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星と星がぶつかり、そして全てが始まった。
太陽系は、恒星である太陽を中心とした天体の領域であり、
地球をはじめとする、8個の惑星、5個の準惑星が存在し、多くの衛星を持つ。
例えば、月は地球の衛星であるが、その大きさは地球の4分の1ほどで、
衛星と惑星の関係としては不釣合いなほどに大きい。
そこには何か大きな理由が存在するのだろうか。
太陽系の中で地球のみが、生命に満ち溢れた星となった。
それはもしかしたら、月のおかげなのかもしれない。
我々の星がいかにして誕生し、そして成長していったのか、
気が遠くなるほどの時間を、実際にさかのぼる事は出来ないが、推察することは出来る。
太陽系を知る事は、やがて宇宙全体を知る事に繋がっていくかもしれない。
という事で、今回は『惑星・衛星』に関しての研究だ。
勿論中川君の鼻息も荒い。中川君はご存知の通り木星が大好きだ。それはもう、
本当に好きなのだ。恋していると言ってもいいかもしれぬ。
その理由は今までにも述べたから割愛するが、土星も好きなんだそうだ。でも土星は
人気があるから木星のほうが良いと言う。ワシには理解出来るような出来ないような
不思議な感覚だが、とにかく中川君は木星をまいしておる。
東京大学大学院・理学系研究科・地球惑星科学専攻・松井孝典・杉田精司研究室。
こちらの研究室では、天体衝突を大きなテーマとして、地球や惑星の起源・進化に関する
研究を進めておる。今回は
福崎 翔(ふくざき・しょう)さん
坪井 伸子(つぼい・のぶこ)さん
中村 圭佑(なかむら・けいすけ)さんの3人がスタジオにきてくれた。まりがとう。
坪井さんは、小さい頃に天体望遠鏡を買ってもらってその望遠鏡で月を見たのが
今の自分の原点だと語ってくれた。クレーターなどを見て感動したのだそうだ。
こういうご両親は素晴らしい。まさか十数年たって、自分のお嬢さんが天体の科学者に
なるとは思ってもみなかったろうが、人間の原点とは色々あるのだ。
中村さんは、太陽系にあるたくさんの衛星をバーっと言ってくれたのだが、
木星の衛星って今65個もあるらしいの。中川君も驚いておったが、ちょっと前まで
その何分の1だった。科学の進歩が衛星を次々と発見しておる。
ちなみに、中川君は木星の衛星イオでコンサートをやりたいのだそうだ。
そして福崎さんは、土星の衛星タイタンに情熱を燃やしておる。でけーんだタイタン。
水星よりもでけー。なのに衛星。例えて言うなら、江戸時代に加賀百万石の家来で
1万石以上もらっていた家来みたいなものだ。大名以上の石高を持っているのに、
身分としては加賀前田家の家来。な。わかりやすいだろ?(わかりにくいな。)
タイタンにつっこんで死んでもいいという福崎さんに、「はげどー(激しく同意)」して
いる中川君が興味深かった。宇宙とは色んなロマンを詰め込んでおるではないか。
宇宙もナノも昆虫も物理も反物質もバーチャルリアリティーも、
科学は、人類の『未開分野』の宝庫だ。
この番組を聴いている若者の皆さんよ。是非是非、理系の門を叩きたまえ!
そこはギザギザワクワクの世界であることを、ワシは断言するぞ。
ではまた来週ね。バイバイギザタイタン。 |
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