KYOCERA 近未来story 中川翔子のG<ギザ>サイエンス! JOLF AM1242/FRIDAY 24:30〜25:00 ON AIR! メールはこちら
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今週の研究内容
090327.九州大学大学院/味覚を測る
最近の研究内容
090320.東京理科大学/アポトーシス
090313.京都大学大学院/プラナリアの不思議
090306.筑波大学大学院/体性感覚メディア
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京セラ 株式会社
株式会社 日経サイエンス
研究内容
参加ゼミ
2008.07.25 放送
京都大学大学院 情報学研究科
知能情報学専攻
奥乃 博 研究室
聖徳太子は10人の訴えを同時に聞き裁いたという。奥乃研究室では、「聞き分ける」をキーワードに、「聖徳太子」ロボットの開発、多重奏音楽からの楽器音やボーカルの聞き分け、音楽を聴いて口ずさむ音楽ロボット、システムが発話中にユーザが発話する「バージイン」が可能な音声対話システムなどの研究を行っています。
本日の研究レポート
聖徳太子ロボ、起動!

聖徳太子って言ったら、ワシらの時代だと一万円札と五千円札の人だった。
なんでも、いっぺんに十人の声を聞いて判断したって言う伝説があるすんごい人で
今なら、テレホンオペレーターとかにほしい人材じゃの(そんな事言ったら不敬だ。)
京都大学大学院 情報学研究科 知能情報学専攻 奥乃 博 研究室。
そこは、『聞き分ける』をキーワードに新しいロボティクスの地平を開こうと日夜努力を
続けている。今回は、
神田 尚(かんだ・ひさし)さん
水本 武志(みずもと・たけし)さん
勝丸 真樹(かつまる・まさき)さん
の3人がギザサイエンスのスタジオに参戦だ。
神田さんは、人間の言語習得に関する研究。ワシらはどうやって言語を学んだのかの。
気がつけばしゃべれたの。ドリルもソフトもなかったけど、いつの間にか日本語を
覚えておった。それはどうやら近くにいる人たちの模倣なのだそうだが、
その人間の言語習得のプロセスを学ぶことによって、
ロボットに応用しようとしているのだ。スゴス。
水本さんの研究も面白い。ロボットにテルミンを演奏させようとしている。
テルミンとは、ググってみると分かるが、世界最古の電子楽器だ。
アンテナみたいな部分に手を近づけると様々な音が出る。鍵盤を押すと音が出るピアノ
などとは違い、「耳で聞きながら音程やメロディーを確かめる」という作業が必要になる。
これをロボットでやるのだから凄い。しかし、世界最古の電子楽器を世界最先端の
ロボットが演奏するというのは、実に何と言うか『時代を超えたこんにちは』みたいで
楽しいの。
勝丸さんは音声だけで動くパソコンについて研究を重ねておる。
現在でもコンピューターが音声で応答してくれるシステムは存在するが、その精度と
機能をあげて、「パソコン起動!」と言っただけでパソコンが起動したりしたら
面白いの。キーボードが要らなくなり、音声認識でのセキュリティーが出来れば、
今までパソコンが苦手だった人にも簡単に使えるようになるだろう。
収録が終わったあとに、音声認識ソフトを実演してくれたが、「なかがわしょーこ!」と
パソコンに叫ぶと、『中川翔子』と漢字でしっかり変換されておった。中川君も
興味津々丸だったぞ。

彼らは、ロボットというジャンルを用いてやはり人間を研究しているのではないだろうか。
人間の機能とはそれだけ、人智の及ばぬスーパーハイテクの塊なのだ。
そこに挑もうとする京都大学奥乃研究室。ワクワクするお。

いやいや、気がつけばもう8月で今年も暑いの。
受験生の皆は今が正念場だ。ここをしっかり乗り越えれば後はもう少しだぞ。
番組にも、色々な人からメールが舞い込んで来る。
ワシも色々な番組を担当してきたが、今までとはまるで違う理系の人たちからのメール
などがあって嬉しくもあり驚いてもおる。
中川君もしっかり目を通しているので、是非是非ギザサイエンスにメールを
送ってくれたまえ。
内容なんか何でもよいのだ。スイカ食べましたとか、海で焼けましたとか、
テストでへこみましたとか、明日告白しますとか、
世界征服のいい方法を思いつきましたとか(実行しちゃいかんがな)、
ロスに住んでましたとか、今北京に住んでますとか、
なーんでもいいのだ。
送ってくれたまえ。待っておるぞ。