参議院選挙 各党代表インタビュー~わたしたちの選挙~10代から考えるニッポンのミライ

ニッポン放送では、7月10日(日)に『ニッポン放送参議院選挙開票速報 わたしたちの選挙~10代から考えるニッポンのミライ』を放送しました。番組内で放送された各党代表インタビューの内容は次の通りでです。

■安倍晋三 自民党総裁(ラジオ共同インタビュー)

○選挙権年齢の引き下げについて。選挙期間中18歳、19歳の若者達と接する機会も多くあったと思うがどう響いたか?また指導者として若者に求めるものは何か?
今回の選挙戦を通じて、2つの大学を訪問させて頂きお話を伺った。街頭演説の場にも、制服姿の方が足を運んだり止めたりして演説を聴いて頂いた。まさに今回は若い人にとって歴史的な選挙になった。自分たちの1票で未来が変わるということを実感して頂ければ良かったなと思う。

○経済政策について。福島や大分など全国で遊説する際に訪れた地名を述べて「まだこの辺では景気がよくなっていない」と明言されていた。となると日本中で景気がよくなっていないことをご自身も実感しているということか?重点政策は?
雇用は劇的に改善したと思う。47都道府県すべてで有効求人倍率1倍を超えた。高度経済成長期でもできなかった。民主党政権時代は8つの都道府県だけだった。高卒者・大卒者の皆さんの就職率は過去最高となっている。ただ一部においては実感できないものもたくさんあると思うが、世論調査においてはアベノミクスは道半ばだという方が一番多い。私たちもそう認識している。しっかりと前に進めていきたい。特に地方創生を進めていくことによって実感を多くの方々にして頂きたい。

○過去の国政選挙で実施していたラジオの個別取材を拒否した理由は?また今後の国政選挙の開票特別番組でラジオ同様、テレビの個別取材を拒否して代表取材にする予定はあるか?
今回、私と副総裁で役割分担させて頂いたということに尽きます。

○与党の勝利といっても良いと思うが、ズバリ勝因は?
今回は与党で改選議席過半数(61議席)を超えるということを目標にしている。これで信を問うたわけだが、我々はアベノミクスをしっかりと前にすすめていくべきかどうかを訴えてきた。その主張に一定の理解を得ることができたのではないか。まだ、道半ばであり、しっかりとその政策を進め、もっと多くの国民の皆さんに実感して頂けるようなそういう経済を作っていきたい。

○憲法改正の問題について。国民の皆さんの理解を深めていきたいというのがお考えだと思うが、野党は3分の2にもの凄くこだわって戦ってきた。このあと憲法改正の段取りはどのように考えているか?
憲法改正については憲法を改正すべき、あるいは指1本触れるべきではないという考え方がかつてあったわけだが、すでに多くの方々が新しい時代に相応しい憲法を考えていくべきだろうと思いはじめている中で、いよいよどの条文をどのように変えていくかということに移ってきたのだろうと思う。今回の選挙においてどの条文をどのように変えていくかは定まっていないわけだから、選挙の議題としてはこれは相応しくないと考えていた。もちろん憲法改正するというのは元々自民党は主張しているし、今回の政権公約にも書いているから、それを承知の上で投票して頂いているのだろうと思う。これからはいよいよ憲法審査会において、どの条文をどのように変えていくかを議論していくと。そしてもし深まっていって収斂していけば国民投票で国民の皆さんに決めて頂くということなんだろうと思う。

○参議院選挙の間、世界では物凄い動きがあった。中国が日本の了解に軍艦が侵犯して大変なことだと思うがこのあとどのように対応していくのか。
今、中国とフィリピンが係争中であって、仲裁裁判所で戦っているが、ここで出された結果に対して中国はこれを遵守する、国際法を貴ぶという態度を示すように、国際社会で連携していくことが大切だろう。

○伊勢志摩サミットでそれを要求しているにも関わらず、仲裁裁判所の結果は無視するといっている。
いかに国際社会が連携してフィリピンをしっかりとサポートしていくか、日本も今G7の議長国だから、その責任を果たしていくべき。

■山口那津男 公明党代表

○選挙結果について
暑い中、雨の中。献身的にご支援頂いた皆さんのおかげであって、心から感謝申し上げたい。

○公明党として連立与党の中で存在感を発揮していくために何かこの先やっていくことはあるか?
選挙協力をした賜物であるので、やはり立場が違いながらも幅広い民意を受け止めて合意を作る、政策を実行するということに対する信頼感だと思う。公明党の役割、独自の役割というのもあるが、その評価も含めて大切にしていきたい。

○選挙区全勝の勝因は?
やはり連立政権で実績を重ねてきた。今後も生かしていく、強めていく、安定した政権運営。こうしたものの評価だと思っている。

○政権与党内における野党としての公明党に期待する声もあったのではないか。
時にチェック役というかブレーキ役も務めてきた。アクセルの役目もあると思う。今後そうしたものを適切に使いながら、幅広い民意を政権が受け止められる。政策をちゃんと作って実行できると。ここへの信頼感だと思うので、チェック役もブレーキ役も含めて適切に運営していきたい。

