で中止となったおととい1日を挟んで迎えた昨日は、5回に2点タイムリー2塁打を放って試合をひっくり返すと、7回にも2点タイムリーを放ち、チームの全4打点をたたき出す大活躍。3安打4打点と2試合連続の猛打賞で、規定打席に達していないものの、打率をなんと!4割1分にまで上昇させました。片岡ヘッド兼打撃コーチも

「チームに勢いをもたらしてくれるバッター」

と信頼を寄せています。

上本選手は、プロ10年目の31歳。身長173センチ、体重70キロ、プロ野球選手としては小柄ですが、抜群のバットコントロールとミート力、そして甲子園のバックスクリーンに放り込むパンチ力が武器です。1986年、広島県生まれ、名門・広陵高校で、甲子園に春夏4度出場。

早稲田大学では、1年の春からセカンドのレギュラーを掴み、リーグ戦優勝5回、3年の時は、大学選手権で優勝を果たしました。その輝かしい実績もさることながら、4年秋までのリーグ戦全104試合のフルイニング出場という、「鉄人」と呼ぶにふさわしい記録も残しています。この記録は、巨人の高橋由伸監督が慶応大学時代に達成して以来2人目です。

2008年のドラフト会議で阪神から3位指名を受け入団したものの、度重なるケガと守備の不安から、これまでレギュラー定着はなりませんでした。去年11月には右足首の手術を受けましたが、

「できることをやっていく」

と、着実に完全復活を目指してきた上本選手。

開幕後も好調を維持し続け、ゴールデンウイークに爆発。その活躍で、阪神は4位から2位に浮上しました。阪神は、今日からは中日との3連戦、チームに勢いをもたらす男・上本選手のバットに注目です!

 

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