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2008年最後のギザサイエンス。今年もまりがとうございまんた。
放送局によっては、時空が歪んでおるところもあるが、気にするな。
時間の流れは、もともと実に曖昧なものなのだ。
というわけで、2008年もいよいよおしまい。今年最後のギザサイエンスの放送である。
いやいや、中川君も言っておったが、今年は本当に貪欲な一年だったの。
この番組も、一年間で50以上の研究室が登場した。ジャンルも内容も実に多岐にわたる。
中川君的にも、2枚のアルバム制作をこなしたり、
(ニューアルバム『マジックタイム』は1月1日発売だぞ。買うのだぞ。よいぞ。)
ツアーがあったり、天元突破だったりと、様々な経験をして経験値をあげた。
確かに、全てを覚えることは不可能かもしれないが、体をすりぬける事が重要なのだ。
その経験は、細胞のどこかにきちんと痕跡を残している。
さて、今年最後の研究は、東京大学大学院・理学系研究科・物理学教室・蓑輪研究室だ。
蓑輪眞教授率いるこちらの研究室では、目に見えない様々な『素粒子』を
検出しようと日夜努力をしておる。
小栗 秀悟(おぐり・しゅうご)さん
中田 量子(なかた・りょうこ)さん
太田 良介(おおた・りょうすけ)さん
彼らは、自らのことを『実験屋』と呼んでおる。覚えておるだろうか、公開録音の時、
京都大学の素粒子論研究室の皆さんが来てくれて、ヒモ理論を教えてくれた。
(中川君には、このヒモ理論が今年最大の驚きの一つだったらしい。)
彼らは、『理論屋』さんなのだ。理論上、こうじゃないか?と仮説をたてて、実験屋さん
たちはそれを頑張って証明する。逆に、実験や観測の中から新たな謎が生まれて、
理論屋さんたちがそこに挑むという図式もある。まさに車の両輪だ。
蓑輪研の皆さんが挑んでいるのは、ダークマターと呼ばれる未知の物質を検出したり、
ニュートリノと呼ばれる素粒子を検出したり、アクシオンと呼ばれる、理論上存在する
素粒子をつかまえようとしておる。
ニュートリノの検出と言えば、同じく東大の小柴博士が有名だが、同じニュートリノでも
中田さんはもっともっと小さな検出器でもって検出しようとしている。
(ちなみに、中田さんのお名前は量子。お父さんもサイエンティストだったのだそうだ。
ちなみに、ご兄弟は「ヒカリ」さんだそうだ。完全に科学の申し子だね!)
小栗さんが挑むのは、ダークマターだ。彼の言葉を借りれば「透明人間がいるはずだと
信じて、その透明人間が通った後に、小石がずれてたりする痕跡を探す」のだそうだ。
気が遠くなりそうな話だが、一所懸命に頑張っており、着実に進んでおる。
太田さんは、アクシオン(この名前も、洗剤かなんかからとられたそうだ。びっくりだ)
の検出に夢を燃やしている。
中川君が、『新しい素粒子を見つけたら名前つけられるの?どんな名前にしたい?』と
聞いたら、太田さんは「エヴァンゲリオン」と答えた。
かっこよい!「新粒子・エヴァンゲリオン!」是非是非、名づけて欲しいぞ。
と言うわけで、今年も一年御愛聴感謝である。
番組を支えてくれる京セラ様、サポートしてくれる日経サイエンス様、
出演してくれる、日本中の若きサイエンティストたち、そしてそして、何より
番組を聴いてくれている皆さん。本当にありがとう。
中川君とワシは3分間ほどの土下座をしたいくらいに、感謝しておるのだ。
来年もよろしく頼みます。
ギザよいお年を。 |
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