○世界の情勢についてどのように考えているか
アメリカ大統領選も含めて、非常に不透明感がある。それを日本が積極的に安定化に向かわせるという役割も重要だと思う。中国がG20の主宰国にもなるし、日本は日中韓の首脳会談の主宰国になる。そうした場を生かしながら、政府だけでなくて、政党としての外交、政府と連携した外交の役割、こうした点でも役割を果たしていきたいと思う。

○中国が今のような姿勢を見せているとそれに応じて日本もそれなりの構えをしていかなければならないという要請がこれまで以上に強まるのでは?
そこが日米安保条約に基づく連携が基礎になければならないと思う。日米だけでなくて周辺国やあるいは国際社会全体との連携も重要だと思う。やはり国際法という基本的ルールをかかげて、そして国際連携の中で中国とも協調していくという視線が大事だと思う。

■岡田克也 民進党代表

○選挙結果について
3年前の17議席からみるとよくぞここまでという気持ちも正直いってある。

○改選議席からは減らしたは執行部の出処進退は?
私は任期の間、しっかり務める。それが責任。ただ9月に代表選挙が予定されているので、それをどうするかというのはこれからしっかり考える。今は白紙。

○民進党の対案は、伝わり方がもう1つだったかなと幹事長が言っていたが。
安倍総理もレッテル貼りされた。対案がない、批判ばっかりだ、といいながら批判されていたのが安倍総理だと思う。例えば1億総活躍社会というのを政府が出したが、あの中に同一労働、同一賃金とかいろいろかいてあるが、ほとんどが我々が長年主張してきたこと、それに被せてこられたということ。だから対案がないんじゃなくて、我々の案に歩みよってきた結果。違いが少し見えなくなったのは事実。本当にやってくれるのならいい。我々の考え方、それに近寄ってきてくれる。我々の考え方が正しいからそうなるわけだが、問題はこの選挙が終わったあと。本当にやるかどうか、ここは厳しく我々はチェックしなければならない。

■志位和夫 共産党委員長

○選挙結果について
比例票の開票が進んでいる。選挙区でも激戦が続いている。注目して最後の結果を見ていきたい。

○野党共闘ということで1人区を中心に自分のところの候補者を取り下げるということがあったが「損して得する」というのが成功したということか?
損得でやったのではない。これはやはり今の日本の政治が大変危ないところにきている。昨年の安保関連法の強行というのは国家の権力が憲法を無視して暴走をはじめた状態になっているから、この大義のもとに野党と市民が結束しようということで初めて取り組んだもの。私は第1のチャレンジとしては成功したといってよいのではないかと思う。

○委員長から見ると非常に善戦と見ているか?
私たちはそう考えている。もし仮にバラバラで戦っていたら非常に厳しい結果になっていた。さらに与党に絶対多数を許したと思う。一緒に戦う中で4野党プラス市民の皆さんと一体となった戦いになった。新しい民主主義の流れがはじまったなと実感できる選挙になったので収穫は大きかった。

○この先、最終的に政権を目指すとなると外交・安保・経済、いろいろな軋みが出てくるのはないか
今の状況の中で国民連合政府という政権構想を提起している。野党の中で国の基本政策でも違いがある。けれども今の政治の立憲主義、民主主義、平和主義、憲法の一番根幹の部分を取り戻すという点で結束する。そして、可能な限り政策的な一致点を探求して合意形成を図る。どうしても一致しないものは横において無理をしない。まずは暫定的なものであっても野党が政権を作ると。そして安倍政権を倒すというのが私の考え。

○衆院選でも野党統一候補は考えるか
是非やりたいと思う。私たちとして衆議院でさらに発展した形で野党と市民の協力を追求したい。

○日米安保の問題で民進党とは難しいか?
これは合わない。だから私達は早くから安保条約の問題、自衛隊の問題、立場が違うものはこの共闘の中に持ち込まない。いわば横において、一致点でことを進めるということを早くから言っている。

■吉田忠智 社民党党首

○今の気持ちは
まず社民党の候補者を支援して頂いた皆さんに心から感謝を申し上げる。何とか社民党の政策を訴えて議席を増やしたいと頑張ったが、なかなか国民の皆さんに十分伝わらなかった。

○党首の目からみて野党の結束の仕方はどうだったか
1人区では社民党は立ち位置としては野党共闘の要石の役割ができた。3年前は岩手と沖縄しか勝てなかったがいい勝負をしている。一定程度効果を上げている。その1人区の動きを比例代表でも進めたいということで私も調整したが実らなかった。残念な想い。

○一部で社民党と民進党が合流するのではないかという報道があったが。
参議院選挙の社民党候補の選考が思うようにすすまないということで私がだいぶ厳しい発言をした。その中の一部が切り取られたもので、合流を持ちかけたというのはなかった。いずれにしても現場で頑張っている方々はより危機感をもって気合いを入れてやって頂いたのではないか。

○もう1度、社民党をどうするかという話は出てくるのか?
現時点では何とも申し上げられないが政策の議論が大前提だ。

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※敬称略、掲載は放送順。開票の途中経過に関する質問・回答は割愛しました。当インタビューは7月10日(日)22:50~24:00の間に生放送で行われたものです。