NPO法人「飛んでけ！車いす」の会　事務局長　吉田 三千代さんに詳しく伺いました。

地道な活動が結んだ世界とのつながり

21年前に世界最貧国であったバングラデシュに訪問し、体が不自由な人と出会ったことがきっかけで「車椅子」を送ろうと始まったこの活動。最初は、吉田さんの友人が養護学校で働いていたこともあり、成長によって必要なくなった車椅子を譲ってもらい海外へ送っていました。現在は、個人の方、病院などとつながってこの活動を続けているそうです。最初は、ネットワークをつなげることが大変で、DPIと呼ばれる団体にFAXや電話をして海外へのネットワークを広げていましたが、現在では81カ国、東南アジアや発展途上国など２０〜３０の団体を通して送っています。最初、一台一台苦労して送っていたことを考えるとずいぶん楽に送れるようになりました。と吉田さんはおっしゃっておりました。

だれでも簡単に社会貢献ができる仕組みとは？

NPO法人「飛んでけ！車いす」の会のユニークなところは、車椅子の送り方です。海外旅行へいく人、ビジネスマン、新婚旅行で海外にいく人など旅行者を通じて車椅子を寄付しています。預け入れ荷物で車椅子を持っていくというもの。その後、車椅子を運ぶ旅行者は、実際に車椅子を必要としている人に届けにいったり、ホテルなどで待ち合わせをしてそこで手渡をします。NPO法人「飛んでけ！車いす」の会では実際に顔を合わせることを大切にしています。そして、さらに素敵な心がけもしています。ただ、車椅子を送るのではなく、必要としている人がどういう体格なのか。学校にいくのでテーブルが欲しい。など要望を伺って、日本で調整をして届けているそうです。その後のアフターケアも教育してフォローしているともおっしゃっておりました。最後に吉田さんは「まだまだ海外では車椅子が足りない状況です。海外に逝ってみると日本がいかに恵まれているかがわかります。私たちは、札幌で活動していますが、若者もシニアも家庭以外の場所でボランティアとして楽しく活動できる場所をこれからも作っていきたい。」とおっしゃっていました。

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