KYOCERA 近未来story 中川翔子のG<ギザ>サイエンス! JOLF AM1242/FRIDAY 24:30〜25:00 ON AIR! メールはこちら
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090327.九州大学大学院/味覚を測る
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090320.東京理科大学/アポトーシス
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090306.筑波大学大学院/体性感覚メディア
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京セラ 株式会社
株式会社 日経サイエンス
研究内容
参加ゼミ
2008.09.26 放送
東京大学大学院 情報理工学研究科
電子情報学専攻
広瀬 啓吉 研究室
機械が人間のように自由自在に言葉をしゃべりコミュニケーションできるようになれば非常に便利である。電話の自動応答音声のような人間の声のつぎはぎではなく、あらゆる文章を機械が話せるような技術が望まれている。
本研究室では、機械に様々な声質で、感情豊かに、正確なアクセントで、効果的に抑揚をつけて発話させる技術、対話状況に応じて適切な応答を選択する対話情報管理など、幅広い研究を行っている。

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本日の研究レポート
声声声声声声声声こぇぇぇぇぇぇぇぇ!(ジョジョ風)

人類は言語を持つ。現在、その数は数百とも数千とも言われ
言語によるコミュニケーション能力の発展こそ、人類が文明を持ちえた
最大の理由ではないだろうか。
そして、人類はその言語を文字にする能力を開発した。
文字は偉大なる外部記録装置として、知識や技術などの様々な叡智を
時代ワープさせることに成功する。文字は、口から発生する言語の記号化である。
では、文字は言語なのだろうか。
答えは否だ。
例えばそれは、0と1というデジタルの集合によって、
様々なコンピュータープログラミングを行う様子に似ている。
文字とは、我々のイメージを細分化していき、さらに再集合させた現象に過ぎないのだ。
では音声とは何なのだろうか。

と言うわけで、一週間ぶりのご無沙汰だった。元気だったかの?
今回は、中川君は「ジョジョ」でプチ興奮状態だったが、確かにワシも3部が好きだ。
中川君の家には今「承太郎」君という寝子さんがおるらしいの。スタンド使えるのか?
ま、それはそれとして、今回の研究は『音声合成』である。
東京大学大学院・情報理工学研究科・電子情報学専攻・広瀬研究室。
広瀬啓吉教授率いるこちらの研究室は、機械が人間のように自由自在にしゃべり、
コミュニケーションを図るための様々な研究を行っておる。

齋藤 大輔(さいとう・だいすけ)さん
岡 雅之(おか・まさゆき)さん
宮原 真(みやはら・まこと)さん
来てくれてまりがとう。
実に興味津々丸な研究だ。「人間のようにしゃべる機械」と言葉にすると簡単だが、
我々の音声には、複雑な感情を込めておる。
それを作り出すために、例えば斉藤さんは、幼児が大人の言葉を真似てしゃべりだす
メカニズムにそのアプローチを求めておる。
(ちなみに斉藤さんはラジオ好きで、ワシが大昔にやってた番組を聴いてたらしい。
まりがたい。)
岡さんは、複数の音声の中から特定の音声を抽出する技術を開発しており、
(これが出来れば、ロボットなどにうまく活用できるの。)
宮原さんは、感情の制御をプログラミングできないかと研究しておる。
(ちなみに、宮原さんのお父さんは技術者でお母さんはピアノの先生だそうだ。
まさに、今の研究をするために生まれてきたようなお子だの。)

ワシは、彼らの話を聞いてて「文字」と「言葉」に思いを至らせた。
文字は、我々の様々な思いや意識を具象化してくれるものだが、それはやはり
記号化に過ぎぬという事だ。音声が奏でる多様性は、記号の再集合である文字では
伝えきれぬ。そういった意味で、彼らの研究は実に興味深く哲学的ですらある。

これからもがんばってくれい!

それから!ニッポン放送でこのギザサイエンスを聞いてくれておる皆に
お知らせだぞ。来週から放送時間が変わるぞ。
来週からは、深夜0時半からのスタート。金曜日の深夜0時半からの
スタートだ。是非是非。チェックしてくれたまえ!

んでは!