KYOCERA 近未来story 中川翔子のG<ギザ>サイエンス! JOLF AM1242/FRIDAY 24:30〜25:00 ON AIR! メールはこちら
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090327.九州大学大学院/味覚を測る
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090320.東京理科大学/アポトーシス
090313.京都大学大学院/プラナリアの不思議
090306.筑波大学大学院/体性感覚メディア
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京セラ 株式会社
株式会社 日経サイエンス
研究内容
参加ゼミ
2008.11.14 放送
京都大学 再生医科学研究所
生体機能学研究部門
坂口 志文 研究室
人体には、細菌、ウィルス、がん細胞といった異物から身を守る免疫システムが備わっている。しかし、そのシステムが過剰に働いたり、自分の体をも攻撃したりすると、花粉症などのアレルギーや、関節リウマチといった自己免疫疾患を起こす。そこで、人体は過剰な免疫を抑える仕組みを用意した。その一つが本研究室でのテーマ、「制御性T細胞(Treg)」である。この細胞を発見した坂口教授の元、Tregが体の中でどのように働き、制御しているのかを明かし、免疫システムを調節すべく、研究を行っている。その調節による、アレルギー、感染症、自己免疫疾患、移植(免疫拒絶の問題)、がんといった、あらゆる医療分野への応用が期待される。

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本日の研究レポート
公開録音
『京都大学スペシャル・その1』!しょこたん京都に立つ!


一週間ぶりのご無沙汰だったが、お元気かの?ギザサイエンス研究所の博士だ。
先週もお知らせしたとおり、今週と来週の2回は、この番組はスペシャル企画で
お届けするぞ。題して、『中川翔子のGサイエンス学園祭・京都大学スペシャル!』だ。
去る10月26日の日曜日、日本が世界に誇る大学のひとつ、京都大学でもって、
公開録音を行ったのだ。(スポーツ新聞などにも出ておったな。ウレシスウレシス)
中川君にとっても京都大学はファーストコンタクト。農学部の大きな教室でもって
白衣に身を包み(エヴァの赤城リツコ博士コスだ。本人、お母さんのメガネを持ってきて
さらに、目じりにホクロまで書いておった。細かいところにこだわっておる。)
150人の京大生を前に公開録音はスタートした。
今回お届けしたのは、京都大学・再生医科学研究所・生体機能学研究部門
坂口研究室。坂口志文(さかぐちしもん)教授率いるこちらの研究室では、
人間が、異物から身を守る「免疫システム」を研究しておる。
再生医科学研究所と言えば、万能細胞として名を馳せるiPS細胞の研究で名高い
山中教授もいらっしゃるが、坂口教授の「制御性T細胞」もまた、世界の最先端を走る
すごいすごい研究だ。
今回の公開録音では、その坂口研から3人の学生さんが来てくれたぞ。
瀬藤 和也(せとう・かずや)さん
石田 智子(いしだ・ともこ)さん、そしてスペインからの留学生で
Prieto Martin Paz(プリエット・マルティン・パズ)さん
本当にありがとう。

免疫とは、簡単に言えば人体に『悪いモノ』がやってきた時にそれを撃退するシステムだ。
しかし、免疫システムは今までそのメカニズムがなかなか解明されずにいた。
例えば、花粉症などは免疫が少し過敏になっている状態だと言ってよい。
自己免疫疾患と言って、免疫をコントロールできない事で、体によくない状態が
引き起こされる事があるのだ。
しかし、その免疫を司る細胞を、坂口博士はじめ、こちらの研究室では発見した。
それが、「制御性T細胞」と呼ばれるものだ。
免疫を制御する細胞の発見は、ワシの個人的な意見で言えば、ノーベル賞級の発見だぞ。
坂口研では、その「制御性T細胞」を徹底的に研究しておる。
彼らの研究が進めば、花粉症などの自己免疫疾患はもとより、もしかしたら
ガンなどの重大な病気に対する打開策が開けるかもしれんのだ。まさに医学界の・・
いや、人類全体にとっても大・大・大進歩の第一歩である。
でもな、そんな凄い研究をしながらも、瀬藤さんは打ち合わせの時に着ていたシャツに
ちょっとシミがあったり、留学生のパズさんは、茶道や合気道を通じて日本文化と
触れていたり、石田さんは臨床のお医者さんとして実際の医療現場を見ていたりと、
普段の生活はワシたち一般人となんら変わらない。
(これだけ並べると瀬藤さんだけ、お茶目すぎるかの。実際に話をしていると、
すごい頭が良くて、子どもたちのために何かをやりたいと語る素敵な青年であったぞ。)
こういうところから、全人類に恩恵が降り注ぐ素晴らしいものが生まれてくると考えると
まさに、ギザ京大だの。

公開録音の現場でも、150人のギザ頭ヨス(中川君曰く、頭脳判定スカウターが
ぶっ壊れまんた!だそうだ。)な京大生たちを前に堂々と研究内容を話してくれた。
文系の京大生たちにとっては、初めて知る事であったらしく、時折「ほぉ」と
ため息ももれる。実にアカデミックな雰囲気のラジオ公開録音であった。

これからも頑張ってくだされ。人類の一人として心からお願いしまする。

来週は、この続きを聞いてもらいますぞ。来週はなんと『素粒子論』・・そう、
物理学だ。難解で難解で、今までにも色々な研究室がこのギザサイエンスにも
来てくれたが、中川君曰く「頭の中がかゆくなる」位に難しい。しかし、
その難解な話にノーベル濃度濃スな「京大素粒子論研究室」の皆さんが挑戦するぞ。
驚きの世界が繰り広げられる。是非是非、聞いて下され!

では、今週はここまで。また来週!バイバイギザだ。