KYOCERA 近未来story 中川翔子のG<ギザ>サイエンス! JOLF AM1242/FRIDAY 24:30〜25:00 ON AIR! メールはこちら
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京セラ 株式会社
株式会社 日経サイエンス
研究内容
参加ゼミ
2008.08.15 放送
大阪大学
レーザーエネルギー学研究センター
萩行 正憲 研究室
テラヘルツ波(1012Hz、1兆Hz)は電波と光の中間にある電磁波のことを言う。発生検出技術の不足から、最近まで未踏電磁波領域などと呼ばれていたが、電波と光の両方の性質を生かした応用と、未解明な物理現象の宝庫である。
テラヘルツ波で何がわかり、何ができるのか。萩行研究室では、半導体や磁性体の高周波応答、生体分子分光といった基礎研究から、テラヘルツデバイスの開発、危険物質の検出、テラヘルツイメージングなどの応用研究を通して、テラヘルツサイエンスの可能性を探っている。
本日の研究レポート
光でもあり電波でもある。その名はテラヘルツ!

さて、今回も番組を聴いてくれてありがとう。ギザサイエンス研究所の博士である。
皆は飛行機に乗る時に、手荷物検査でカバンなどをベルトコンベアの上に載せて
何かの機械に通した経験があるかね。あれはX線でもって中に入っているものを
係員が見ているのだが、例えば液体がガソリンであるとか、セラミック製のナイフなどは
中々見つけずらいというのが実情だ。
しかし、それらをちゃんと見分ける技術が開発されようとしておる。
活躍するのは、テラヘルツ波と呼ばれる電磁波だ。
今回登場してくれた大阪大学・工学研究科・応用物理学コース・萩行研究室は
そのテラヘルツ波の研究を行っておる。
高野 恵介(たかの・けいすけ)さん
西谷 純一(にしたに・じゅんいち)さん
上月 康平(こうづき・こうへい)さん
わざわざ大阪から来てくれてまりがとう。
テラヘルツとはその名の通り、周波数がテラの領域の電磁波であり
存在自体は昔から分かっておったが、その検出が難しく近年になってようやく
研究が熱くなり始めた、比較的新しい分野である。
光と電波の双方の性質をもっており(光も電波も同じ電磁波の一種なのだ。
へぇ知らんかった。)
3人を代表して高野さんが、電磁波についての講義をしてくれたが、
中川君曰く「ギザサイエンス史上最も難しいものの一つだった」と方っておったように
彼らのように理解するのは難しいのかもしれん。
そのテラヘルツ波を物体に当てると、その中身がある程度わかるというのだ。
例えばガソリンも、麻薬もわかってしまう優れものだ。
(実際に空港などでも実験的に導入された事があるらしい。)
しかし、まだまだテラヘルツの検出自体が簡単ではないので、3人は毎日テラヘルツと
格闘しておる。レーザーを毎日バシバシ当てて、それでも大変なのだ。
(レーザーを毎日撃つなんて、ワシは興奮する。)
いつか、彼らのそんな努力と汗と涙の結晶が実を結び、
オープニングのドラマで言っておったような「インナースキャナー」なるものが
実用化されるかもしれない。是非是非がんばって欲しい。
3人の中で、西谷さんは親子二代の研究者。おお。お父様も科学者で子供も科学者
なんてかっこよい。「巨人の星」ならぬ「科学の星」だ。

番組を聴いている皆も「テラヘルツ」という名前を覚えておこう。
これが近い将来に我々にとって、とても役に立つ機械を生み出すかもしれぬのだから。
そして、そのニュースが飛び込んできたら、
「ああ、あの時ギザサイエンスでやってた事だなぁ」と
番組の事もちょっとだけ思い出してくれ。
ワシらはそれで十分だ。

来週は、またまた全然違う分野。地球の長い歴史の中での環境変動について
研究しておる理系学生たちが登場だ。
スノーボールアースって知っておるか?是非是非、楽しみにしておいてくれたまえ。