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8時のGOOD STORY
病院の診療に付き添う事業を続ける、医療コーディネーター
明日13日は、月遅れのお盆の迎え火。
お墓参りに、ふるさとへ向かう方も多いことでしょう。
先祖に思いを馳せ、日本人の死生観について語り合う。
お子さんとこんな話ができるのも、お盆ならではのことでしょう。
足立区に去年の夏、「医療コーディネーター」の会社を開いた
「岩本ゆり」さん(36歳)は、元・看護師さん。
小さい時から、人間の「生と死」に関心を抱く女の子でした。
「人はいつか死んでしまうというのに、なぜ平気なんだろう?」
お母さんは、エクアドルの方でカトリック教徒。
人は神に造られ、生まれ変わるものと教えられて育ちました。
「生まれ変わるのなら、死がどうしてこんなに怖いんだろう?」
こんな疑問が解きたくて、岩本さんは看護師の専門学校へ入学。
都内の産院に助産師として勤めました。
生まれ出ずる命・・・あるいは生まれないまま消え行く命。
入院や治療の期間から見ても、産院で接することのできる命は、
ごく短い時間で完結しました。
(もっと深く長く、命というものを見つめてみたい!)
こう感じた岩本さんが、次に勤務したのは、大学病院の婦人科。
けれども、岩本さんの求める答えは見つかりませんでした。
すぐに変わってしまう担当。浅くて短かすぎるふれ合いの時間。
満たされないものを感じながら参加した「ホスピス ボランティア
養成講座」ここで岩本さんは、患者さんたちの本音に出会います。
自分たち医療の側の人間は、患者さんの「ありがとうございます」
という言葉を聞いて、本当に感謝されていると思っていました。
ところが、そうではありませんでした。
「担当医に遠慮して、聞きたいことも聞けない診察室」
「転院したくても、言い出せない入院病棟」
「新しい治療法を試したくても、切り出せない治療室」
こうした本音を、病院にフィードバックできないものか?
岩本さんは2003年、患者や遺族、医療従事者やボランティア
などを中心に、NPO法人を立ち上げました。
これが母体となってできたのが「医療コーディネーター」の会社
楽園の「楽」に患者の「患」と書く「楽患ナース」です。
「楽患ナース」の「医療コーディネーター」は、
臨床経験5年以上の看護師さん23人。
「自分はなぜ、こんな病気になってしまったんだろう?」
「担当医の診断と治療方は、これでいいんだろうか?
「余命を告知された。目の前が真っ暗で何も考えられない」
〜などなど、これまでおよそ250件の相談に当たってきました。
その相談の7割は、がんの患者さんだといいます。
最近の首都圏の大きな医療機関は、がんでも本人に告知するのが
主流だそうです。余命の告知は、最も短い場合で3ヶ月!
それを家族にも友人にも言えず、隠す患者さんもいます。
絶望の淵に立たされた人と向き合い、時には診察室にまで付き添い、
不安を払い、納得いく医療を一緒に考える「医療コーディネーター」
岩本さんは言います。
「病院は、最悪のケースを想定して告知するところ。
そんなことに絶望して、今を見失うのは、もったいない話です。
今、何が出来るかを考えましょう」
こんなことを1時間も2時間も話すうちに「明日が見えてきた」と
表情を取り戻す患者さん。そんな時が一番うれしいと語ります。
「病気の時は、人がもっとも人を必要とするとき・・・。
誰にも話せないことに、私たちが耳を傾けます」
投稿時間:2008-08-12 13:21:48
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