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美しきバタフライを求めて
昆虫。それはこの地球と言う惑星に最も多くの種類が生存する生物群である。
その数は未知のものを含めると、現在一説では100万種が存在すると言われており、
ある意味においてこの『地球』とは人類の星である以前に『昆虫たちの星』と
言えるかもしれない。
例えば、木の葉のようにひらひらと舞う虫と表現された蝶というこの虫は、
その中でも最も研究が進んでいる昆虫の一つである。
南極をのぞくほぼ全世界の陸上に生息が確認され、その美しさから古くより
人類に親しまれてきた。
九州大学・比較社会文化研究院・環境変動部門、
矢田脩研究室。こちらの研究室は、そんな蝶をはじめとして
様々な昆虫たちの生態を調べる事により、「種の多様性の保全」を目指しておる
まさに、昆虫パラダイスだ。今回は
岩崎 浩明(いわさき・ひろあき)さん
勝山 礼一朗(かつやま・らいいちろう)さん
の2名がスタジオに来てくれた。本当はもう一人、
特別研究者の小田切顕一(おだぎり・けんいち)さんが来てくれる筈だったんだが、
インフルエンザにかかってしまいお休み!残念だった。
実はこの日は中川君も風邪気味。今、インフルエンザや風邪が流行っておるの。
皆も気をつけてくれたまえ。
さて、今回は綺麗な蝶々のお話ということで、岩崎さんと礼一朗さんは、
(中川君のところの寝子の名前がライジロウというらしく、名前で興奮しておった。)
蝶々の標本を持ってくれたのだが、いやいや綺麗なものだの。(写真参照)
大きいのや小さいの、色も本当に「どうやったらこんな素敵な色になるのだ?」と
蝶に小一時間ほど聞いてみたくなるほど鮮やかだ。紋様も美しい。そこらへんの
凡百のデザイナーが束になってかかったところで蝶一匹にも勝てぬ。
彼らは、こんな美しい蝶の生態を調べるために、道なき道を踏み入り、
水がないから泥水を沸かして飲み、それでもお目当てに会えない事もあるという。
偉いではないか。素晴らしいではないか。中川君も感動しておった。
しかし彼らは「好きなことを研究させてもらっている」と実に謙虚だ。
そこにも頭が下がる。
環境に即して太古から生き延びてきた彼ら昆虫類の生態を知る事は、
地球環境保全のバロメーターともなり、同時に種の多様性を保全する大きな力となる。
昆虫は、人類にとって偉大なる先輩である。
その生命を脅かし続けて、我々は生き延びている事を忘れてはならない。
今回中川君とワシはその事を改めて考えさせられた。
是非是非、番組をお聞きの皆さんも感想などを送ってくれたまえ。
メールで待っておるぞ。
では、今回はここまで。バイバイギザだ。 |
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