「気持ちは引き締まっている。先代に恩返しをしたい。」大関・稀勢の里(30歳) スポーツ人間模様

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写真提供:産経新聞社

18年ぶりに日本人横綱が誕生するでしょうか。
稀勢の里の4度目の綱獲りがスタートしました。
大相撲名古屋場所、初日の昨日はやや硬さが感じられたものの御嶽海を下しています。

とはいえ、まだまだこれから。
過去3回の綱獲りで2度までが、5日目までに2敗を喫して早々に脱落していますので、念には念を入れ神頼み、いや仏様頼みということで、場所前の2日は、二所ノ関一門の連合げいこを名古屋市内の仏地院(ぶっちいん)で行いました。
かつては先代師匠の故鳴門親方(元横綱隆の里)が、横綱昇進を決定した1983年の名古屋場所で宿舎となり、境内で汗を流したところです。
「私のパワースポット」というのも、これまでとは違った綱獲りへのアプローチなのでしょう。
また、土俵の鬼と称された二子山親方(初代・若乃花)が愛弟子のけいこを指導するため、座ったという縁側にも腰を下ろしたそうです。

昨日の館内は稀勢の里コールが巻き起こりました。
八角理事長は、「誰もが通る道」と2度も繰り返しました。
そして一門の横綱、共に新入幕が2004年9月場所で仲が良い日馬富士も「今場所も応援している。成るべくして成るものが横綱。」とエールを送っています。

とにかく、優勝が横綱への絶対条件。

以前もお話しましたが相撲協会は13日目、ともに全勝同士という想定で、白鵬‐稀勢の里戦を組むことが内々で決定している。
白鵬の通算1,000勝と、稀勢の里の綱獲りという史上に残る名勝負が演出できれば、ますます相撲人気は右肩上がりを続けることでしょう。

5月場所後、稀勢の里は東京と香川県で合宿を行って、1カ月半も入念な調整を続けています。
テレビ出演や個別のインタビューを受けず、ひたすら精進。
ただし、ひと足早く香川合宿では観音寺市内の神社に1,500人以上のファンが集結して声援を送りました。
稀勢の里が当地を訪れたのは初めてで、市内に8億円の宝くじが2口出た売り場があることを知らされても「楽をして金は稼げない。地道にいった人が強い。」と大まじめで持論を展開。

正攻法一辺倒で築いた独自のスタイルは、30歳の節目を迎えて開花するのでしょうか。

「気持ちは引き締まっている。恩返しをしたい。」

先代の師匠に報いるのは今回が最後のつもりで頑張ってほしいと思います。

(原文)青木政司

7月11日(月) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」