全日本認知症ソフトボール大会実行委員会 副会長 清水やすこさんに詳しく伺いました。

偶然が重なって立ち上がったDシリーズとは？

全日本認知症ソフトボール大会、通称Dシリーズ。このDというのは認知症を意味するDementiaの頭文字をとっています。富士宮市の商店街連盟や老人ホームやデイサービスなどの事業者連絡会、認知症の方々に手助けをしようという仲間や富士宮市の職員が集まっている団体です。様々な偶然が重なって立ち上がったDシリーズ。富士宮市に在住している認知症の方が7年前、旅行に行きたい。という話が上がり、奈良へ旅行に行った時のこと、その時に何か自分たちでも別のことができるといいよね。という話からはじまりました。さらに、富士宮に在住している認知症の方の中にソフトボール経験者が多く、富士宮市には世界的な大会が行われたソフトボール会場があるということでせっかくなら自分たちだけでなく全国の方たちにも声をかけよう！ということからスタートしたんだそうです。富士宮市は認知症当事者の意見を市に持ち上げて活動していくという他の地域とは活動の仕方が違います。認知症になると何もできない人や人が変わるのでは？と思われがちですが、ソフトボールをすることでふと昔を思い出して生き生きとされることが多いんだとか。

今後の目標は？

今年は3月に行われ６回目。秋田や仙台、大阪、奈良など4チームが出場！今後の目標として、『認知症はなにもできなくなる。と考えがちですが、そうではありません。富士宮市は認知症になっても安心して誰もがくらしていけるようになっています。だからみんなも応援して欲しいし、認知症になった時には安心して暮らしていけるんだよ。というのも知って欲しい。』とお話ししてくださいました。