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2018.12.31

#39 東京都豊島区「今や大人の楽園!?駄菓子屋 今昔物語!」の巻

あなたが最後に地元の駄菓子屋へ行ったのはいつですか?

 

2018年も終わろうとしています。皆さんは、年越しをどこでお過ごしになりますか?

僕はですね、横浜にぎわい座で「カウントダウン落語会」。ようは仕事で年越しなのです。一度でいいから除夜の鐘をついてみたいのですけどね。

 

先日、取材で東京・雑司ヶ谷の「鬼子母神堂」に行ってきました。池袋駅から歩いて15分ぐらいのところにあり、安産・子育ての神様として知られています。

鬼子母神堂の境内に、なんと日本最古の駄菓子屋があるというのです。

お店の名前は「上川口屋」。創業は1781年…想像できないでしょ?江戸時代中期、天明の大飢饉が起きるちょっと前ですかね。

僕が子供の頃は、どこの町にもあって、放課後はいつも子どもたちで賑わっていた駄菓子屋さん。今では、駄菓子屋さん少なくなりましたね。

経済産業省の調査によると、20年間で7割以上減少したとも。うーん…。そんな駄菓子屋さんの今と昔の違いについて、「上川口屋」13代目店主 内山雅代さんにお話を伺いました。

 

 

 

 

晴の輔 創業が、1781年!その頃から駄菓子屋さんだったのですか?

 

内山「古文書もあるのですけど、お参りにいらした時のお土産屋さんとして加賀様より指定されて、飴屋として創業しました。関東大震災、東京大空襲などからにも、この境内は免れているのです。」

 

晴の輔 都心の真ん中ですよね?

 

内山「ここだけは江戸時代。これは古地図なのですけど、本堂があって、参道があって、飴屋とあります。」

 

晴の輔 おお!古地図に飴屋って書いてありますね!

 

 

晴の輔 内山さんは、いつからやられているのですか?

 

内山「子どもの頃から手伝いましたから、今78歳なので70年はやっていますね。親から書類上引き継いだのは、30年前になります。」

 

晴の輔 その頃の子どもと、今の子どもの違いはあります?

 

内山「昔の駄菓子屋は社交場でした。境内も広々としていたから遊びがあったのですけど、今の子どもは機械で遊ぶでしょ。昔の遊びを知らない。通じないことがたくさんあります。例えば、ラムネという飲み物ご存知ですか?」

晴の輔 ええ。ビー玉の入った。

 

内山「ビー玉で遊ぶために、割られたのですよ。でも瓶の方が高いのです。今はプラスチックになっていて、上をねじると取れます。今の子に『このビー玉、飲んだ後に取れるのよ』と言っても興味持っていないのです。紙の飛行機が流行って、男の子は皆大好きでした。お父さんが子どもに『おい、この飛行機よく飛ぶのだぞ!』と一生懸命説明しても見向きもしない。そうするとね家族でいらして嘆いていて、奥さまに『この飛行機買っていい?』(笑)」

 

晴の輔 ああ(笑)お父さんが、飛行機欲しいと。

 

内山「懐かしがって(笑)あ、いらっしゃい。」

※取材中お客様がいらっしゃいました。

 

子ども「コレなんだろ?」

 

内山「グミみたいなものね」

 

晴の輔 お菓子を選んでいるお子様の目が、キラキラと輝いております!お父さん、ここに子どもの頃に来られていたとか?

 

お客さん「よく買ったりしていました。」

 

晴の輔 お子様よりお父さんの方がたくさん買われている現実(笑)

 

 

数時間ほど上川口屋さんにいたのですが、子どもたちよりも親御さんの方がテンション上がっている姿を目の当たりにしました。家族連れが多かったのですけど、外国の方も結構いたのですよ。

 

内山「以前は西洋人の方はイカ系が駄目だと聞いていたのですが、珍しがって買って行く方いらっしゃいます。」

 

晴の輔 へぇ~

 

内山 それからお麩のお菓子ってご存知ですか?

