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美しい構造を求める「建築」もまた科学である。
紀元前に存在したローマ帝国初期の建築家マルクス・ウィトルウィウス・ポリオが
書いたとされる「建築について」という本は、現存する最古の建築書といわれている。
そこには、建築が立脚すべき3つの点とは『強さ』、『快適に使用できること』
そして『美しさ』であると説いている。
以来、2000年以上の時を経て、建築は我々人類に必要不可欠なサイエンスであり、
アートであり続けた。
東京大学・生産技術研究所・川口研究室。
川口健一教授率いるこちらの研究室は、ドームや3次元曲面を持つ
空間構造の研究開発を行っておる。
片山 慎一朗(かたやま・しんいちろう)さん
三木 優彰(みき・まさあき)さん
鈴木 啓佑(すずき・けいすけ)さん
今夜は3人の若きサイエンティストが、スタジオに来てくれまんた。まりがとう。
今回は模型なども持ってきてくれたのだが、
写真を見てもわかるように、実に実にユニークなのだ。
建築と言うとまぁ普通に考えれば、柱があって、壁があって、
上に屋根が乗っかって、となるよな。
んじゃが、彼らの建築は、ワイヤーとパイプが組み合わさっておったり、
まるで南京玉すだれのように、ぱーっと広がって出来上がったりするものだったり、
見ているだけでも「わー」っと面白い。
また、片山さんは『屋根』について研究をしており、
これまたドリフのコントみたいに
上からモノ(屋根)を落として、どんだけぶっ壊れるかみたいな実験もしておる。
映像を見せてもらったが、なんだか面白そうだ。やりたい。
(そんな事言っちゃいけんか?)
三木さんは、『構造』を研究しておるのだが、より素晴らしい構造は
自然界にあるものに似てる事が多いと言っておった。なるほどのぉ。それもまた
楽しい発見である。
彼らの研究が進めば、建築という人間が古来から持ち続けてきた分野に、また新しい
1ページが刻まれるのかもしれん。ワックワクするの。
中川君は「建築も科学なんですねぇ」と変なところに感心しておった。
片山さん、三木さん、鈴木さん、今日はまりがとう。
これからも是非是非がんばってくれたまえ。
中川君もワシも応援するぞい。 |
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