KYOCERA 近未来story 中川翔子のG<ギザ>サイエンス! JOLF AM1242/FRIDAY 24:30〜25:00 ON AIR! メールはこちら
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京セラ 株式会社
株式会社 日経サイエンス
研究内容
参加ゼミ
2009.02.20 放送
東京大学大学院 理学系研究科
地球惑星科学専攻
松井 孝典・杉田 精司 研究室
当研究室では、主に地球や惑星の起源・進化に関する研究しています。その中でも天体衝突に伴う物理・化学現象の理解に力を注いでいます。最近取り組んでいる主な研究テーマは、以下の通りです。
1.天体の高速衝突を室内実験で再現するための実験技術開発。
1.1.衝突蒸気雲の熱力学状態(温度、圧力、化学組成 etc)の測定方法の開発
1.2.高エネルギーパルスレーザー照射による高温高圧ガスプリュームの生成技術の開発(衝突蒸気雲の模擬実験)
2. K/P境界期に起きた巨大天体衝突による大量絶滅機構の解明(=恐竜絶滅のなぞ)
2.1.衝突により発生する酸化硫黄の化学反応解析
3.初期地球の大気組成の推定
3.1.衝突天体の物質と周辺大気の化学反応過程の解析
3.2.衝突蒸気雲内におけるケイ酸塩成分と炭化水素成分の反応解析
3.3.衝突蒸気雲内の金属鉄の触媒反応解析
4.タイタン(土星系最大衛星)の窒素主体大気の起源の解明
- カッシーニ探査機の観測データとの比較
5.月周回衛星「かぐや」から得られる探査データを使った、月の起源と進化の解明

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本日の研究レポート
星と星がぶつかり、そして全てが始まった。

太陽系は、恒星である太陽を中心とした天体の領域であり、
地球をはじめとする、8個の惑星、5個の準惑星が存在し、多くの衛星を持つ。
例えば、月は地球の衛星であるが、その大きさは地球の4分の1ほどで、
衛星と惑星の関係としては不釣合いなほどに大きい。
そこには何か大きな理由が存在するのだろうか。
太陽系の中で地球のみが、生命に満ち溢れた星となった。
それはもしかしたら、月のおかげなのかもしれない。
我々の星がいかにして誕生し、そして成長していったのか、
気が遠くなるほどの時間を、実際にさかのぼる事は出来ないが、推察することは出来る。
太陽系を知る事は、やがて宇宙全体を知る事に繋がっていくかもしれない。
という事で、今回は『惑星・衛星』に関しての研究だ。
勿論中川君の鼻息も荒い。中川君はご存知の通り木星が大好きだ。それはもう、
本当に好きなのだ。恋していると言ってもいいかもしれぬ。
その理由は今までにも述べたから割愛するが、土星も好きなんだそうだ。でも土星は
人気があるから木星のほうが良いと言う。ワシには理解出来るような出来ないような
不思議な感覚だが、とにかく中川君は木星をまいしておる。
東京大学大学院・理学系研究科・地球惑星科学専攻・松井孝典・杉田精司研究室。
こちらの研究室では、天体衝突を大きなテーマとして、地球や惑星の起源・進化に関する
研究を進めておる。今回は
福崎 翔(ふくざき・しょう)さん
坪井 伸子(つぼい・のぶこ)さん
中村 圭佑(なかむら・けいすけ)さんの3人がスタジオにきてくれた。まりがとう。
坪井さんは、小さい頃に天体望遠鏡を買ってもらってその望遠鏡で月を見たのが
今の自分の原点だと語ってくれた。クレーターなどを見て感動したのだそうだ。
こういうご両親は素晴らしい。まさか十数年たって、自分のお嬢さんが天体の科学者に
なるとは思ってもみなかったろうが、人間の原点とは色々あるのだ。
中村さんは、太陽系にあるたくさんの衛星をバーっと言ってくれたのだが、
木星の衛星って今65個もあるらしいの。中川君も驚いておったが、ちょっと前まで
その何分の1だった。科学の進歩が衛星を次々と発見しておる。
ちなみに、中川君は木星の衛星イオでコンサートをやりたいのだそうだ。
そして福崎さんは、土星の衛星タイタンに情熱を燃やしておる。でけーんだタイタン。
水星よりもでけー。なのに衛星。例えて言うなら、江戸時代に加賀百万石の家来で
1万石以上もらっていた家来みたいなものだ。大名以上の石高を持っているのに、
身分としては加賀前田家の家来。な。わかりやすいだろ?(わかりにくいな。)
タイタンにつっこんで死んでもいいという福崎さんに、「はげどー(激しく同意)」して
いる中川君が興味深かった。宇宙とは色んなロマンを詰め込んでおるではないか。

宇宙もナノも昆虫も物理も反物質もバーチャルリアリティーも、
科学は、人類の『未開分野』の宝庫だ。
この番組を聴いている若者の皆さんよ。是非是非、理系の門を叩きたまえ!
そこはギザギザワクワクの世界であることを、ワシは断言するぞ。

ではまた来週ね。バイバイギザタイタン。