北原さんが復刻したブリキの太鼓叩き人形「ハッピーハニー」。

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5月1日放送 ゲスト:横浜ブリキのおもちゃ博物館館長 北原照久 第2回

北原さんが復刻したブリキの太鼓叩き人形「ハッピーハニー」。

ブリキおもちゃコレクターの第一人者!「なんでも鑑定団」でもお馴染み! 数多くのおもちゃを収集し、全国各地の常設博物館などで展示。コレクションをモチーフにしたオリジナルのおもちゃも販売。


20代からずっとときめきやワクワクを探している

黒木)毎日、さまざまなジャンルのプロフェッショナルにお話を伺っていくあさナビ、今週のゲストは横浜ブリキのおもちゃ博物館館長の北原照久さんです。
ブリキのおもちゃに一目惚れしたきっかけに矢野さんの存在があった。雑誌で矢野さんがコレクションしていたブリキのおもちゃに一目惚れを?

北原)子供のとき、ブリキのおもちゃで遊んだ世代ですから。子供のときにときめいた、懐かしいものを、こんな当時のままみたいな状態で並べて暮らしているような人、いるんだなぁって。どうやって集めたのか聞き出したいと思いました。会ったらとてもいい人で。「だったら北原さん、一緒に探しに行きましょう!」と。それで、休みのときに、昔からやっているおもちゃ屋さんとか、いろいろ教えてもらいました。

黒木)矢野さんと2人で宝探しをしていた20代の頃、お仕事は何をされていたのですか?

北原)父のスポーツ店を兄と継いでいました。空いた時間に、矢野さんと一緒に探しに行っていました。

黒木)少年の心を持った、素敵な20代だったのですね!

北原)いまは素敵な70代ですけどね(笑)。いや、本当にずっと変わらないです。いまでも手に入れるたび、本当にときめく。ワクワクします。

北原さんが復刻したブリキの太鼓叩き人形「ハッピーハニー」。

デミ・ムーアさんも探し求めていた「ハッピーバニー」人形を復刻させた

黒木)実は「ハッピーバニー」というブリキのおもちゃを持ってきて、私にプレゼントして下さりました。ありがとうございます。可愛いですね……しかも箱もおしゃれですし、色が褪せたような、何とも言えないペイントですね。

北原)セピアっぽいですよね。僕たちはブリキのおもちゃは「鈍(にび)色」と呼んでいます。

黒木)これは、北原さんが作られたのですか?

北原)そうです。復刻して、作ったのですが、おもちゃのよさを絶対表現したかったので、普通は4色分解みたいな印刷をするのですが、そこにもう1色特色を入れて、鈍色を作り出しました。

黒木)スゴいですね……太鼓を叩くバニーちゃんです。デミ・ムーアさんも大変気に入られたとか。

北原)そうです。デミ・ムーアさんもコレクターです。現代作家のものとか、おもちゃも大好きで横浜で私の博物館に来たとき、とても喜んでくれました。実はこのハッピーバニー、1950年代に作られたもので、ずっと探していたけれど見つからなかったそうです。そうしたら、ウチで売っているから本当にビックリして。でも、オリジナルと復刻版があまりにも違うと、イヤじゃないですか。でも、「これは本当にワタシが探していたヤツだ!」って。

北原さんが復刻したブリキの太鼓叩き人形「ハッピーハニー」。

世界中に日本のおもちゃが輸出されていた

黒木)もともと、アメリカにハッピーバニーがあったのですか?

北原)日本で作って、それを輸出していたのです。

黒木)じゃあ、それをご覧になったのですね。

北原)第1次世界大戦以降、日本はおもちゃの生産国です。ほとんど世界中の子供たちのおもちゃは、メイドインジャパンでした。それまでは欧米のドイツやイギリス、アメリカ製でしたが、第1次世界大戦以降、日本は人件費が安いし、1ドル360円の時代が長かった。それに、何より日本人は手先が器用です。いいものを安く作れるので、世界中の子供たちは日本製おもちゃで遊んでいました。

黒木)このハッピーバニーちゃん、まだ買えますか?

北原)横浜にある私の博物館に来ていただければ!

黒木)これ、相当可愛いです!

北原)可愛いでしょ! これ、象さんの太鼓叩きとか、ピエロの太鼓叩きとか、いろいろありますが、黒木さんならこのウサギだな、と。合わせて持ってきました(笑)

北原さんが復刻したブリキの太鼓叩き人形「ハッピーハニー」。

北原照久(きたはら・てるひさ)/ 横浜ブリキのおもちゃ博物館・館長 / 株式会社トーイズ代表取締役/株式会社トイズプランニング代表取締役

1948年 東京都中央区京橋生まれ。
ブリキのおもちゃコレクターの第一人者として世界的に知られている。
大学時代にスキー留学したヨーロッパで、ものを大切にする人たちの文化に触れ、古い時計や生活骨董、ポスター等の収集を始める。
その後、知り合いのデザイナーの家で、インテリアとして飾られていたブリキのおもちゃに出会い、興味を持ち収集を始める。地方の玩具店などに眠っていたブリキのおもちゃを精力的に収集。
1986年4月、横浜に「ブリキのおもちゃ博物館」を開館。
平成15年11月より6年間、フロリダディズニーワールドにて、「Tin Toy Stories Made in Japan」のイベントを開催。
横浜市の「横浜ブリキのおもちゃ博物館」をはじめ、「北原コレクションエアポートギャラリー」「河口湖 北原ミュージアム“Happy Days"」「箱根北原おもちゃミュージアム」「北原コレクションミュージアム」「ザ・ミュージアム MATSUSHIMA」、「京橋エドグラン」などで常設コレクションを展示中。
テレビ東京「開運!なんでも鑑定団」に鑑定士として出演するほか、
ラジオ、CM、各地での講演会等でも活躍中!

(2018年5月1日放送分より)

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