 

晴の輔 麩菓子ですか?分かります。

内山「これは何だ?というのです。でも珍しいから、どんなものか食べてみようとお買いになられています。」

 

晴の輔 へぇ~

 

内山「お麩は、英語には無いみたいですね。」

 

晴の輔 Foo!

 

内山「(笑)麩菓子は小麦粉の中の、グルテンというたんぱく質を抽出して、それを膨らませて、黒砂糖を塗ったお菓子なのです。ですからグルテンクッキーでいいのですって!(笑)」

 

晴の輔 (笑)

 

内山「面白いでしょ。」

 

晴の輔 グルテンクッキーというとデパ地下に置いてあるようです。

 

内山「それからきな粉の飴。きな粉は大豆です。soybeans。ですから soybeans powder candy といいます。」

晴の輔 (笑)なるほどね。

 

内山さんが英語ですらすら会話している姿を見てビックリ!またお客さんが途切れた時に、内山さんが奥に行くのです。何かな?と思っていたら

まさか駄菓子屋さんで生のピアノ演奏聴けるとは思いませんでした。元気で楽しそうにお店に立っていらっしゃる内山さんですが、お店の今後について聞いてみました。

 

 

晴の輔 落語の世界でも6代目円楽とか言いますけど、13代目とは凄いです。14代目の候補の方はいらっしゃるのですか?

 

内山「いるんです。今は秋田にいますけど。」

 

晴の輔 え!秋田?

 

内山「まだ学生なのです。」

 

晴の輔 お孫さんですか?

 

内山「そうなんです。作文にまで書いて、跡継ぎになりたいと張り切っています。ただこっちの寿命が持つかどうか(笑)」

 

晴の輔 いえいえ人生100年ですから!

内山「そうあって欲しいですけど」

 

 

 

「どっちだ!?晴の輔」

毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーでございます。

 

今、お題が来ました!「晴の輔さんが大人になった今でも、テンションが上がるモノは?・・・

『駄菓子』 それとも 『BOØWY』  どっちだ!?晴の輔」

 

んふっふっふっ、僕はBOØWYの大ファンですから…ね、テンションが上がるのはどっちって…

 

 

 

 

・・・決めました!

 

 

 

 

『BOØWY』

 

 

 

 

いや、駄菓子もテンション上がりますけど、でもBOØWYは中2の時からファンで32年聴いていますからね。今日も聴きましたよ!僕の中ではBOØWYはまだ解散していないのです。僕の中ではBOØWYは日本最古のバンドだと思っています!

 

…あ、駄菓子も好きですけど、

 

 

 

 

今日は、「今や大人の楽園!?駄菓子屋 今昔物語!」というトピックスでお届けしました。

 

14代目候補がいると聞いて安心しました。今は、秋田県でまだ学生をされているお孫さん、女の子だそうです。

内山さんに今の子どもと昔の子どもの変わらないところはどこですか?と聞いたところ、「今も昔も子どもはくじ付きのお菓子が好き」とおっしゃっていました。確かに大人になってもくじ付きのお菓子はわくわくしますからね。

 

子ども心も大人の心も掴む!そんな「駄菓子屋」に

 

それでは、来年もお会いしましょう!立川晴の輔でした。良いお年を!!

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    • 立川晴の輔
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      立川晴の輔

      立川晴の輔

      落語立川流 立川志の輔一門
      1972年11月21日兵庫県神戸市生まれ
      東京農業大学農学部卒業

      ◆経歴
      平成 9年(1997) 立川志の輔に入門。志の吉を拝名
      平成15年(2003) 二ツ目に昇進
      平成20年(2008) 東西若手落語家コンペティション グランドチャンピオン
      平成25年(2013) 真打に昇進。志の吉から晴の輔へ改名

      東京八重洲、町田、千葉、川越の独演会をベースに全国各地での落語会、子ども落語会、企業落語講演、結婚式の司会等で活動中。