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8時のGOOD STORY
サハラマラソン7日間・245kmの戦い
この頃、健康のために、走る人が増えていますよね。
さらに、マラソンに出場するのが、ちょっとおしたブームになっています。
栃木県芳賀町(はがまち)に住む、会社員の赤坂剛史さんもその1人・・・
36歳で独身・・・。一年中、真っ黒に日焼けしている健康的な人で、
有給休暇を取っては、バックパックを担いで世界を旅するのが趣味だそうです。
そんな赤坂さんが、マラソンに目覚めたのは、いまから8年前のこと・・・。
大学の友人に、「フルマラソン、走らない?」と誘われたのがキッカケでした。
「42・195キロのマラソンはブラウン管の中の世界」と思っていましたが、
いざ走ってみたら、4時間2分で完走してしまうんですね。
以来、赤坂さんは、フルマラソンに20回以上。
さらに、100キロを超えるウルトラマラソンや、トライアスロンなど、
過酷なレースに、次々と挑んでいきます。
そんな赤坂さんが、今回挑んだのは、
世界で最も過酷なマラソンといわれる「サハラマラソン」でした。
北アフリカのモロッコのサハラ砂漠を走る「サハラマラソン」・・・
主催者側が供給する「水」と「テント」だけ。
それ以外、7日分の食料は、出場者が準備して、リュックに背負って、
245キロを走り抜きます。
今年の3月30日、朝9時にスタート!
1日平均40キロを、制限時間は10時間以内で走ります。
赤坂さんの趣味が、バックパックの旅に、マラソンですから、
「サハラマラソン」は、打って付けのマラソンでした。
ところが、サハラ砂漠を走ってみると、石がゴロゴロ転がっていたり、
ロープをつたって登る絶壁があったり・・・、
最大の山場は「大砂丘」越えでした。砂がサラサラしているので、地面を蹴ることができず、
うまく走れない。まるで蟻地獄にはまった蟻のような状態・・・
リュックの重さは、およそ10キロ。水が3リットル、他は食料と防寒具です。
「砂漠なのに、防寒具?」と思うでしょう?
サハラ砂漠の日中の最高気温は50℃まで上がりますが、
明け方は一転して5℃まで下がるので防寒具が欠かせないんですね。
スタートして2日目・・・。足がむくみことを予想して、
大きめのシューズを選んだのが失敗でした。靴の中で足がズレて、
足の裏の皮がペロリとむけてしまいます。
さらに、走っている途中、砂の中の石に何度もつまずいて、両足の親指と
小指の、爪をむいてしまうんです。
4日目、2日間で75キロを走るステージがありました。
赤坂さんは、痛む足を引きずって、必死に走りました。
夜中に砂漠を走ると、道に迷う怖れがあったので、
とにかく、昼間に、がんばって走り抜こうと思っていました。
すると、ドイツ人のランナーが近づいてきて、こう、声を掛けて来るんです。
「君は、なぜ、そんなに先を急ぐんだ? せっかくサハラ砂漠に来たんだから、
もっと景色を楽しむべきじゃないか?」
その言葉に、赤坂さんは、ハッとします。
確かに、砂漠の中のマラソンを楽しんでいない自分に気付きます。
ためにし、夜のサハラ砂漠を走ってみることにしました。
月のない夜でしたが、満天の星が降り注ぎ、その明るいこと!
こういうマラソンもあるんだと、気付いた瞬間でした。
サハラマラソンには18歳から71歳まで、世界から801人が参加しました。
トップでゴールしたのは、5年連続優勝のモロッコ人、
アハンサル・ラッセン選手で、19時間27分46秒でした。
赤坂さんは、55時間12分13秒で、579位でした。
4月9日、日本に帰国して、爪がむけ、痛む足を引きずりながら、出勤すると、
同僚や上司から、「よく、そんな思いまでして、走るよな」と笑われました。
赤坂さん自身、(もう、こんなつらいマラソンは走らない!)と思いました。
ところが一ヶ月経った今・・・、赤坂さんは、もう次の目標を立てていました。
中国の「ゴビ砂漠マラソン」か、チリの「アタカマ砂漠マラソン」を走って、
サハラ、ゴビ、アタカマの3つのマラソンを走破すると出場権がもらえる、
「南極マラソン」を目指す・・・。
走るということって・・・、まさに、終わりなき挑戦なんですね。
投稿時間:2008-05-14 13:56:26
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