KYOCERA 近未来story 中川翔子のG<ギザ>サイエンス! JOLF AM1242/FRIDAY 24:30〜25:00 ON AIR! メールはこちら
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京セラ 株式会社
株式会社 日経サイエンス
研究内容
参加ゼミ
2008.10.10 放送
京都大学大学院
工学研究科電気工学専攻
雨宮 尚之・
中村 武恒 研究室
「超伝導」、誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。超伝導物質とは低温での電気抵抗がゼロの物質です。これだけを聞くと冷やすだけでいくらでも電気を流せる夢の物質のようですが、実際には抵抗がゼロで流せる電気の量には上限があることや、その他にも応用上では様々な課題があります。我々の研究室では、その課題をクリアし実用化することを目的として、超伝導を利用したモータや送電ケーブル、さらには医療用機器などの研究を行っています。

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本日の研究レポート
超!伝!導!もぉぉぉぉぉぉたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!冷え冷え!

1911年。オランダのヘイケ・マメルリング・オネスは
水銀を液体ヘリウムで冷却していったとき、突然電気抵抗がほぼゼロになることを
発見した。これが超伝導の最初である。
1957年に発表されたジョン・バーディーン、レオン・クーパー、
ロバート・シュリーファーらのBCS理論により、
超伝導現象の基本的なメカニズムが解明され、超伝導研究は発展の一途を辿る。

と言うわけで、こんにちは。ギザサイエンス研究所の博士である。
皆さん、科学しとるかね?
超伝導。この言葉だけで中川君も興奮しておったが(『超』がつくとかっこよいもんね)
今回来てくれた、京都大学雨宮中村研究室の皆さんは、そんな『超伝導』を用いて
モーターを作ろうとしているのだ。
同じ大きなのモーターに比べて10倍のパワーが生まれるという超伝導モーターは、
開発に成功したら、産業界に一大センセーションを巻き起こすだろう。

長尾 和昌(ながお・かずまさ)さん
松村 一弘(まつむら・かずひろ)さん
山田 裕輝(やまだ・ゆうき)さん
なんと驚いたことに、全員23歳。中川君もレベル23(23歳)だから、
スタジオにいた全員が同じ年ということになる。
(ワシもいたが、ワシの事はどうでもよいのだ。)
中川君は、同じ年の皆さんがこうして、最先端の研究に勤しんでいることに
感心しておった。ワシは結構年だが、ワシも感心した。

超伝導における問題は、極低温でしか『超伝導状態』にならないという事だ。
この大きな壁をどうやって乗り越えていくか。大変だと思う。
今回は、様々な写真とともに、超伝導線材という『超伝導を起こす材料』を持ってきて
もらった。一見すると、ただの針金にしか見えぬ。結構もろい。
中川君はちょっと壊した。(本人は大慌てで謝っておったが、持ってきてもらったのは
使わない部分なので、全然問題はないそうだ。結構もろいのだ。)
マイナス100度以上にする経緯とか、モーターが重くてクレーンであげるとか、
話も盛り上がって実によい時間となった。まりがとう。
是非是非、超伝導モーターの実用化を見せて欲しい。がんばってくれたまえ。

ところで、明日11日から13日の月曜日まで、横浜にある「パシフィコ横浜」という
場所で、国内最大級のロボット博覧会「ロボジャパン2008」というものが開催される。
こちらの会場で、我らが「ギザサイエンス」のブースが出ておったりするぞ。
中川君の声も流れたり、今までに出演してくれたロボット系の学生さんたちとの話の
模様が流れたりする。近くの人は是非是非、足を運んでくれたまえ。

というわけで、今回はここまで。
また来週に会おう。