今夜も、ミーナさんと共に地下鉄日比谷線三ノ輪駅から徒歩1分。
台東区根岸5丁目にあります、地酒のお店「鈴木酒販」さんから
お届けしています。
今週は、江戸の空気を感じる鈴木酒販さんの角打バルから
タイムスリップして江戸のお酒事情を紹介しています。
食文化史研究家の飯野亮一さんが 筑摩書房から発売された
「居酒屋の誕生: 江戸の呑みだおれ文化 」という本によれば
1811年には1808軒の煮売り居酒屋があったそうです。
当時の江戸の人口がおよそ100万人とされていますから
553人に1軒の割合になります。
不思議なのが、総務省の調査によれば2006年に
東京の酒場 ビヤホールの数が2万3206軒だったそうで
この年の東京の人口1266万人で割ると546人に1軒。
江戸時代とほぼ同じ割合だったそうです。
江戸時代の照明器具は行燈や提灯くらいのものですから
燃料代金もバカになりません、
そこで居酒屋も早朝から店を開けるのも珍しくなかったとか。
朝ひと仕事終えた、魚屋さんや、職人さんたち、あるいは
花街から 朝帰りの若い衆が立ち寄ったといいます。
そして昼どきになると、旦那がいない昼ごはんを簡単にすまそうと
居酒屋から料理と酒を運んでもらって済ませる主婦や
近所の主婦同士で、出前を頼んで長屋でランチパーティをする
女将さんたちも多かったといいます。
その一方、吉原などの遊郭や岡場所がある街の近くでは
遊んで帰る客を目当てに、夜遅くまで営業する居酒屋も登場
吉原近くではオールナイト営業の店もあったといいます
江戸の町が、いかに時代を先取りしていたか
よーくわかりますね。
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