KYOCERA 近未来story 中川翔子のG<ギザ>サイエンス! JOLF AM1242/FRIDAY 24:30〜25:00 ON AIR! メールはこちら
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090327.九州大学大学院/味覚を測る
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090320.東京理科大学/アポトーシス
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090306.筑波大学大学院/体性感覚メディア
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京セラ 株式会社
株式会社 日経サイエンス
研究内容
参加ゼミ
2009.01.23 放送
東京大学大学院
工学系研究科
生命機械工学研究室
鷲津 正夫・小穴 英廣 研究室
我々人間をはじめとする生物は細胞から構成されています。細胞は数十マイクロメートルの大きさで、その中には遺伝情報を書き込んだDNAが収められています。私たちの研究室では、マイクロマシンの技術をバイオテクノロジーに応用し、細胞やDNAといった微小なものを操作(マニピュレーション)する手法についての研究を行っています。例えば、DNAの分子1本1本を伸長して基板上に固定する技術は、DNAの任意の位置を切り出して解析するといった塩基配列決定への応用が期待されています。また、電界集中を利用したオンチップエレクトロポレーション技術を用いて、細胞融合システムの構築や、細胞内物質導入による細胞応答解析を行うことが可能であり、細胞工学および移植医療分野への応用が期待されています。

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本日の研究レポート
DNAを伸ばして見つけて、テーラーメイド治療!

よ!やってるかウィッシュ!?ギザサイエンス研究所の博士であるぞ。
さて、今回のギザサイエンスどうだったかね?今回はちーせーちーせー世界の話だ。
生物を構成する単位は細胞である。その大きさは、数十マイクロメートル。
その中には、自己複製や代謝をつかさどる酵素群,遺伝情報を書き込んだ
DNAなど、 生命の維持に必要なナノメートルサイズの道具たちが保持されている。
DNAは、二重螺旋構造をとり、情報の複製をおこなっている。
二つの鎖が情報を補完しながら、ぐるぐると螺旋を描いているのだ。
(中川君は、螺旋と聞いただけでちょっと興奮する習性がある。)
その発見は、1953年のことだった。ここから、人間のDNAを解析する
プロジェクトは国家を超えた規模で進み、2003年、ヒトゲノム、
つまり人の遺伝子の配列はおよそ99%の割合で解析が終了した。

人間を構成する最小単位の細胞のレベルで医療が出来るようになったら素晴らしい。
その研究はすでに世界中で行われておるが、それら細胞治療というジャンルに
大きな力を発揮するであろう研究が、今回の東大さんたちの行っているものだ。
東京大学大学院・工学系研究科・生命機械工学研究室・鷲津小穴研究室。
鷲津正夫教授率いるこちらの研究室から、今回は
後藤 優弥(ごとう・ゆうや)さん
森 泰啓(もり・やすひろ)さん
倉澤 知隆(くらさわ・ともたか)さん
が来てくれた。まりがたすまりがたし。
研究のテーマは、まさに細胞などを治療する上での方法の確立だ。
DNAは、細胞の中で二重螺旋を描きながらも小さく小さくたたまれている(らしい)。
それを伸ばして(コンブみたいだ)必要な部分を見つける。
どう言う事かと言うと、例えば細胞の治療で必要なDNA部分を簡単に見つかるのだ。
これは凄い事だぞ。
テーラーメイド治療と言う言葉がある。
病気の治療とは、基本的に「多くの人に効く」薬の投与であったりする。しかし、
人によっては、その薬が効かない場合も存在する。DNAレベルでその理由が分かれば
その個人個人にあった治療法が確立できる。まさに、洋服をオーダーメイドで自分の
寸法にぴったりに作るように、病気の治療法を「自分にぴったりあった方法」を
行う事ができるようになる事なのだ。
このテーラーメイド治療に、彼らの研究が大きな力を発揮することになる。
それは、そんなに遠い未来ではないだろう。
是非、頑張って下さい!あなたたちにかかっておる!

というわけで、今回のギザサイエンスもここでおしまい。
来週も同じ時間、同じチューニングで科学に触れてくれたまえ!
いつの日にか、このスタジオで中川君と話をするのは君かもしれぬぞ!
ワシらは待っておるぞ!